血統

2年目のJustify

2022年に産駒デビューを迎えたJustifyでしたが、初年度の産駒実績は欧州でのものを含めて重賞勝ち4頭を出すものの、G1勝ちはなく、アメリカのFirst Crop LeadingではBolt D'Oro、Good Magicに次ぐ3位に終わりました。産駒獲得賞金は約250万ドルで、リーディ…

Prix De L'Opera: Longchamp Group 1 Turf 2000m

牝馬限定戦。3歳馬多め。古馬はAl Husnくらいしか目立った実績はないが、3歳馬はBlue Rose CenとMuskokaに加えてLumiere Rock、Jannah Roseがいてそこそこ。 Darkaniya: Frankel - Daryakana by Selkirk 3歳デビューで本格的に使われたのは4歳になった今年に…

Prix De L'Arc De Triomphe: Longchamp Group 1 Turf 2400m

凱旋門賞ですの。 公式のレートではHukum58.0、Westover57.5の古馬2強に3歳のAce Impact55.5が続いているといった風で、そのあとまた古馬のBay Bridge55.0となる。3歳の層がやや薄く見えるが、これはEpsomとCurraghのDerbyを勝っておきながら10Fに向かったAu…

King George VI and Queen Elizabeth S: Ascot Group 1 Turf 12F

Auguste RodinがここもクリアするといよいよGalileo級と言って煽れるのではなかろうか。O'Brienが何頭下げるか分からんなと思いつつ、登録15頭の段階で書いた内容なので、Desert CrownとSimca Milleがいなくなってショック。書いたものは供養のために残して…

2022/23シーズンのオーストラリアG1馬

Overview 2022/23シーズンのオーストラリア競馬では74戦のG1が開催された。その勝ち馬の内訳はオーストラリア産馬が44勝、ニュージーランド産馬が21勝、イギリス産馬、アイルランド産馬とフランス産馬がそれぞれ3勝ずつであった。オーストラリアとニュージー…

North American Breeding Statistics 2021-2022

アメリカジョッキークラブ(The Jockey Club)が発表している生産統計(Breeding Statistics)から2021年種付け、2022年誕生のデータを引っ張りPedigreequeryで調べた血統情報を付記しました。 表を公開しておきますので、使って何かしたい方はどうぞ。 種付…

2022年のSadler's Wells父系

今回はGalileo以外のSadler's Wells父系の現状です。まあ、こんなことをやっているから無駄に時間がかかるというものですが、すでにSadler's Wells産駒はノスタルジーの領域にあることを確認させられてしまいました。全ての内容に私の把握するところではとい…

2022年のFrankelとGalileo後継種牡馬

今年のG1馬を見ていて、Frankel産駒が去年をはるかに上回るペースで勝っていたのでちょっとまとめようと思ったら、余計なものがいっぱい付け加えられたといういつものパターンでまとまりのない記事です。 FrankelのG1馬 Frankel 2008(BMS: Danehill→Danzig→…

New Zealand Stallions 2021

ちょっと訳あってNew Zealand Thoroughbred Breeders’ AssociationのREGISTER OF THOROUGHBRED STALLIONSを眺めていたら、2021年のニュージーランド種牡馬一覧が出来上がったので余計な情報を付け加えて公開しておきます。もっともNew Zealand Thoroughbred …

Lane's End Stallion Roaster 2022

Accelerate 種付け頭数が減る、種付け料を下げるのサイクルが続いておりとてもまずい状況。セールでの結果はそこまでひどいものではないが、父Lookin At Luckyに訴求力がなく、本人もG1を勝ったのは5歳になってからという遅咲きのキャリアが足を引っ張ってい…

Lane's End Stallion Roaster 2021

2021年の種付け料はBC前に発表されています。 競馬界も周知のとおり、COVID-19の流行による社会情勢の変化の影響をまともに受けており、Lane's Endに限らず軒並み2021年の種付け料を減額しております。ここまでの状況は2008年末以来で、あの時のパニック的な…

2020年のGalileo後継種牡馬

Stallion RegisterとRacing PostのSire of StallionをGalileoで検索するだけの手抜き調査。 2020年に父GalileoとしてStallion Registerに登録されていた種牡馬の一覧となります。正直ウクライナまで出てくるとは思っていなかったので、難点はシャトルサイア…

2020 Lane's End Stallion Roaster

毎年のLane's End FarmのStallion Roasterです。 Stallion Sire 2020 Fee 2019 Fee 2018 Fee Dam Changes Mares Bred Foal/Bred Accelerate Lookin At Lucky 20000 20000 --- Issues Stay 167 --- Candy Ride Ride The Rails 100000 80000 80000 Candy Girl …

2018 Live Foals in North Americaのおまけのようなもの

よく分からないメモが残っていたので公開しておきます。作ったはいいが使い道に迷っている間に自分でもわからないものになっています。2017年の各種牡馬の所在と種付け料のデータがあるので、2018 Live Foalのデータと絡めて見ることはできるかもしれない。…

Breeding Statistics: 2018 Live Foals in North America

The Jockey Club(アメリカの方)が発表しているBreeding Statisticsのデータです。元データはjockeyclub.com*1のResources>Fact Book>Breeding Statistics*2に存在します。 普段はReport of Mares Bredの数字を見ているのですが、2017年はさぼっていたため…

Report of Mares Bred 2015

アメリカのThe Jockey Club*1が公開しているReport of Mares Bredの2015年版のデータをもとに作成しました。基本的に去年のものと同一ですが、せっかくなので去年の報告頭数と比較できるようにしてみました。 以下のGoogle Documentで公開しています。 Repor…

