Dubai World Cup Meeting

今年は2月末からイラン情勢が緊迫し、開催地であるUAEもイランから攻撃を受けているという事態となった。このため、現地への渡航はリスクのある判断であろう。また、この状況が始まったのがSaudi Cup開催後であり、サウジアラビアからドバイに転戦する競走馬はすでに現地に滞在していたということも事態を複雑なものとした。

UAEでの競馬開催自体は、アメリカとイスラエルによる攻撃への報復としてイランによるUAEへの攻撃が開始された直後にJebel Aliの開催が延期され、Meydanのトライアルがキャンセルされたが、すぐに競馬開催が再開されている。他の湾岸諸国でも、3月の初週にはバーレーンでも開催が中止されていることが確認できるが、それ以降は通常通りの開催に戻っている。尤も競馬開催が行われていることと安全であることは必ずしも同値ではないのであるが。

日本からの遠征予定もその過半はキャンセルされたが、Riyadhで出走したForever Youngらに加えてPyromancerなどが新たに遠征に踏み切っている。PyromancerはKentucky Derbyへの出走ポイントの都合に加えてオーナーがGodolphinなので立場的に回避しづらいところもあったように思われる。

個人的には今年日本からの遠征は無理だと考えていた。現下の状況では遠征について批判が出るのは当然ではあろうとは思う。こうした批判に賛同はしないが、受け止めなければならないものではある。またSaudi Cup Dayからの転戦を予定していた内でも帰国を選択した陣営もあることを併記しておく。どちらの判断も重いものではあり、部外者としてはただ静観するのみである。

これは日本だけではなく、海外の陣営でも判断は分かれている。わかりやすいところではCoolmoreが今年の開催に所属馬を送り込んでいない。その主戦を務めるRyan MooreはCoolmoreの出走馬がいないものの、当初はいくつかのレースで騎乗予定であった。ただ、その後ドバイへの渡航を取りやめたようで、それらは騎手が変更された。

さて、G1は各レースで中心となる馬がいる状況である。Dubai World CupにはForever Young、Sheema ClassicにはCalandagan、Dubai TurfにはOmbudsman、Golden ShaheenにはBentornato、Al Quoz SprintにはLazzatである。この中だとLazzatがやや不安という印象もあるが、どのレースもまずは彼らに対抗できる出走馬がほぼいないと言えるだろう。

Dubai World Cup: G1 Meydan Dirt 2000m

Saudi Cupを完勝したForever Youngが今年も参戦する。Forever Youngにとっては3歳から3年続けての中東遠征であり、すでに去年のうちにSaudi  CupとBreeders’ Cup Classicを勝っているForever Youngとしては残るダートのビッグタイトルを狙うレースとなる。去年は連戦の影響があったのか3着に終わっているが、今年は東京大賞典に出走していないことやSaudi Cupでの負荷が去年より低かったとは思われる。

このForever Youngに対抗するのが4歳馬Magnitude、去年の勝ち馬Hit Showという北米馬2頭である。しかしMagnitudeは同世代のSovereigntyやJournalismに遠く及ばないし、Hit ShowもそのMagnitudeに後れを取るレベルである。地元馬では2024年の勝ち馬Laurel Riverが長いブランクの果てに引退して種牡馬入りを発表しており、前走で台頭したMeydaanがトップという程度である。

Forever Young: Real Steel - Forever Darling by Congrats

Yoshito Yahagi厩舎、Ryusei Sakai騎乗

今回の主役。去年は5戦して4勝したものの、Dubai World Cupでは3着に敗れた。Saudi CupとBreeders' Cup Classicの勝ち馬であるから、このDubai World Cupの勝利でコンプリートといったところはある。去年はその前のBC遠征から帰国後に東京大賞典に出走し、Saudi CupでRomantic Warriorとの激戦を制してからのDubai World Cupだった。一方今年はBC Classicから帰国すると休養に入り、復帰はSaudi Cupであるし、そこではNysosを相手に余裕のある勝利だったため、状態は比較にならないのではないか。

相手関係で言えば去年もRattle N RollにMixtoとHit Showといっていた程度でそれほど厳しいものではなかったが、今年もHit ShowにMagnitudeの北米馬に地元のMeydaan程度で大差はない。

Magnitude: Not This Time - Rockadelic by Bernardini

Steve Asmussen厩舎、Jose Ortiz騎乗

アメリカの4歳馬。去年はFair GroundsでG2 Risen Star Sを圧勝して期待されたが怪我で離脱。その後G1 Travers Sの3着で上位路線に復帰した。とはいえTravers SでSovereigntyに負けるのはまだしも続くG1 Pennsylvania DerbyでBaezaにタイトルを許しているのでまだまだではある。とは言えBCには向かわず11月にG2 Clark SではHit Showを下しており、明け4歳として北米中距離路線の期待を負う立場である。前走はG3 Razorback Hを快勝してきた。

Hit Show: Candy Ride - Actress by Tapit

Brad H. Cox厩舎、Florent Geroux騎乗

アメリカの6歳馬で去年の勝ち馬。G1 Santa Anita Hを3着程度の実績で挑んだ去年のレースでForever Youngを屠ってあっと言わせたが、その後の戦歴は中途半端で、G1 Stephen Foster SではMindframeの前に5着、G2 Lukas ClassicはMystik Danの前に4着という有様。とは言えRattle N Rollよりは強くKeenelandではG3 Fayette Sを勝っている。一方G2 Clark SではMagnitudeに敗れている。前走はG3 Mineshaft S勝ち。

Meydaan: Frankel - Nezwaah by Dubawi

Simon & Ed Chrisford厩舎、William Buick騎乗

Godolphinの生産名義でオーナーはSheikh Ahmed Bin Rashid Al Maktoumとなる地元のエース。

去年はイギリスで出走し重賞クラスにまで出世した。AWのG3 September SでGiavellottoの3着となったあとオーストラリアに渡ってG1 Caulfield Cup、G1 Melbourne Cupと転戦したがこれはいまいちな結果で終わった。今年になってMeydanの長距離戦に出走したが、前走でG2 Al Maktoum Classicに出走するとWalk Of Starsに5馬身差をつける圧勝となってDubai World Cupへの参戦となった。

Imperial Emperor: Dubawi - Zhukova by Fastnet Rock

Bhupat Seemar厩舎、Tadhg O'Shea騎乗

去年もDubai World Cupに出走したが最下位の11着。今シーズンはG2 Al Maktoum Mile、G1 Al Maktoum Challengeと連勝しているが、去年もAl Maktoum Classicを圧勝していたことを考えると本番では当てにしづらい。

Tumbarumba: Oscar Performance - Naive Enough by Street Sense

Hamad LJehani厩舎、James Doyle騎乗

アメリカからの移籍馬で、G1 Al Maktoum Challengeで2着となると、Riyadhに遠征してG1 Saudi Cupでは3着に入っている。Forever YoungとNysosには差を付けられていたので、この差を埋めるには厳しい。

Walk Of Stars: Dubawi - Sound Reflection by Street Cry

Bhupat Seemar厩舎、Mickael Barzalona騎乗

前走のG2 Al Maktoum Classicで2着に入ったが、勝ったMeydaanとは差があった。

Heart Of Honor: Honor A. P. - Ruby Love by Scat Daddy

Jamie Osborne厩舎、Saffie Osborne騎乗

イギリスでデビューしたが、すぐにUAEに移った4歳馬。去年はG2 UAE Derbyで2着に入り、北米に遠征し、Kentucky Derbyこそ回避となったもののG1 Preaknessで5着、G1 Belmont Sで6着というキャリアを積んだ。その後UAEに戻って今シーズンになって復帰。G1 Al Maktoum Challengeは3着だったものの、前走のG2 Al Maktoum Classicは7着に大敗した。

Tap Leader: Tapiture - Others Will Follow by Jimmy Creed

Doug Watson厩舎、Patrick Dobbs騎乗

アメリカ産馬でロシアのIvan Kasparianが所有して、ロシアでデビュー。Krasnodar競馬場をメインに出走しており、Nal'Chik開催のG1 Russian DerbyとKazanのG1 Prize Of The President Of The Russian Federationを勝ってUAEに移籍した。前走のG2 Al Maktoum Classicで3着と実力はそこそこ。

