Breeders' Cup @Churchill Downs

ざっと簡単に。両日ともある程度の時間まで起きてはいたのですが、GOD EATER BURSTやってる内にレースが終わってるケースが非常に多く、更には恒例の寝落ちによってまともにリアルタイムで確認したレースはほんの一部でした。

Marathon - Eldaafer

G3 ダート14F。
今年は北米馬。Eldaaferは去年Brooklyn Hを勝っていたりするので、ダートの長距離という実績はあった。去年のMarathonでは惨敗しているが、今年はSanta AnitaのPro-Rideだった去年よりペースが遅く、その辺りがEldaaferに利したか。
Prince Will I Amが2位入線したが、10着に降着されている。4コーナーで外に持ち出そうとしてRompは外の馬との間で挟まれ大きくバランスを失う。これでRompのレースは終了。外にいた馬も次々と影響を受けて、当然降着だよなという状況でした。そのあとおまけもあったようですが…。Bright Horizonも影響を受けて直線さっぱりでしたね。

Juvenile Fillies Turf - More Than Real

G2 2歳牝馬限定芝8F。
Winter memoriesがMore Than Realに喰われた。Winter Memoriesが4コーナーで外から上がってきたMore Than Realにちょっと内に閉じ込められたようにも見えたが、それ以上に勝負どころで上がっていくMore Than Realの脚が凄かった。More Than ReadyにDehereってオーストラリアかよと言いたいが。

Filly And Mare Sprint - Dubay Majesty

G1 牝馬限定ダート7F。
Informed Decisionはダートより合成馬場で結果を残していて、さらに今年は微妙な戦歴で連覇の期待を掛けるのは酷ではありましたが、全く勝負に絡めないとは。
人気を集めたRightly Soがスクラッチ、人気の一角Sara Louiseがスタートで大きく遅れた。Gabby's Golden Galが引っ張り内にSecret Gypsy、外にChampagne d'Oro、その後ろDubai Majestyという体勢でレースが進む。Dubai Majestyが直線に入って外からまとめて交わして、あとは差を広げて余裕を見せた。

Juvenile Fillies - Awesome Feather

G1 2歳牝馬限定ダート8.5F。
R Heat Lightningがリードし、それに並んでTheyskens' Theory、その後ろの3番手にCalderで5戦全勝という判断に困る戦績を引っ提げて登場したAwesome Feather。Awesome Featherが4コーナーから仕掛けると、直線でR Heat Lightningと馬体をぶつけながらの勝負。残り0.5FあたりでR Heat Lightningを競り潰して2馬身半差の勝利。…いや待て、なんでR Heat Lightningがレースひっぱってんだよw。
Awesome Featherはこれで6戦全勝とし、文句を言わせない2歳女王の地位を手に入れた。またR Heat Lightningは敗れたが、前でレースをすることができ、今後の展望が明るくなったのではないだろうか。

Filly And Mare Turf - Shared Account

G1 芝11F。
Treat Gentlyがいないんですけどどうなってるの?あと、Middayは今更こんなところ走ってどうするのと、そんな感じで見ていました。
前に行ったのはPlumania、Eclair De Lune、Harmoniusでこの後ろの埒沿いにShared Accountが付ける。Middayがこの後ろにいて、更にRed DesireもMiddayと並ぶような位置でのレース。4コーナーではRed DesireがMiddayを内に閉じ込めたまま進出し、直線入ってMiddayがPlumaniaやHarmoniousを弾くように間を割って抜けますが、内のShared Accountが粘ってMiddayとShared Accountの勝負。後ろからはKeertanaが飛んできますが、これはRed Desireを交わして3着まで。Shared Accountが粘りきってMiddayにクビ差で勝利。内で耐えて、Middayが抜け出す時にしっかり並んで出たのが良かったのかな。逆にMiddayが前で並んでいたらそのまま決着したように思えるし。
Eclair De LuneとForever Togetherが6着同着。
Red Desireは良いレースだった。Middayを封殺しに行ったし、これで4着なら仕方ない。Flower Bowlもそうでしたが、あっちだと伸びきらないですかね。