RMB2014: Ahonoora, Man O'War, Relaunch, Tiznow, Valid Appeal

Ahonoora 種牡馬頭数1頭、種付け総数1頭。 Legal Joustingはオンタリオで毎年一桁頭数の種付けを細々と続けている種牡馬です。 Ahonoora-Indian Ridge>Legal Jousting (1) Man O'War 種牡馬頭数49頭、種付け総数1442頭。 まず、まだ残っているRelicの父系。M…

RMB2014: Damascus

Damascus 種牡馬頭数20頭、種付け総数162頭。(-70) 種牡馬の頭数こそ多いのですが、ケンタッキーで24頭のSkipshot、カリフォルニアで13頭のSwiss Yodelerと16頭のOld Topper、テキサスで32頭のEarly Flyer、ルイジアナで19頭のTime Banditまででしょう。 …

RMB2014: Gulch, Kingmambo, Machiavellian, Miswaki, Seeking The Gold, Smart Strike, Two Punch

Gulch 種牡馬頭数14頭、種付け総数155頭。(-322) Court Visionの数字が無いのと全体的な低下傾向で大幅に減らしました。Thunder Gulchが14頭にPoint Givenが19頭と減ったこともあるのですが、Circular Quayが一気に5頭まで減らすなども大きいです。Thunder…

RMB2014: Gone West

Gone West 種牡馬頭数92頭、種付け総数1976頭。(+94) Gone Westの直系では後発のSpeightstownが勢力を拡大しています。初期に種牡馬入りした中ではElusive Qualityが後継を得ていますが、Grand SlamやMr. Greeleyといったところは縮小傾向が見えています。…

RMB2014: Forty Niner, Fusaichi Pegasus

Forty Niner 種牡馬頭数55頭、種付け総数1288頭。(+68) 主力はDistorted Humorでそれ以外はこのまま衰退に向かいそうです。Utopiaは2014年を最後にトルコに輸出され、現在はKaracabey Studの一員となっています。 Forty Niner>Ide (27), Utopia (24), Merc…

RMB2014: Fappiano

Fappiano 種牡馬頭数121頭、種付け総数3181頭。(+141) 世代の展開が早く細分化が進んでいますが、これからも複数の分岐で発展していきそうです。北米と南米以外には浸透していない系統ですが、北米のMr. Prospector系統としては最大の勢力です。 中核とな…

RMB2014: Afleet, Carson City, Conquistador Cielo, E Dubai

Afleet 種牡馬頭数9頭、種付け総数226頭。(-81) Northern AfleetからAfleet Alexという軸は変わっていませんし、この2頭の種付け頭数なら前年並みに近いところには来ているわけで、Dublinが減ったり、Saint Afleetの種付け頭数がなくなったことが全体とし…

RMB2014: Mr. Prospector

Mr. Prospector 種牡馬頭数491頭、種付け総数10669頭。(+71) Northern Dancerとほぼ並んで、北米の生産頭数の約1/3を占める大勢力です。Smart Strikeが亡くなったことで直仔の大物種牡馬の時代は終わったと言えそうです。残るはFusaichi PegasusやNot For …

RMB2014: Native Dancer, Raise A Native, Alydar, Maria's Mon

今回からMr. Prospectorを擁する大勢力Native Dancerです。 Native Dancer、Raise A Nativeの傍系(AlydarとMaria's Monを含む) Mr. Prospectorの傍系 Afleet, Carson City, Conquistador Cielo, E Dubai Fappiano父系 Forty Niner, Fusaichi Pegasus Gone …

RMB2014: Turn-to, Hail To Reason, Halo, Roberto, Sir Gaylord

Turn-to 種牡馬頭数64頭、種付け総数1578頭。 例によってHail To Reasonの下のHaloとRoberto二枚看板ですので、まずそれ以外で残存しているマイナーなラインから。 Certainがアーカンソー、Premium Wineがニューヨークで種付けをしています。Certainの産駒で…

RMB2014: Vice Regent, Deputy Minister

Vice Regent 種牡馬頭数82頭、種付け総数1786頭。 ほとんどがDeputy Ministerを経由しますが、カナダを中心にRegal Classic等の血脈が残っています。 Vice Regent>Native Regent (1) Vice Regent-Regal Classic>Stephanotis (13), Dakota Pride (3), Dr. Roc…

RMB2014: Storm Bird, Storm Cat

Storm Bird 種牡馬頭数234頭、種付け総数5661頭。 Storm Catに行かないStorm BirdはSummer Squallの直系がほとんどという形になりましたが、Sun Kingがルイジアナでも4頭しかないというのでは厳しいですね。 Storm Bird>All Storm (4), Maze Craze (2) Storm…

RMB2014: Sadler's Wells

Sadler's Wells 種牡馬頭数36頭、種付け総数1649頭。(+407) 現状がEl Pradoの直系が中心となっているのは変わりませんが、Galileoの直系が存在感を増してきました。直仔世代ではBullet TrainがFrankelの半兄ということもあって人気を集めていますが、今年…

RMB2014: Dixieland Band, Dixie Union, Nijinsky, Nureyev

ケンタッキーに残るDixie Union後継、ルイジアナのNijinsky系、カリフォルニアのNureyev系といった様相。 Dixieland Band 種牡馬頭数33頭、種付け総数792頭。(+28) 2014年から種牡馬入りしたOveranalyzeの寄与により増えています。 Dixieland Band>Simmard…