Dubai Sheema Classic: G1 Meydan Turf 2410m

出走は6頭だが、CalandaganにEthical Diamond、Giavellottoが出走とあって、彼らの勝ったレースを並べればそれなりの豪華メンバーといえる。実際にはCalandaganをどうにかできるような相手がいないレースではあるだろう。なおG2 Dubai City Of Gold勝ちで健在を示したRebel's Romanceはエントリーしていたが、回避となっている。

Calandagan: Gleneagles - Calayana by Sinndar

Francis-Henri Graffard厩舎、Mickael Barzalona騎乗

去年は6戦して4勝、2着2回。Grand Prix De Saint-Cloud、King George、Champion S、Japan CupとG1を4連勝でシーズンを終えた。芝2400mの現役最強馬で、AscotでOmbudsmanに完勝していることから2000mでもめちゃくちゃな強さである。

去年も本レースに出走しており、その時はDanon Decileの2着。今年もシーズン始動戦をここに持ってきたが、相手関係は格段に楽になっているであろう。

Ethical Diamond: Awtaad - Pearl Diamond by Areion

Willie Mullins厩舎、Dylan McMonagle騎乗

ハードル戦だったりハンデキャップ戦に出走しているような臨戦から出走したBreeders' Cup TurfでRebel's Romanceを倒すアップセットを演じた。AscotのDuke Of Edinburgh H、YorkのEbor Hとレベルの高いハンデキャップ戦を連勝していたとはいえ驚きの結果であった。今回はそのBC Turf以来の出走となる。

Giavellotto: Mastercraftsman - Gerika by Galileo

Marco Botti厩舎、James Doyle騎乗

G1 Hong Kong Vaseの勝ち馬で去年はG3 September SでKalpanaを下した実力馬。その後も凱旋門賞で4着、Hong Kong Vaseで2着と堅実な結果を残し、前走はカタールのG2 Amir TrophyでDeep Monsterの3着。安定しているが、Calandaganに勝つ姿は考えにくく、去年でもSheema Classicで5着、Coronation Cupで3着といずれもCalandaganの後塵を拝している。

Royal Power: Frankel - Solioquy by Dubawi

Charlie Appleby厩舎、William Buick騎乗

GodolphinはRebel's Romanceも登録段階では名前があったが回避してこのRoyal Powerが軸となる。今後の飛躍が期待される5歳馬で芝のAbu Dhabi Championshipを勝って挑んできた。

By The Book: Frankel - Cash In The Hand

Charlie Appleby厩舎、Richard Mullen騎乗

前走はBuickが騎乗してG3 Nad Al Sheba Trophyで3着。Dubai Gold Cupに行くのも微妙といった結果だが、こちらはこちらで相手関係がヤバすぎる。

West Wind Blows: Teofilo - West Wind

Simon & Ed Chrisford厩舎、Rossa Ryan騎乗

2023年にG1 Turnbull SとG1 Caulfield Cupで2着に入っているのがキャリアのピーク。2024年は全休し去年の11月になって復帰したがAWのリステッド戦を勝つところまでにとどまっている。前走はAbu DhabiのG2 Abu Dhabi Championshipで2着。

Dubai Turf: G1 Meydan Turf 1800m

Gaia Forceが遠征を敢行したが、待ち構えていたのはOmbudsmanであった。

Ombudsman: Night Of Thunder - Syndicate by Dansili

John & Thadt Gosden厩舎、William Buick騎乗

去年欧州の中距離路線でDelacroixとの勝負を繰り広げたが、最後はまとめてChampion SでCalandaganに屈する形になった。Delacroixは引退してしまったが、Ombudsmanは現役に残っている。ドバイでは丁度それぞれに良い距離のレースが用意されているため別々となったが、今年もどこかでCalandaganとの勝負が実現すればうれしい。

Gaia Force: Kitasan Black - Natale by Kurofune

Haruki Sugiyama厩舎、Ryusei Sakai騎乗

7歳になったガイアフォース。レース選択に試行錯誤感が強かったものの、去年は安田記念とマイルチャンピオンシップで2着、富士SではそのG1で敗れているジャンタルマンタルを下しており、マイル戦で展望が開けたような印象である。

相手が薄ければという感はあったがOmbudsmanに出てこられては無理目。

Quddwah: Kingman - Sajjhaa by King's Best

Simon & Ed Chrisford厩舎、Cristian Demuro騎乗

前走で同条件のG2 Singspiel Sを勝っているUAE路線のチャンピオン。

Elnajmm: Sea The Stars - Muneyra by Dubawi

Michael Costa厩舎、Ray Dowson騎乗

1400mのG2 Al Fahidi Fort、G3 Ras Al Khorを連勝しているが、1800mはちょっと厳しく、G2 Singspiel Sでは7着に終わった。

Facteur Cheval: Ribchester - Jawlaat by Shamardal

Jerome Reynier厩舎、Mickael Barzalona騎乗

欧州マイルG1の常連で2024年のDubai Turf勝ち馬。それ以降勝ち鞍には恵まれていないものの、コンスタントに上位に顔を出してくる。去年はSaudi Cupに挑戦して大敗し、その後しばらく不調を引き摺っていた。前走でRiyadhのG1 Neom Turf Cupを2着して戻ってきたような印象を受ける。

Fort George: Territories - Dusty Red by Teofilo

Ed Walker厩舎、Kieran Shoemark騎乗

G3 Dubai Millenium Sの勝ち馬で、前走のG2 Dubai City Of GoldはRebel's Romanceの前に2着。

Make Me King: Dark Angel - Miss Infinity by Rock Of Gibraltar

Hamad Al Jehani厩舎、James Doyle騎乗

Dividend: Kodiac - Dabble by Mastercraftsman

Dr. R. Newland & Jamie Insole厩舎、Rossa Ryan騎乗

前走のG2 Singspiel SでQuddwahの2着。

Andreas Vesalius: Caravaggio - Vitello by Raven's Pass

Ahmad Bin Harmash厩舎、Connor Beasley騎乗

前走はG3 Ras Al Khorで3着。1800mの出走経験はない。

Folk Festival: Blue Point - Siamsaaiocht by Teofilo

Salem Bin Ghadayer厩舎、Bernardo Pinheiro騎乗

Tumbler: Kingman - Distortion by Distorted Humor

Nicolas Caullery厩舎、Stephane Pasquier騎乗

フランスのハンデキャップ戦までの実績。重賞では敷居が高く、距離も厳しそう。

Dubai Golden Shaheen: G1 Meydan Dirt 1200m

中東ダートスプリントにBC Sprint馬が来たら勝負あり。Bentornaroがいる以上どうにもならないのではないか。

Bentornato: Valiant Minister - Her Special Way by Put It Back

Jose D'Angelo厩舎、Jose Ortiz騎乗

北米の6Fスプリンター。BC Sprintは2024年にStraight No Chaserの2着となると、去年はImaginationを下して勝利。そのImaginationがG2 Riyadh Dirt Sprintを勝ったことを考えるとBentornatoの力を疑うことはできない。

Tuz: Oxbow - Suede Shoe by Pulpit

Bhupat Seemar厩舎、Tadhg O'Shea騎乗

9歳になった地元馬。今年はG3 Mahab Al Shimaalで5着とさすがに厳しくなってきた。

El Nasseeb: Profitable - Jafetica by New Approach

Musabbeh Al Mheiri厩舎、Silvestre De Sousa騎乗

G3 Mahab Al Shimaalの勝ち馬。Meydanのダートスプリントでは上位の成績。

Lovesick Blues: Grazen - Queenofhercastle by Minister's Wild Cat

Librado Barocio厩舎、Mickael Barzalona騎乗

北米で芝ダート兼用のスプリンター。芝の方を中心に出走していたが、去年Del MarでG1 Bing Crosby Sを勝っている。BC Sprintは6着、Riyadh Dirt Sprintは5着でトップレベルとは言い難い。

Midland Money: Shancelot - Magnolias In bloom by Flatter

Michael Costa厩舎、Ray Dowson騎乗

G1 Malibu Sの2着馬。

Dark Saffron: Flameaway - Meadow Saffron by Military

Ahmad Bin Harmas厩舎

去年は3歳ながらGolden Shaheenに出走して勝利した。今シーズンは結果が伴っていなかったが、前走でG3 Mahab Al Shimaalを2着してようやく態勢が整ったというところか。