Ladies' Classic - Unrivaled Belle

G1 牝馬限定ダート8.5F。
結果を見ても、レース映像を見ても何が起こったのか理解を拒むレース。
まずスタートからLife At Tenがついていけずに1周回ってはき来たものの競争中止扱い。Velazquezがウォームアップが十分でなかったとコメントしたようですが、なにそれ。
Malibu Prayerが逃げ、その後ろにAcomaやUnrivaled Belleがいる展開。Blind Luckは後ろから。3コーナーと4コーナーの中間でUnrivaled Belleが外から仕掛け、これにAcomaも続いてMalibu Prayerが後退。直線に入るとUnrivaled Belleが先頭に出て、Havre De Graceがこれを追う。AcomaとMalibu Prayerは脚を失った。Havre De GraceはUnrivaled Belleとの差を詰められず、外からBlind Luckが追い込んで来るも届かずUnrivaled Belleの勝ち。
これまでMalibu PrayerやLife At Tenに阻まれてG1を勝てなかったUnrivaled Belleがここでやったか。つか、Life At Tenが競争中止扱い、Malibu Prayerが失速して最下位とやらかしたあたりに、またPletcherかよとか言いたい気分。

Juvenile Turf - Pluck

G2 2歳限定芝8F。
ここも今年は北米馬。今年はBallydoyleの遠征馬が不振。
スタートから行ったのはMadman Diaries。一方後方では1コーナーでRough Sailingが突然バランスを崩して落馬。向こう正面では縦長になって、1頭大きく離れて追走していたのがPluckだった。Madman Diariesが先頭のまま直線に向くとBanned、Soldatが仕掛ける。しかし直線だけで全馬抜き去ったPluckの勝利。強いな。

Sprint - Big Drama

G1 ダート6F。
Big Dramaの逃げ切り。だからGirolamoに本気のスプリントは無理ですって。

Turf Sprint - Chamberlain Bridge

G2 芝5F。

Juvenile - Uncle Mo

G1 2歳限定ダート8.5F。
各地のトップホースが集まっての1戦となった。Uncle Moは2番手からレースを進め、直線で突き放していく強いレースをして見せた。離れて外を回していたJaycitoが挙動不審でした。

Mile - Goldikova

G1 芝8F。
Sidney's Candyがリードをとって先頭で直線に入り、そのまま逃げ切る体勢。残り300ヤードあたりから一気にGoldikovaが伸びてきてSidney's Candyを抜き去って勝負あり。Sidney's Candyは最後に脚が止まって6着に終わった。Goldikovaの後ろからはGio Ponti、Paco Boyらが迫るも2着と4着。3着にはThe Unusual Q.T.が粘っている。Goldikovaと同じような位置でレースを進めたCourt Visionは仕掛けについていけず5着まで。Provisoは追い込むも7着だった。
Goldikovaはこれで同レース三連覇。BCを三連覇するのはもちろん初めて。3回のBCのレースを比べても今年が一番安定した強さを見せたレースでしょう。
Gio Pontiはどこでもそれなりに結果を残してきましたが、敢えて言うなら時代が悪かったと。

Dirt Mile - Dakota Phone

G1 ダート8F。
誰よ?(真面目に北米競馬追いかけていないとこの有様)
Morning Lineが逃げ込もうとしたところを大外から差して来た。Dakota Phoneは西海岸の馬で、Santa Anita H、Pacific Classic、Goodwood Hをすべて3着していると。メインに行くには足りませんでしたが、ここは展開も向いて最低人気での勝利となった。
前半で22秒台のラップを並べて最後は脚が止まったとはいえMorning Lineは来年期待出来るのでは。
Crown Of Thornsはスクラッチした。

Turf - Dangerous Midge

G1 芝12F。
Workforceがスクラッチ
Champ Pegasusが引っ張るが遅い。2番手がDangerous Midgeでその後ろにEvenにまで人気を集めることになったBehkabad、外にTellingが付けてWinchesterが一番後ろから。力を温存したChamp Pegasusは直線に入っても余力十分で逃げ込みを図り、これにDangerous Midgeが食らいつく。Behkabadは前との差を詰められず、Winchesterの追い上げも届く気配ではなかった。Dangerous Midgeが一息にChamp Pegasusを交わし勝利。直線に入ったところでは置いて行かれそうに見えたのに逆転してるのだから凄いなDettori。Winchesterが差しきれないのは良くある話で、このペースでこの相手をまとめて面倒見るのは無理だった。
スロー、少頭数で今年のBCは狙うならこのレースでしたというオチで、Workforceが出ていたら違った展開になっただろうけど、余裕持って3番手追走と見せて、何も仕掛けられなかったBehkabadはちと酷い。

