総賞金250万ドル
純血アラブのG1でフェスティバル開催全体のヘッドライナーとなるレースである。総賞金は250万ドルでH.H. The Amir Trophyと同額であるが、こちらは”the centrepiece of the Festival"と称されている。
本年の注目はもちろんアラブ競馬で無敵を誇るAl Ghadeerであり、このレース三連覇の歴史的偉業に挑戦する。しかし今年はこれまでで最も強力なチャレンジャーとなるHM Alchahineの挑戦を受ける。実績はこの2頭が抜けており、去年のArabian World Cupと同様一騎打ちとなるだろう。
地元の前哨戦はG3のH.E. Sheikh Joaan Hamad Al Thani Trophyで勝ったLippo De Carrereが出走してくる。Lippo De Carrereと同じくWathnan Racingが所有する3着のRB Mary LylahはRiyadhで出走する。
Al Ghadeer: Al Mourtajez - Gharraa by Matador
Francois Rohaut厩舎、Christophe Soumillon騎乗
フランス産の7歳馬。過去に負けたのはSoumillonが乗れなかったデビュー戦のG3で2着のみという戦績で、この2年は2月のH.H. The Amir Sword、7月のGoodwoodのInternational S、10月のLongchampのArabian World Cupの3戦でシーンに君臨していた。やや行きたがる悪癖があり、常に序盤でSoumillonが抑え込む様子が見られる。去年はAmir Sword、International S、Arabian World Cupの全てでやや苦戦する結果となった。いずれのレースも前半で前に行かないように抑えられており、この影響もあってかDohaでは馬体を合わせに来たHM Alchahineを返り討ちにしAl Dohaを抑えきっていたが、GoodwoodとLongchampでは先に抜け出したCh'ezzaやHM Alchahineを捕まえるのに苦労している。
このような状況で、Al Ghadeerはかつてのような圧倒的なパフォーマンスは望めないかもしれない。今年は1月にフランスのPauで1戦こなしての参戦である。オールウェザーの2000m戦で、早めに先頭で鞭をそれほど使われていないとはいえ、以前ほどの反応や鋭さがないようには思われた。
HM Alchahine: Al Mourtajez - Al Chyhanah by Munjiz
Helal Al Alawi厩舎、Cristian Demuro騎乗
フランス産の6歳馬。UAEのNational Stablesの所有馬で13戦11勝。
去年H.H. The Amir SwordとArabian World Cupで2度Al Ghadeerに負けたのみである。DohaのあとにAbu DhabiのG1 Emirates Championshipに出走し、このあとKahayla Classicを勝つFirst Classsを下した。欧州に渡るとイタリアローマのG2 UAE President CupとドイツハンブルクのG2 UAE President Cupを連勝、フランスではLonghcampのG1Qatar Cupを快勝してArabian World Cupで再びAl Ghadeerに挑んで善戦している。
今シーズンはAbu DhabiのG1 H.H. The President Cupを完勝。さらに充実度を増して三度目の挑戦となる。
充実度は素晴らしいが、唯一の懸念は2400mの経験がないことである。昨年のAmir SwordはDohaのAl Rayyan競馬場の馬場状態悪く日程が延期の上、Al Uqda競馬場での開催となっており、これに伴って距離が2300mとなっていた。これでも最後はちょっと伸びを欠くレースで距離に対する不安はぬぐえない。
Lippo De Carrere: Al Mourtajez - Elmanara de Carrere by No Risk Al Maury
Alban Elie De Maulie厩舎、Maxime Guyon騎乗
フランス産の5歳馬。カタール調教で11戦6勝。
Wathnan Racing所有の地元有力馬。カタール国外での実績も豊富で3番手の評価である。
去年のChantillyでG1 Qatar Derbyを2着、DoncasterのG1 UAE President Cupを勝っており、DohaではG2 Qatar International Derby、G3 H.E. Sheikh Joaan Bin Hamad Al Thani Trophyを勝った。
そこそこ強いが、上位2頭がちょっと強すぎるというレースである。
Haseef: Al Mourtajez - Ghazwa by Zawam
Damien De Watrigant厩舎、Pierre Charles Boudot騎乗
フランス産の5歳馬。フランス調教で6戦4勝。Bordeaux Le BouscatでG3 Prix Damasを勝った後にWathnan Racingにトレードされた。その後G2 French Arabian Breeders’ Challenge Sprintを2着。その後ワルシャワのSłużewiecでG3 UAE President’s Cupを勝ち、前走ではAbu DhabiのListed Abu Dhabi Derbyを勝った。
Shabbab: Manark - Jeyoosh by Amer
Jean De Mieulle厩舎、Faleh Bughenaim騎乗
フランス産の6歳馬。カタール調教で9戦3勝。
フランス時代に4戦2勝で、カタールに移籍後はClass 2勝ちまで。G2 Qatar National Day Trophyを3着。
Al Zwair: TM Fred Texas - Zenhobie by Dormane
Jean De Mieulle厩舎、Jean Bernard Eyquem騎乗
フランス産の6歳馬。カタール調教で29戦4勝。
レース間隔を詰めて使われ、夏場は欧州でも出走する。昨シーズンは12戦をこなしているし、今シーズンもすでに6戦に出走している。G2 Qatar International Derbyの4着馬だが、重賞レベルでは通用しているとは言い難い。
Samsa Al Shahania: Assy - Salma Al Khalediah by Dormane
Rudy Andre Nerbonne厩舎
フランス産の6歳馬。カタール調教で9戦3勝。
フランスで6戦し、ToulouseのG2で5着。他にベルギーのG2で4着の実績がある。今シーズンからカタールで出走している。