Nakatomi: Firing Line - Applelicious by Flatter

Wesley Ward厩舎、Florent Geroux騎乗

一昨年が3着、去年が2着でこのレースが得意な7歳馬。

American Stage: Into Mischief - Bonita Mia by Warrior's  Reward

Yoshito Yahagi厩舎、Ryusei Sakai騎乗

BC Sprintの4着馬と思えば有力馬の一角。前走のRiyadh Dirt Sprintは4着。

Mufasa: Practical Joke - Miscanti by Scat Daddy

Bhupat Seemar厩舎、William Buick騎乗

チリ産馬でマイルあたりで実績を残してアメリカに移籍。アメリカではG3を2勝したが、去年からはドバイに移籍している。G2 Godolphin Mileでは6着で、今シーズンはスプリント戦に転向した。

Colour Up: Mehmas - Tifariti by Elusive Quality

Doug Watson厩舎、Patrick Dobbs騎乗

UAEのスプリンター。重賞では未勝利。

Cats By Five: Audible - Catticus by Bluegrass Cat

Doug Watson厩舎、Daniel Tudhope騎乗

Khanjar: Kodiac - Naafer by Oasis Dream

Musabbeh Al Mheiri厩舎、Richard Mullen騎乗

Al Quoz Sprint: G1 Meydan Turf 1200m

Lazzat: Territories - Lastochka by Australia

Jerome Reynier厩舎、James Doyle騎乗

欧州トップクラスのスプリンター。去年はAscotでサトノレーヴの夢を砕いている。

前走はRiyadhのG2 1351 Turf SprintでReef Runnerの2着。このところやや勝ちが遠いところはあるものの、上位で安定した成績を残しており、Reef Runnerより上位。

Reef Runner: The Big Beast - Paradise Bay by Blame

David Fawkes厩舎、William Buick騎乗

アメリカの芝スプリンター。Santa AnitaのG2 Eddie D Sを勝ってBC Turf Sprintで4着。前走ではG2 1351 Turf SprintでLazzatを下す金星を挙げた。

Lugal: Duramente - Atab by New Approach

Haruki Sugiyama厩舎、Katsuma Sameshima騎乗

スプリンターズSを勝っているスプリンター。去年はG2阪神カップを勝っている。前走はG3 オーシャンSで2着。

Khaadem: Dark Angel - White Daffodil by Footstepsinthesand

Charles Hills厩舎、Richard Mullen騎乗

イギリスの10歳馬。去年はアメリカに遠征してG2 Woodford Sを勝ってBC Turf Sprintで3着。Hong Kong Sprintでは12着と大敗した。

Cover Up: Exceed And Excel - Hushing  by Pivotal

Simon & Ed Chrisford厩舎、Patrick Dobbs騎乗

MeydanのG2 Blue Point Sの勝ち馬で、前走はG3 Nad Al Sheba Turf Sprintで3着。

Great Wish: Night Of Thunder - Anthem Alexander by Starspangledbanner

Bent Olsen厩舎、Silvestre De Sousa騎乗

デンマーク調教馬。北欧エリアで出走して17戦6勝の結果を残した芝スプリンター。コペンハーゲンの郊外に所在し、デンマークの競馬開催の中心となるKlampenborg競馬場で実績を残している。

今年になってMeydanに遠征し、リステッド勝ちから出走したG3 Nad Al Sheba Turf Sprintで4着。

Native Approach: Too Darn Hot - Sperry by Shamardal

Ahmad Bin Harmash厩舎、Connor Beasley騎乗

前走でG3 Nad Al Sheba Turf Sprintを勝ったが、それまでは1600mや1400m戦でさっぱりの結果だった。1200mがあっていたのかもしれない。

Marbaan: Oasis Dream - Zahoo by Nayef

Michael Costa厩舎、Ray Dowson騎乗

1400mを主戦場とするUAEの芝スプリンター。去年はG2 Al Fahidi FortとG3 Ras Al Khorを連勝してAl Quoz Sprintに出走したが6着。今シーズンは不調でG2 Al Fahidi Fortを6着からの出走となる。

Run Boy Run: Rajasinghe - Instructress by Diktat

Richard Spencer厩舎、George Wood騎乗

前走のG3 Nad Al Sheba Turf Sprintの2着馬。

Arabie: Dandy Man - Mamma Morton by Elnadim

Antonio Cintra & Julio Olascoaga厩舎、Rossa Ryan騎乗

イギリスのK. Burke厩舎からの移籍馬。2歳時にフランスで活躍し、ChantillyでG3 Prix Du Bois、G2 Prix Robert Papinを連勝した。3歳以降スプリント路線にいるものの勝ち星には恵まれていない。今年はMeydanに遠征しており、前走のG3 Nad Al Sheba Turf Sprintで5着の後にK. Burke厩舎から変更された。

Monteille: Cable Bay - Montviette by Le Havre

Mario Baratti厩舎、Cristian Demuro騎乗

フランスで活躍するスプリンター。Longchampの牝馬戦G3 Prix Du Petit CouvertではRayevkaを下している。

Rayevka: Blue Point - Rayisa by Holy Roman Emperor

Francis-Henri Graffard厩舎、Mickael Barzalona騎乗

Northern Champion: Wootton Bassett - Zargos by Shamardal

Ed Walker厩舎、Kieran Shoemark騎乗

UAE Derby: G2 Meydan Dirt 1900m

Saudi Derbyを勝ったAl Haramは出走しないので、日本馬と地元のSix Speedの争い。

Pyromancer: Pyro - Centrifuge by Hard Spun

Keiji Yoshimura厩舎、James Doyle騎乗

日本で3戦3勝し、全日本2歳優駿を勝った世代トップのダート馬である。Godolphinのオーナーブリードとなるだけにドバイからケンタッキーを目指すのは既定路線であった。

また、Meydanの3歳路線でGodolphinの期待馬だったDevon IslandがUAE 2000 GuineasでSix Speedに軽くあしらわれているので、Pyromancerでやり返すという部分もあるだろう。

Wonder Dean: Dee Majesty - Wonder Siang Praw by Wonder Acute

Daisuke Takayanagi厩舎、Cristian Demuro騎乗

前走のG3 Saudi Derbyが4着。ドバイに残ってUAE Derby出走を選択することとなった。

Six Speed: Not This Time - Browse by Medaglia D'Oro

Bhupat Seemar厩舎、Mickael Barzalona騎乗

UAEの3歳路線で、UAE 2000 Guineas TrialからG3 UAE 2000 Guineasを圧勝した。祖母はDaydreaming。その産駒にImaginationが出ており、Dance Number支流のLa Troienne牝系の出身で、疑いなく現地の最強馬である。

Go Man: Goken - Lady Linoi by Night Of Thunder

Richard Cholard厩舎、Anthony Crastus騎乗

フランスの3歳馬。南仏での出走が多く、ヴィシーとトゥールーズで勝利をあげている。

Salloom: Authentic - Rumandice by Congrats

Bhupat Seemar厩舎、Tadhg O'Shea騎乗

前走がデビュー戦で7馬身近い差で圧勝した。

Brotherly Love: Zoustar - Ruby Love by Scat Daddy

Jamie Osborne厩舎、Saffie Osborne騎乗

前走はDubai Road To The Kentucky Derbyを勝利。今年から追加されたポイントレースでUAE Derbyと同条件。

Euro/MideastのポイントレースはUAE Derbyで2着までに入るしかないのは変わらない。

Devon Island: Practical Joke - Untraveled by Canadian Frontier

Charlie Appleby厩舎、William Buick騎乗

Godolphinの地元エースで、Meydanで連勝してはいたのだがUAE 2000 GuineasでSix Speedに完敗した。Brotherly Loveには勝っている。