Classic - Blame

G1 ダート10F。
伝説の終わり。
Zenyattaはいつも通りゆっくり出て後ろに付けるが、普段と違ったのは馬群から距離をとったこと。砂を被るのを嫌がったという話にしてもちょっと離れすぎと思えるくらいに離れていた。前は4頭、First Dude、Espoir City、Quality Road、Haynesfieldが固まってやや速いペースを刻む。中団の馬群はEtchedが先導するが前からは5馬身程度離れていた。この馬群の後端から更に5馬身以上空けてZenyattaが追走なので、これはちょっと見たことのない光景。3コーナーに入るあたりで先行勢のペースが落ちて、4コーナーで馬群が固まり、Zenyattaも一番後ろこの集団にとりつく。ただ、頭数が多い事もあってかいつものように一気に外から捲るのではなく直線に入ってから外に持ち出す形になった。前では先行4頭が力尽き、Etched、Lookin At Luckyが前、さらにその間を割ってBlameが抜け出す。Zenyattaは外から真っ直ぐ伸びてきて残り50ヤード地点でついにBlameを捕らえたが、前に出ることが出来ずBlameにアタマ差凌がれる結果となった。
Blameは前走Jockey Club Gold CupでHaynesfieldにまさかの敗北を喫したが、奇策に嵌らなければやはり強いか。最後はZenyattaの追い込みがもの凄い勢いで差しきられるかと思ったが、粘りきるしぶとさを持っていたのも好感。
20戦目にしてZenyattaが敗北。これまで西海岸の合成馬場を主戦場としてきたが、ダートでもOaklawnのApple Blossom Hで2度走っており、走れない事はなかった。道中の位置取りには驚いたが、ある程度前が速すぎるという判断はあったのかと思われる。普段のレースであれば4コーナーは外から捲るところを内に控えて、直線に向いてから外に出したことが、最後にBlameを差しきれなかったことに繋がるのだろう。そしてそれは多頭数で外を回すリスクを避けたと考えられるだけに、なんで負けたのという話であればダートと合成馬場より頭数をクロースアップすべきかなと。通算20戦19勝。最後に土がついたとはいえ、負けてなお強さを感じさせるものだった。直線の追い込みは痺れるよ。
追い込んできたFly DownがこっそりLookin At Luckyを差して3着、Lookin At Lucky4着。Lookin At Luckyは良い展開で直線を向いたが、Blameに一発で前に出られて終わってしまった。Blameとは同じような位置でレースを進めたが、これだけ差をつけられたのはちょっと物足りない。5着がPaddy O'Pradoで、一端は先頭に出たEtchedは6着。
ハイペースを演出した先行馬は総崩れだった。前走でBlame相手に10Fを逃げ切ったHaynesfieldが直線で失速して11着なのだから厳しい。4頭で引かずにやり合っていただけに前走のような奇策を使う余地はなかった。4コーナー中間では早くもQuality Roadが脚を無くす。Lawyer Ronだろとか言ってたらそれ以上に酷い結末が待っていたとか涙が止まらん。直線入って既に歩いているような有様だった。10Fは向いてないね。Espoir Cityは粘った方だが、直線で後続に一息に呑み込まれた。あのペースで行ってしまったのだから仕方ない。どっちかというとマイルで走ってた馬に10Fはまあ厳しいわ。

ところで予想大会

現在Zenyattaばりに置いて行かれているid:SeaBirdさま主催の海外競馬予想大会。BCシリーズの予想は下記の通り。

  • Ladies Classic: Malibu Prayer→ビリ
  • FMT: Treat Gently→出走せず
  • Classic: Zenyatta→2着
  • Turf: Midday→出走せず
  • Mile: Proviso→7着

これは、ひどい。
MiddayがTurf出走とか妄想してるからどうにもなりませんね。根本的にどうしようもなかったのはLadies Classicですかね。Pletcherのヤロウ。ProvisoはGoldikovaの外の大外なんか引いた時点で終わってました。