Rammaas: Speightstown - Rayya by Tiz Wonderful

Bhupat Seemar厩舎、Adrie De Vries騎乗

アメリカでデビューし、今年になってUAEに移籍した。UAE 2000 Guineasでは13着とさっぱりだったが、Jebel Aliの条件戦を勝ち上がってきた。

Union Security: Maximum Security - Run And Go by Union Rags

Ahmad Bin Harmash厩舎、Connor Beasley騎乗

UAE調教馬。UAE 2000 Guineasで3着の後、Saudi Derbyに遠征したが10着。

Duke Of Immatin: Gun Runner - Boxwood by English Channel

Musabbeh Al Mheiri厩舎、Silvestre De Sousa騎乗

前走Dubai Road To The Kentucky Derbyの2着馬。

Lino Padrino: Uncle Mo - Padrinoneverquits by El Padrino

Bhupat Seemar厩舎、Richard Mullen騎乗

Labwah: Charlatan - War Tigress by War Chant

Salem Bin Ghadayer厩舎、Bernardo Pinheiro騎乗

前走でG3 UAE Oaksを圧勝、3連勝中の牝馬。

Dubai Gold Cup: G2 Meydan Turf 3200m

Al Riffa: Wootton Bassett - Love On My Mind by Galileo

Joseph O'Brien厩舎、Dylan McMonagle騎乗

去年ステイヤー路線に転向し、G1 Irish St. Legerを勝った。

Al Nayyir: Dubawi - Bright Beacon by Manduro

Tomm Clover厩舎、Rossa Ryan騎乗

一昨年のこのレースでTower Of Londonの2着。去年はDubai Futureの8着だった。今年は前哨戦のG3 Nad Al Sheba Trophyを勝って参戦する。

Dubai Future: Dubawi - Anjaz by Street Cry

Saeed Bin Suroor厩舎、Kieran Shoemark騎乗

去年の勝ち馬。今年で10歳になった。

Caballo De Mar: Phoenix Of Spain - Oberyn by Holy Roman Emperor

George Scott厩舎、William Buick騎乗

去年G1 Prix Du CadranでG1初出走初勝利となった。続いて出走したPrix Royal-Oakは再開に終わっており、よくわからない。

Sons And Lovers: Study Of Man - So In Love by  Smart Strike

Joseph O'Brien厩舎、James Doylee騎乗

前走が3000m戦に初出走だったがG2 Red Sea Turfを勝った。

Sunway: Galiway - Kensea by Kendargent

David Menuisier厩舎、Silvestre De Sousa騎乗

フランス馬。Guy Parienteのオーナーブリードだが、Qatar Racingがオーナーに加わっている。クラシックディスタンスをメインに出走していたが、去年は長距離戦への出走が多くなった。MeydanでG3 Al Khail Trophyを勝ち、前走のG3 Nad Al Sheba TrophyはAl Nayyirに半馬身差の2着。

Epic Poet: Lope De Vega - Sagaciously by Lawman

David O'Meara厩舎、Daniel Tudhope騎乗

Burdett Road: Muhaarar - Diamond  Bangle by Galileo

James Owen厩舎、Luke Morris騎乗

長距離戦とハードル戦を行き来する6歳馬。ハードル戦では去年のG1 Champion Hurdleで2着の実績馬。去年の平地シーズンが終わるとジャンプレースに出走していたが、今年になってMeydanに遠征し、条件戦で2着。G2 Red Sea Turf Hを9着から、G2 Dubai City Of Goldに出走して3着。

Ruling Dynasty: Night Of Thunder - Indian Petal by Singspiel

Ismail Mohammed厩舎、Hamed Al Busaidi騎乗

Fairy Glen: Farhh - Natural Scenery by Dubawi

Simon & Ed Chrisford厩舎、Mickael Barzalona騎乗

G2 Balanchine S勝ちの5歳牝馬。イギリスでは14F戦に出走していた。

Godolphin Mile: G2 Meydan Dirt 1600m

Commissioner King: Commissioner - Ek Haseena by Songandaprayer

Bhupat Seemar厩舎、Tadhg O'Shea騎乗

2023年のSaudi Derby馬。去年からUAEに移籍して重賞路線で活躍している。G2 Burj Nahar勝ち。

Banishing: Ghostzapper - Dowager by A.P. Indy

David Jacobson厩舎、Silvestre De Sousa騎乗

アメリカ馬。マイラーというほど8F戦には出走していない。前走はSaudi Cupで8着。

Mendelssohn Bay: Mendelssohn - Reiki Baby Curlin

Bhupat Seemar厩舎、Riichard Mullen騎乗

ドバイのダートマイラーで去年の5着馬。G3 Firebreak SでCommisioner Kingを下した。前走は2000mのAl Maktoum Classicに出走したが8着でマイル戦に戻ってきた。

Generous Tipper: Street Sense - Stophoppingdebbie by Curlin

Hamad Al Jehani厩舎、Faleh Bughanaim騎乗

「テーオーエルビスの兄です。この度は弟がGolden Shaheenを辞退し(以下略

World Record: Gun Runner - Marwa by Exceed And Excel

Bhupat Seemar厩舎、Jose Ortiz騎乗

アメリカのスプリンター。前走はG3 Naham Al Shimaalで最下位の10着。マイルへの出走は初めて。

The Camden Colt: Footstepsinthesand - Venus De Medici by Duke Of Marmalade

Bhupat Seemar厩舎、Connor Beasley騎乗

G3 Burj Naharの2着馬。

David Of Athens: Nyquist - Athen's Queen by Majestic Warrior

Hamad Al Jehani厩舎、James Doyle騎乗

Jebel AliのG3 Jebel Ali MileでMasmakと同着の勝利。

Zandvoort: Good Magic - Mellonbrook by Discreet Cat

Bhupat Seemar厩舎、Cristian Demuro騎乗

Diamond Dealer: Lord Nelson - Catching Diamonds by 

Bhupat Seemar厩舎、Mickael Barzalona騎乗

Hypnus: Into Mischief - Dream Tree by Uncle Mo

Hamad Al Jehani厩舎、Florent Geroux騎乗

Telemark: Night Of Thunder - Terzetto by Iffraaj

Simon & Ed Chrisford厩舎、William Buick騎乗

Masmak: Vino Rosso - Nite In Rome by Harlan's Holiday

Salem Bin Ghadayer厩舎、Bernardo Pinheiro騎乗

G3 Jebel Ali Mileでは同着で重賞勝利。

Dubai Kahayla Classic: PA-G1 Meydan Dirt 2000m

先月Riyadhの芝G1 Al Mneefah Cupを勝ったRB Kingmakerも出走予定だったが取り消した。上位は去年の勝ち馬で前走RiyadhのObaiyah Arabian Classicも勝ってきたFirst Classと地元のプレップを連勝しているMuraadにMuraad不在のAl Maktoum Challenge R3を勝ったMubeedとなるだろう。

各出走馬のプロフィールはEmirates Racing Authorityで確認できる限りで、その他の詳細を確認する時間は取れなかった。

Muraad: Thakif - Gabra by Dormane

Majed Al Jahoori厩舎、Silestre De Sousa騎乗

10戦6勝の6歳馬。フランスの芝戦で8戦4勝の実績をあげた。安定した成績を残していたが、去年のArabian World Cupで8着に大敗してUAEに移籍した。UAEではMeydanのダートに出走し、G1 Al Maktoum Challenge R1、G1 Al Maktoum Challenge R2を連勝。R3には出走せず本戦に直行してきた。

First Classs: Dahess - Toppoftheclass by Genuine Monarch

Doug Watson厩舎、Connor Beasley騎乗

40戦10勝のキャリアを持つアラブの古豪である9歳馬。芝ダートを問わず活躍しており、G1 Al Maktoum Challenge R2ではMuraadの2着だったが、そこからRiyadhに向かってG1 Obaiyah Arabian Classicを勝った。去年の本レース勝ち馬でもあり、実力は疑う余地がない。

Mubeed: Mahabb - Jazeerah Al Reef by Mawood

Jaber Bittar厩舎、Ray Dawson騎乗

13戦6勝の6歳馬。UAE調教で最近はほぼMeydanのG1に出走している。今シーズンのAl Maktoum ChallengeのシリーズはR1でMuraadの2着、R2をスキップしてR3でFalaahの2着と上位である。去年はR1とR3を勝ってKahayla Classicは3着だった。

AA Lahab: Burning Sand - Elmalak Elwaheed by Djel Bon

Anthony Gammell厩舎、Richard Mullen騎乗

5戦3勝の7歳馬。前走はG1 Al Maktoum Challenge R2で3着。その前はG2 The Madjani SをVizhirの3着でトップとは少し差がある。

Falaah: AF Albahar - Zeina by Munjiz

Ahmed Al Balushi厩舎、Al Moatasem Al Balushi騎乗

21戦8勝の8歳馬。オマーンで条件戦を勝っている程度の実績だったが、G1 Al Maktoum Challenge R2に出走して5着とするとR3を勝利した。R2では人気薄だったが、R3では3番人気にまで評価されていて、意外と侮れない。

Moshrif: Dahess - Tashreefat by Bengali D'Albret

Xavier Thomas Demeaulte厩舎、Mickael Barzalona騎乗

26戦8勝の8歳馬。フランスやカタールの芝戦を中心に出走していたが、去年モロッコのダートG2 Grand Prix His Majesty The King Mohammed VIを勝っている。今年になるとRiyadhに現れ、G1 Prince Sultan Bin Abdulaziz International Cupで5着、G1 Obaiyah Arabian Classicで4着という内容。

Vizhir: Manark -- Cherazade by Dormane

Musabbeh Al Mheiri厩舎、Fahad Alfuraydi騎乗

19戦8勝の6歳馬。サウジアラビアで有力なダート馬として活躍しており、一昨年のObaiyah Arabian Classicでは2着に入っている。今年はMeydanのG2 The Madjani Sを勝った後、G1 Al Maktoum Challenge R2では13着に大敗したが、Obaiyah Arabian Classicで2着に立て直している。

Djafar: Dahess - Badira by Munjiz

Doug Watson厩舎、Daniel Tudhope騎乗

35戦5勝の9歳馬。

Raad Lembarak: Sir Bani Yas - RB Big N Rich by TH Richie

Anthony Gammell厩舎、Sam Hitchcott騎乗

15戦2勝の6歳馬。Al Ainのダート戦で2勝をあげているが、その他の実績には乏しい。しかし、G1 Al Maktoum Challenge R3に出走して3着に入った。

Al Zeer: Al Mamun Monlau - Assma Al Khalediah by Amer

Doug Watson厩舎: Patrick Dobbs騎乗

18戦4勝の6歳馬。フランスでデビューすると芝で16戦4勝。カタールとベルギーで重賞を勝っている。去年のモロッコでダートのG2 Grand Prix His Majesty The King Mohammed VIでMoshrifの2着。前走はG1 Obaiyah Arabian Classicに出走したが11着に終わった。

Madhmoon: Majd Al Arab - Loulou by Njewman

Hussein Al Senaidi厩舎、Amur Al Rasbi騎乗

20戦9勝の8歳馬でオマーン産のオマーン調教馬。

そのキャリアのほとんどはオマーンのAl Rahba競馬場のダート戦である。今シーズンはそのオマーンで5連勝すると、前走はRiyadhに遠征してG1 Obaiyah Arabian Classicに出走し5着に入った。

RB Motherload: RB Burn  - Mamaah by Amer

Ahmad Bin Harmash厩舎、Tadhg O'Shea騎乗

11戦3勝の6歳馬。

RB冠なのでアメリカのアラブ馬生産の大手であるRoseBrook FarmのDianne K. Waldronの生産馬である。RB馬の常道としてテキサスをメインとしたアメリカのアラブ競馬で実績をあげて中東に移籍となるパターンを踏襲している。本馬は同世代のRB Mary LylahやRB Malexisに比べると台頭が遅れたが、去年10月のLone StarのG2 Texas Arabian Stallion Classicを勝って移籍。Meydanではトライアルをこなした後、G1 Al Maktoum Challenge R3で4着に入っている。

Joe Star: Al Mourtajez - Guest Del Falot by Djorman

Hamad Al Marar厩舎、Bernardo Pinheiro騎乗

29戦5勝の7歳馬。芝路線の実績馬であり、フランスでデビューしたが、早々にUAEに定着している。同世代の怪物Al Ghadeerの被害者ともいえる。今年もAbu DhabiでG1 Alanudd Classicを勝ち、前走のG1 Emirates Championshipでも2着と芝で上位の結果を残している。ダートを走れないわけではないが、かなり差し引いて見なければならない。

Tariq: AF Albahar - Atheer by Bibi De Carrere

Majed Al Jahoori厩舎、Jules Mobian騎乗

15戦4勝の6歳馬。芝で重賞勝ちがあるが、ダートではリステッドまでである。

Uptown Walk The Line: Burning Sand - A Noble Leap by Patriot Missle

Saif Almarar厩舎、Sandro Paiva騎乗

20戦5勝の6歳馬。アメリカ産馬でLone StarやSam Houstonを主戦場として出走していた。となればRB Mary Lylahの世代である。去年はフランスに移籍して芝でも出走したが結果を残せず、UAEに移籍するとダートに戻っている。前走のG1 Al Maktoum Challenge R3で5着。

Road To The Kentucky Derby 2026

3月に入った時点での状況をまとめておきます。

今年のKentucky Derby路線は、去年無敗でBreeders’ Cup Juvenileを勝ったTed Noffeyが骨挫傷で復帰が夏以降となって戦線からドロップしています。また、BC Juvenileの2着馬Mr. A. P.も負傷により離脱しています。2歳G1馬ではChampagne Sの勝ち馬Napoleon Soloは復帰戦となったFountain Of Youth Sで5着、American Pharoah S勝ち馬のIntrepidoはRobert B. Lewis Sで2着といったところで2歳戦の上位馬が苦しんでいます。また、Robert B. Lewis SでIntrepidoを下して台頭したPlutarchも離脱していて、まだ本戦のメンバーが見えてこない状況です。そうした中で順調なのはRemsen S勝ちのPaladinで、今年初戦となったRisen Star Sも勝って現在のところ路線の中心にいると見られています。

北米は2月末からChampionship Seriesが本格的にスタート。今のうちはまだ50ptレースですが、フロリダと中南部で重要なG2であるFountain Of Youth SとRebel Sが開催されました。ニューヨークのGotham Sも含め、勝ったのはこれまでのシリーズに出走していない新顔。このChampionship SeriesでこれまでPrep Seriesで鎬を削ってきたエントラントが一蹴されてくると、ようやく始まったという印象になります。

欧州/中東路線は先週で欧州開催分が終わり、残すはUAE Derbyのみ。欧州戦の勝者たちはKentucky Derbyを目指すことはないようです。こちらのポイントリーダーは先日Saudi Derbyを制したAl Haramで、エントリーはまだですが、UAE Derbyからの出走を狙う姿勢を見せています。UAE DerbyではUAE 2000 Guineasを勝ってすでに本戦へのエントリーも済ませているSix SpeedがAl Haramを迎え撃つことになります。ただ、Al Haramでも30ptしか持っておらず、UAE Derbyのポイントが勝ち馬から順に100-60-30-15-10なもので、Kentucky DerbyのゲートはUAE Derbyの上位2頭に用意されることにはなるでしょう。イランの攻撃でドバイにも被害が出ているので、今後の展開によっては競馬を開催している場合じゃなくなるかもしれませんが、スーパーサタデーを平然とやり切ったし、ドバイの面子を賭けてやっている部分はあるかなあ。

日本の路線も残すは伏竜Sのみとなっていて、現状ではヒヤシンスS勝ちのラッキーキッドが30ptでトップ。これを20pt持ちのパイロマンサーが続いてGodolphinが上位を占めています。パイロマンサーはUAE DerbyからKentucky Derbyを目指す方針が出ていますが、中東情勢は予断を許しません。ドバイ遠征が無理となればパイロマンサーは伏竜Sに出走することになるでしょうし、そうなるとラッキーキッドとかち合うことが予想されます。Godolphinとしてはパイロマンサーを優先するでしょうから、まあ今後のドバイ情勢の展開次第ですね。ヒヤシンスSで2着だったドンエレクトスはカトレアSのポイントもあるので20ptでパイロマンサーに並んでいますが、こちらはKentucky Derbyへの興味は示していません。

Risen Star S: G2 Fair Grounds Dirt 9F

一足早く2月半ばに開催されるChampionship Series開幕戦。逃げたChip HonchoをPaladinが差し切って勝利。2着のChip Honchoは3着以下に5馬身差をつけていて、ここでは上位2頭を評価すればいいというレース。

Paladinは年末にAqueductでG2 Remsen Sを勝っていて、これで3戦全勝となった。デビュー戦はAqueductの8F戦で、他の出走馬がすでにレース経験を持っている中で一番人気に支持された。直線ではゴール前でRenegadeと激しく競り合ってアタマ差で2着となるも、Renegadeは最後にぶつかったことで非があるとされて2着に降着処分となり、Paladinが勝ちあがった。Renegadeとは次のRemsen Sで再戦となったが、この時は右前脚の落鉄がありながらも寄せ付けずに勝利。その後フロリダで調教され、Risen Star Sに出走した。また、2戦続けてPaladinの2着となったRenegadeはフロリダでSam F. Davis Sを快勝して能力を示しておりPaladinの評価は上昇している。

Remsen Sは2歳の重要な重賞で勝ち馬のレベルも高いもののKentucky Derbyに限って見ると不振で、Remsen S勝ち馬がKentucky Derbyを制したのはThunder Gulchまで遡らなければならない。とはいうものの近年の勝ち馬にはDornochやMo Donegal、Mo Town、Honor Codeが名を連ねており、Dornochの時は2着にSierra Leoneがいたので、2歳で9Fをこなすことで能力は証明される。

Paladinは父がGun Runnerで母の父がTapitというニックスで、母系はDarby Dan Farmの4-r Golden Trailのファミリーに属する非の打ちようがない構成となっている。Paladinが属するMisty Hourの分岐にはTo Honour And Serveやモズアスコットが出ており、モズアスコットは伯父にあたる。

Gun RunnerとTapitの組み合わせでは、フロリダでDr. Fagerの再来を求め続けたTartan Farmが最後に残した2頭の傑作Quiet AmericanとUnbridledがクロスする。ここにGun Runner産駒で多く見られるStorm Catクロスも存在し、必要な要素は揃っている。

Summer Wind Equine の生産馬で、オーナーはCoolmore陣営とM. Brant、Summer Wind Equineの共有名義である。Fasig-TiptonのSaratoga Yearlingで190万ドルで落札された高額馬。

Chip HonchoはFair GroundsでListedのGun Runner Sを勝ち、G3のLecomteでは4着。路線に残るには上積みが必要。

Gotham S: G3 Aqueduct Dirt 8F

Aqueductの8F戦を勝ったのはIron Honor。Chad Brown厩舎の所属で同厩のPaladinとの競合を避けた面はあるものの、この時期にニューヨークで走っているようでは本戦には厳しいというところはあって、注目度は低い。

Fountain Of Youth S: G2 Gulfstream Dirt 8.5F

重要度の高いフロリダ路線のG2。ここ3年の勝ち馬がSovereignty、Dornoch、Forteであり、最終プレップとなるFlorida Derbyと互角のレベルである。今年は差し決着となってCommandmentとChief Wallabeeが抜け出して叩き合いを演じ、Commandmentがクビ差を制した。

CommandmentはChurchill Downsの7F戦で勝ちあがり、今年はフロリダでListedのMucho Macho Man Sを制していた。ゲートの出が悪いという欠点があり、Mucho Macho Man Sでは道中で行き場をなくすシーンもあった。Fountain Of Youthでもスタート直後にBravaroと接触していてレースが上手くない。

父はInto Mischief、母のSippican HarborはG1 Spinaway Sの勝ち馬で、その半妹にオーサムリザルトが出ている。

Rebel S: G2 Oaklawn Dirt 8.5F

一番人気のLitmus Testを追走し、早々に交わしたClass Presidentが追い込んできたSilent Tactic相手に譲らずハナ差で凌ぎ切った。

Class Presidentの父はUncle Mo、母の父はQuality Roadという血統である。

Qatar International Cup: PA-G1 Doha Turf 1600m

こちらもアラブのG1。総賞金は50万ドルで、Amir Swordのアンダーカード。招待レースにはなっているが、国外からの参戦はフランスのLinoのみとなった。

注目は去年フランスで4歳牝馬限定のG1 Qatar Arabian Trophy Des Jumentで2着のChdia。カタールでは3歳のDerbyと去年の年末に4歳のOaksを勝って無敗である。

前哨戦はG2のH.H. Sheikh Abdullah Bin Khalifa Al Thani Cupであるが、2着のLueur De Faustと3着のHarganが出走してくる。

Hargan: Al Mamun Monlau - Mkeefa by Amer

Rudy Andre Nerbonne厩舎、Lukas Delozier騎乗

フランス産の8歳馬。カタール調教で21戦4勝。

同条件のG2 H.H. Sheikh Abdullah Bin Khalifa Al Thani Cupでは3着。

Jenkille Hipolyte: Al Mamun Monlau

Osama Al-Dafea厩舎、Pierre Charles Boudot騎乗

フランス産の7歳馬。カタール調教で26戦3勝。

G2 Qatar National Day Trophyの2着馬。

Lino: AF Albahar - Ezza by Kerbella

Eric Dell'Ova厩舎、Ioritz Mendizabal騎乗

フランス産の5歳馬。フランス調教馬で10戦4勝。

ToulouseのG3 Prix Cheri Bibiを勝ち、前走はモロッコのG3 Grand Prix De S.A.R. Le Prince Heritier Moulay El Hassanというダート1900mの重賞を勝っている。

Mac’zoom Al Shahania: Mared Al Sahra - Vega De Fauust by Munjiz

Rudy Andre Nerbonne厩舎、Cristian Demuro騎乗

フランス産の5歳騙馬。カタール調教で9戦3勝。

フランスで2勝してカタールに移籍。G2 Qatar International Derbyで3着となり、前走はオープンのH.E. Sheikh Joaan Bin Hamad Al Thani Trophyを勝った。

Mureb: Gazwan - Manisha by Darike

Alban Elie De Mieulle厩舎、Soufiane Saadi騎乗。

フランス産の5歳騙馬。カタール調教で12戦3勝。

Chdia: Al Mourtajez - Rkaya by Burning Sand

Alban Elie De Mieulle厩舎、Christophe Soumillon騎乗

フランス産の5歳騙馬。カタール調教で7戦6勝。

Wathnan Racingからフランスでデビュー戦を勝利してカタールに移るとG3 Qatar 3yo Purebred Arabian Derbyを勝った。LongchampのG1 Qatar Arabian Trophy Des JumentはHajmahの2着でカタールに戻り、Purebred Arabian Oaks TrialからOaksを連勝している。距離は2000mで良さそうだが、まだサウジに持っていくほどではないという判断か。Wathnan RacingはあちらではRB Mary Lylahをエントリーさせているし、そのレベルはやはりまだ高い。

Lueur De Faust: AF Albahar - Faustine De Faust by Njewman

Julian Colin Smart厩舎、Tom Marquand騎乗

フランス産の5歳牝馬カタール調教で8戦2勝。

フランスでは4戦して1勝で、カタールに渡って1勝。Purebred Arabian Guineasの勝ち馬で

Qatar International Derbyは6着。G2 Sheikh Abdullah Bin Khalifa Al Thani Cupで2着。

フランス時代に2000m戦で勝っているがあまり得意ではなさそうで、カタールでは1600mで結果を残している。

H.H. The Amir Sword: PA-G1 Doha Turf 2400m

総賞金250万ドル

純血アラブのG1でフェスティバル開催全体のヘッドライナーとなるレースである。総賞金は250万ドルでH.H. The Amir Trophyと同額であるが、こちらは”the centrepiece of the Festival"と称されている。

本年の注目はもちろんアラブ競馬で無敵を誇るAl Ghadeerであり、このレース三連覇の歴史的偉業に挑戦する。しかし今年はこれまでで最も強力なチャレンジャーとなるHM Alchahineの挑戦を受ける。実績はこの2頭が抜けており、去年のArabian World Cupと同様一騎打ちとなるだろう。

地元の前哨戦はG3のH.E. Sheikh Joaan Hamad Al Thani Trophyで勝ったLippo De Carrereが出走してくる。Lippo De Carrereと同じくWathnan Racingが所有する3着のRB Mary LylahはRiyadhで出走する。

Al Ghadeer: Al Mourtajez - Gharraa by Matador

Francois Rohaut厩舎、Christophe Soumillon騎乗

フランス産の7歳馬。過去に負けたのはSoumillonが乗れなかったデビュー戦のG3で2着のみという戦績で、この2年は2月のH.H. The Amir Sword、7月のGoodwoodのInternational S、10月のLongchampのArabian World Cupの3戦でシーンに君臨していた。やや行きたがる悪癖があり、常に序盤でSoumillonが抑え込む様子が見られる。去年はAmir Sword、International S、Arabian World Cupの全てでやや苦戦する結果となった。いずれのレースも前半で前に行かないように抑えられており、この影響もあってかDohaでは馬体を合わせに来たHM Alchahineを返り討ちにしAl Dohaを抑えきっていたが、GoodwoodとLongchampでは先に抜け出したCh'ezzaやHM Alchahineを捕まえるのに苦労している。

このような状況で、Al Ghadeerはかつてのような圧倒的なパフォーマンスは望めないかもしれない。今年は1月にフランスのPauで1戦こなしての参戦である。オールウェザーの2000m戦で、早めに先頭で鞭をそれほど使われていないとはいえ、以前ほどの反応や鋭さがないようには思われた。

HM Alchahine: Al Mourtajez - Al Chyhanah by Munjiz

Helal Al Alawi厩舎、Cristian Demuro騎乗

フランス産の6歳馬。UAEのNational Stablesの所有馬で13戦11勝。

去年H.H. The Amir SwordとArabian World Cupで2度Al Ghadeerに負けたのみである。DohaのあとにAbu DhabiのG1 Emirates Championshipに出走し、このあとKahayla Classicを勝つFirst Classsを下した。欧州に渡るとイタリアローマのG2 UAE President CupとドイツハンブルクのG2 UAE President Cupを連勝、フランスではLonghcampのG1Qatar Cupを快勝してArabian World Cupで再びAl Ghadeerに挑んで善戦している。

今シーズンはAbu DhabiのG1 H.H. The President Cupを完勝。さらに充実度を増して三度目の挑戦となる。

充実度は素晴らしいが、唯一の懸念は2400mの経験がないことである。昨年のAmir SwordはDohaのAl Rayyan競馬場の馬場状態悪く日程が延期の上、Al Uqda競馬場での開催となっており、これに伴って距離が2300mとなっていた。これでも最後はちょっと伸びを欠くレースで距離に対する不安はぬぐえない。

Lippo De Carrere: Al Mourtajez - Elmanara de Carrere by No Risk Al Maury

Alban Elie De Maulie厩舎、Maxime Guyon騎乗

フランス産の5歳馬。カタール調教で11戦6勝。

Wathnan Racing所有の地元有力馬。カタール国外での実績も豊富で3番手の評価である。

去年のChantillyでG1 Qatar Derbyを2着、DoncasterのG1 UAE President Cupを勝っており、DohaではG2 Qatar International Derby、G3 H.E. Sheikh Joaan Bin Hamad Al Thani Trophyを勝った。

そこそこ強いが、上位2頭がちょっと強すぎるというレースである。

Haseef: Al Mourtajez - Ghazwa by Zawam

Damien De Watrigant厩舎、Pierre Charles Boudot騎乗

フランス産の5歳馬。フランス調教で6戦4勝。Bordeaux Le BouscatでG3 Prix Damasを勝った後にWathnan Racingにトレードされた。その後G2 French Arabian Breeders’ Challenge Sprintを2着。その後ワルシャワのSłużewiecでG3 UAE President’s Cupを勝ち、前走ではAbu DhabiのListed Abu Dhabi Derbyを勝った。

Shabbab: Manark - Jeyoosh by Amer

Jean De Mieulle厩舎、Faleh Bughenaim騎乗

フランス産の6歳馬。カタール調教で9戦3勝。

フランス時代に4戦2勝で、カタールに移籍後はClass 2勝ちまで。G2 Qatar National Day Trophyを3着。

Al Zwair: TM Fred Texas - Zenhobie by Dormane

Jean De Mieulle厩舎、Jean Bernard Eyquem騎乗

フランス産の6歳馬。カタール調教で29戦4勝。

レース間隔を詰めて使われ、夏場は欧州でも出走する。昨シーズンは12戦をこなしているし、今シーズンもすでに6戦に出走している。G2 Qatar International Derbyの4着馬だが、重賞レベルでは通用しているとは言い難い。

Samsa Al Shahania: Assy - Salma Al Khalediah by Dormane

Rudy Andre Nerbonne厩舎

フランス産の6歳馬。カタール調教で9戦3勝。

フランスで6戦し、ToulouseのG2で5着。他にベルギーのG2で4着の実績がある。今シーズンからカタールで出走している。

H.H. The Amir Trophy: QA-G1 Doha Turf 2400m

総賞金250万ドル。

カタールはDohaで4日間のH.H. The Amir Sword Festivalの開催である。水曜から始まるこの開催は全体で32レースが予定されており、最初の2日間がダート、あとの2日間が芝のレースとなる。最終日である土曜の14日が重賞開催となる。

サラブレッドのメインレースはこのH.H. The Amir Trophyであり、今年から国際格付けがG2に昇格している。もちろんカタールのローカルな格付けではG1で開催される国際招待レースとなるが、今年は地元カタール調教馬の出走はない。総賞金が250万ドルと極めて高額なので、欧州のクラシックディスタンス路線のG1クラスもここから始動することが選択肢として入ってくる。今年はG1馬としてGiavellottoとGoliathが参戦し、日本からは連年の出走となるSatono Glanzに加えてByzantine Dream、Deep Monsterが出走する。Rebel’s Romanceで三連覇したGodolphinからは新たにその後継者候補であるEl Cordobesが出走を予定している。

Byzantine Dream: Epiphaneia - Japoni Chara by Jungle Pocket

Tomoyasu Sakaguchi厩舎、Cristian Demuro騎乗

日本産の5歳馬。

去年はG2 AJCCを6着からサウジアラビアの長距離戦G2 Red Sea Turf Hに出走してこれに勝利し、帰国するとG1天皇賞春にも勝利した。このままステイヤー路線かと思っていたら、凱旋門賞への挑戦を敢行し、G2 Prix Foyの勝利から凱旋門賞では内を突いて5着に健闘した。帰国後は有馬記念への出走を予定していたが回避している。

2400mを問題なくこなし、G2 Prix Foy勝ちの実績は十分である。有馬記念の回避理由となったフレグモーネの影響もなさそうで有力視されるのではないだろうか。

Giavellotto: Mastercraftsman - Gerika by Galileo

Marco Botti厩舎、Pierre Charles Boudot騎乗

アイルランド産の7歳馬。産国こそアイルランドだがイタリアのコネクションである。

G1 St. Legerの3着馬で4歳の頃はステイヤーとして活躍しG2 Yorkshire Cupの連覇などの実績を持っている。5歳のG2 Princess Of Wales's Sで12Fでの可能性を見せるとその年末には香港でG1 Hong Kong Vaseを勝ってG1馬となった。去年は12F路線でDubai Sheema Classicを5着のあと、Coronation Cupで3着、オールウェザーのG3 September Sを勝って凱旋門賞4着からHong Kong Vaseを2着と路線の上位馬に定着している。

Goliath: Adlerfflug - Goulache by Shamardal

Francis-Henri Graffard厩舎、Christophe Soumillon騎乗

ドイツ産の6歳騙馬。

2024年のキングジョージでAuguste Rodinなどを破って名を知られるようになり、その年はジャパンカップにも参戦して衆目を集めた。去年はドイツでG1 Grosser Preis Von Badenを勝ち、BC Turfは11着に敗れたがHong Kong Vaseでは3着と力のあるところを見せている。Giavellottoには少し足りないという印象がある。

El Cordobes: Frankel - Bold Lass by Sea The Stars

Charlie Appleby厩舎、William Buick騎乗

アイルランド産の5歳騙馬。

クラシックシーズンには縁がなく、4歳の7月になってNewmarketのG2 Princess Of Wales's Sを勝つと北米に向かい、G1 Sword Dancer Sを勝ち、G1 Joe Hirsch Turf Classicの3着からBC Turfに向かい3着で終えた。Rabel's Romanceの後を受けてGodolphinの芝エースをねらえるのではないかという立場。

Deep Monster: Deep Impact - Sisterly Love by Bellamy Road

Yasutoshi Ikee厩舎、Tom Marquand騎乗

日本産の8歳馬。

去年はG2京都大賞典で待望の重賞勝利を果たした。久し振りのG1出走だったジャパンカップは11着。

Lion's Pride: Roaring Lion - Crimson Ribbon by Lemon Drop Kid

John & Thady Gosden厩舎、Robert Havlin騎乗

イギリス産の6歳騙馬。

12FのListed勝ちがあり、G3 September Sで2着の実績もある。

Satono Glanz: Satono Diamond - Cherry Collect by Oratorio

Yasuo Tomomichi厩舎、Tsubasa Sasagawa騎乗

日本産の6歳馬。

過去2年続けて出走していずれも3着の実績馬。毎年G2日経新春杯を踏んで遠征しているが、今年の日経新春杯は10着で状態に不安の残る結果となった。

The Saudi Cup: G1 Riyadh Dirt 1800m

総賞金2000万ドル。

日本調教馬ではパンサラッサとフォーエバーヤングが勝利している。他にウシュバテソーロが2着。破格の総賞金を誇るため、入着賞金でも並みのG1をはるかに超える。これによって日本のダート路線ではSaudi CupからDubai World Cupの路線がほぼ定着したといえる。

現役最強ダート馬Forever Youngの初戦。3歳のSaudi Derbyから3年連続の中東遠征であり、こちらのダービー馬として北米でも活躍して、ついにはBC Classicまで勝って凱旋する形であり、そりゃ現地人気は高かろう。

北米馬としてはBC Dirt Mileを勝って今年さらに飛躍を期待されるNysosが参戦している他、G1馬Nevada Beachが遠征してきた。これらに続くのがLuxor Cafe、Rattle N Rollといったところ。地元では前哨戦となるG3 Custodian Of The Two Holy Mosquesの1着Mhally、2着Ameerat Alzamaanが上位。

Banishing: Ghostzapper - Dowager by A.P. Indy

David Jacobson厩舎、Adel Alfouraidi騎乗

ケンタッキー産の6歳騙馬。27戦9勝でG2 Charles Town Classicの勝ち馬。G1 Churchill Downs Sの2着もあってスピードに優れ9Fまでをこなす。前走はG1 Pegasus World Cupに出走したが6着。

Bishops Bay: Uncle Mo - Catch My Drift by Pioneerof The nile

Brad Cox厩舎、Junior Alvaradoo騎乗

ケンタッキー産の6歳馬。13戦9勝で去年は重賞を4勝した。G3のWestchester S、Salvator Mile、Forty Niner SとG2のCigar Mile Hでマイル戦に集中している。下級戦では8.5Fの勝ちがあり、3歳の頃に9FでG3 Peter Pan S、G3 Ohio Derbyで2着。1800mはなんとか行けそうか。一方G1 Forego Sは前に行けず6着で、道中のペースが強いと厳しいかもしれない。

Forever Young: Real Steel - Forever Darling by Congrats

Yoshito Yahagi厩舎、Ryusei Sakai騎乗

日本産の5歳馬。矢作芳人厩舎所属で13戦10勝。去年ついにBC Classicを勝ってダート馬としての上がりには至っているが、今年も現役を続ける。

3敗はKentucky Derby、2024年のBC Classic、2025年のDubai World Cupの3着である。そういうわけで先着を許したのはMystik Dan、Sierra Leone、Fierceness、Hit Show、Mixtoのみ。Sierra LeoneとFiercenesssは去年のBC Classicに至るまで素晴らしいシーンを見せてくれた。両者は今年から揃ってAshford Studに種牡馬入りしており、Forever Youngは現役に残るからにはもう負けが許されないレベルではあるだろう。まずはSaudi Cupの連覇を決め、去年取りこぼしたDubai World Cupを勝って歴史に名を刻むことが現役を続ける意味となる。

Haqeet: Arrogate - Dowry by Belong To Me

Saad Aljenade厩舎、Mickael Barzalona騎乗

ケンタッキー産の5歳馬。サウジアラビア調教で11戦5勝。

King Saud Cupの勝ち馬で前走はKing Abdulaziz Racetrack Championで7着。

Luxor Cafe: American Pharoah - Mary's Follies by More Than Ready

Noriyuke Hori厩舎、Joao Moreira騎乗

日本産の4歳馬。美浦堀宣行厩舎の所属。

3歳の去年はJapan RoadでヒヤシンスS伏竜Sを制してKentucky Derbyに挑戦したが12着。秋はG3武蔵野Sを勝ったもののG1を勝つことはできなかった。G1 チャンピオンズカップで15着以来のレースとなる。

Mhally: Sergei Prokofiev - Greatestshowgirl by Showcasing

Abdullah Alsidrani厩舎、Ricardo Ferreira騎乗

イギリス産の4歳騙馬。サウジアラビア調教で16戦7勝。

地元の前哨戦であるG3 Custodian Of The Two Holy Mosquesの勝ち馬。去年のSaudi 2000 Guineasの勝ち馬で、Saudi Derbyでは3着だった実力馬。本領はマイルっぽいが1800mをこなしている。

Nevada Beach: Omaha Beach - Morrow Cove by Yes It's True

Bob Baffert厩舎、Irad Ortiz Jr.騎乗

ケンタッキー産の4歳馬。7戦4勝。

三冠戦が終わってから台頭してListedのLos Alamitos Derbyを勝つとその勢いでG1 Goodwood Sも制した。BC Classicは敷居が高く7着に終わったもののG3 Native Diver Sを勝ってG2 Laffit Pincay Jr Sを2着とまとめてきた。中距離G1勝ちのある北米4歳という点ではまあまあ重要な立場。

Nysos: Nyquist - Zetta Z by Bernardini

Bob Baffert厩舎、Flavien Prat騎乗

ケンタッキー産の5歳馬。8戦7勝。

3歳では無敗でG3 Robert B. Lewis Sを勝ったが、そこで戦線離脱し1年の休養を余儀なくされた。去年のKentucky Derby開催のG1 Churchill Downs Sで復帰を遂げて2着。その後G3 Triple Bend S、G2 San Diego Hを連勝し、Pacific Classicへの出走を目指していたが直前でスクラッチとなった。結果としてBCではDirt Mileに回ったが逃げたCitizen Bullを捕えて戴冠。中距離はこなせると思われ、前走はG2 Laffit Pincay Jr S勝ちとなった。

今年の北米中距離路線をリードするプレイヤーになると期待されている。

Rattle N Roll: Connect - Jazz Tune by Johannesburg

Kenny McPeek厩舎、Joel Rosario騎乗

ケンタッキー産の7歳馬。30戦11勝の名脇役

2歳でG1 Breeders' Futurityを勝っているが、G1路線からは外れて重賞クラスを主要な舞台としている。去年は早めにサウジアラビアに入ってG3 Custodian Of The Two Holy Mosquesを勝ってSaudi Cupで5着、Dubai World Cupで8着となった。Churchill Downsを得意としているがG2 Lukas Classicで6着、G2 Clark Sでも5着と去年は少し苦しんでいる。KeenelandのG3 Hagyard Fayette Sは2着でまずまず。年末にListedのTinsel Sを勝ってまとめている。

Star Of Wonder: Uncle Mo - Starship Warspeed by Congrats

Saad Aljenade厩舎、Camillio Ospina騎乗

ケンタッキー産の5歳馬。サウジアラビア調教で8戦6勝。

アメリカのBrad Cox厩舎でデビューして6戦4勝、G3 Pimlico Specialで3着の実績を残してサウジアラビアに移籍した。サウジアラビアに来てからは2戦2勝。ListedのKing Faisal Cup勝ち馬。

Sunrise Zipangu: Kizuna - Saimaa by Zoffany

Kyoko Maekawa厩舎、Oisin Murphy騎乗

日本産の5歳馬。栗東の前川恭子厩舎所属。

長めの距離が向いているようなところもあり、前走はG1有馬記念で5着。ダートではG3みやこSやG2名古屋グランプリを勝っている。

Thundersquall: Dubawi - Pleascach by Teofilo

Muteb Almulawah厩舎、Daniel Tudhope騎乗

イギリス産の7歳騙馬。サウジアラビア調教で20戦6勝。

G3 Custodian Of The Two Holy MosquesではMhallyの4着、前走ではKing Abdulaziz Racetrack Champion勝ち。

Tumbarumba: Oscar Performance - Naive Enough by Street Sense

Hamad Al Jehani厩舎、James Doyle騎乗

ルイジアナ産の6歳馬。27戦7勝。

カタールのWathnan Racingの所有馬。去年はG3 Ack Ack Sを勝って、BC Dirt Mileで4着に入った。そこからUAEでG2 Al Maktoum Mileは8着だったが、G1 Al Maktoum Challengeを2着。

Ameerat Alzamaan: Ghaiyyath - Influent by Shamardal

Sami Alharabi厩舎、Ryan Moore騎乗

イギリス産の4歳牝馬サウジアラビア調教で8戦6勝。

G2 Prince Sultan Ben Abdulaziz Cupの勝ち馬で牝馬戦では敵なし。前走はQualifierでもあるG3 The Custodian Of The Two Holy MosquesでMhallyの2着。