Lane's End Stallion Roaster 2015

年内に間に合わせたですよ。
放出や種牡馬引退が多いのに新規加入は一頭のみとなっており、来年のロースターはやや種牡馬の数を減らすことになります。とはいうもののNoble Missionとはまあえらいものを引っ張ってきましたねと言える種牡馬ではあります。

StallionSire2014 Fee2013 Fee2012 Fee
DamChangesMares BredFoal/Bred
After MarketStorm CatTo TJK studTo TJK stud5000
Tranquility LakeTurkeyTurkey28/56
Candy RideRide The Rails600003500040000
Candy Girl71.4%147106/138
City ZipCarson City400002500025000
Baby Zip60%11094/117
CurlinSmart Strike350002500025000
Sherriff's Deputy40%15239/54
Discreetly MineMineshaft100001000015000
Pretty Discreetstay9177/104
English ChannelSmart StrikeTo Calumet Farm2500025000
Belva250009669/101
LangfuhrDanzig7500750010000
Sweet Briar Toostay6730/48
Lemon Drop KidKingmambo400003500035000
Charming Lassie14.3%132103/125
MineshaftA.P. Indy250003000030000
Prospectors Delite-16.7%11093/123
Morning LineTiznow1000010000In training
Indian Snowstay109---
Noble MissionGalileo25000------
KindNew------
Pleasantly PerfectPleasant ColonyTo TJK stud50001000
Regal StateTurkey2742/49
Quality RoadElusive Quality350002500025000
Kobla40%110101/136
ShakespeareTheatricalPesioned50005000
Lady Shirl---42/6
Smart StrikeMr. Prospector10000010000085000
Classy'n Smartstay8198/127
Stephen Got EvenA.P. Indy500050007500
Immersestay4234/46
The FactorWar Front150001500015000
Greyciousnessstay151102/135
Twirling CandyCandy Ride100001000012500
House Of Danzigstay8558/72
Union RagsDixie Union350003500035000
Tempostay141108/137

After Market

2014年の種付け料が発表された後にトルコジョッキークラブに売却され、すでに2014年からTJKがイズミットに所有する種馬場で種付けを行っています。
種付け料を下げても繁殖牝馬を集めるのに苦労しているようでしたからしかたないか。これでLane's EndからStorm Catの直系種牡馬はいなくななりました。母系でもStorm CatはMorning Lineに入っている程度でしょうか。

Candy Ride

今年はShared Beliefを筆頭にG1で勝負できる産駒が現れ、現時点で産駒獲得賞金は1000万ドルを突破してリーディング5位と好調です。これをうけて2015年は一気に60000ドルに上げてきました。これはCandy Rideの種付け料としては過去最高の金額になります。2012年に50000ドルで139頭の種付けをこなした実績があります。
Lane's Endに移って産駒数が大きく増えた時期が2014年の4歳から2歳に該当しており、リーディング上位に出てきた原因となっています。

City Zip

BCで勝ち馬を2頭出して一気にリーディング4位につけています。今年は4頭がG1を勝っており、種付け料の増額は当然の処置といったところでしょうか。
DayatthespaにしろWork All WeekにしろBCで勝てるほどではないと思っていましたが、見事に裏切ってくれました。

Curlin

2013年に54頭にまで落ちた種付け頭数は2014年に152頭と一気に戻しました。
Palace Maliceの活躍があり、サードクロップでついにリーディングを獲得する勢いです。Lane's Endの新種牡馬でよく見るパターンとはいえます。全体でも11位と合格ラインに乗せてきました。
しかしながらステークスクラスまでは十分なのですが、重賞になるとやや弱い面が見えるので、今後は重賞での活躍馬を増やしていかないといけないように思います。リーディングの順位を支えているのはずっとPalace Maliceの賞金ですし、重賞を勝ったのも他にMoulin De Mouginしかいません。Ride On Curlinで勝てないのがいかんのですが。

Discreetly Mine

今年産駒がデビューしましたが、これまでのところステークス馬が出ておらずやや苦戦している印象を受けます。ファーストクロップリーディングは8位。出走頭数は水準以上にあり、3歳になってどれだけ走らせられるかが勝負です。
種付け料は前年に5000ドル下げたこともあってか現状維持になっていますが、これだと繁殖を集めるのは難しいのではないでしょうか。

English Channel

2015年からCalumet Farmに拠点を移します。種付け料は変更されず25000ドルのまま。
芝向きの種牡馬として地歩を固めつつありますが、この分野にはKitten's Joyがいるのでどうにも。あと芝リーディングは3位からSmart Strike、Lemon Drop Kid、English Channel、City Zipとちと笑えてくる並びになっています。BCで勝ったDayatthespaの寄与が大きいCity Zipはともかくとして。

Langfuhr

種牡馬としても高齢の域に入っていますが、安定しています。これでいてときどきLawyer Ronのような産駒が出るのだから使いやすい種牡馬ではあるんでしょうな。

Lemon Drop Kid

今年はSomali LemonadeがG1を勝ち、その他にも重賞級での活躍馬が多く、2007年以来久しぶりにリーディングトップ10に入ってきました。
今年の種付け頭数は132頭となっており、このあたりの数字で安定しています。

Mineshaft

他の種牡馬が前年から種付け料を増額するか維持するかであったのに、Mineshaftだけは5000ドル下げて25000ドルとなりました。
Discreetly MineやDialed Inの活躍は過去のものとなり、このところは目立った活躍馬が出ていません。今年はパナマのDr. Moonが唯一のG1馬です。

Morning Line

種牡馬入り初年度の2014年は109頭の種付けを行いました。種牡馬入りのタイミングをやや誤った印象は有ったので初年度で100頭を超える繁殖が集まったのは十分でしょう。

Noble Mission

2015年からは現状この一頭のみが新規種牡馬入りとなります。Frankelを全兄に持ち、自身もG1を3勝しCartier Champion Older Horseのタイトルを獲得した傑物Noble Missionです。
北米におけるSadler's Wells直系はEl Pradoから出たMedaglia d'OroとKitten's Joyが人気を集めました。Sadler's Wellsの最高傑作と目されるGalileoの直仔では2012年にCape Blancoが北米で種牡馬入りすると繁殖を集めましたが、Cape Blancoは2015年は日本で繁殖シーズンを過ごすことになっています。このCape Blancoが抜けた分をNoble Missionが確保できれば有望でしょう。一方でSadler's Wells×Danehill×Rainbow Questという累代は北米向きではないだろうし、自身の競争実績が晩成傾向なのは一考に値する点ではないかと。
25000ドルという初年度の種付け料設定はそうした事情を汲んだ数値かと思えるものです。でもまあ、これだったら欧州でFrankelの代打ちさせた方が実入りがありそうなラインとも思えますが。

Pleasantly Perfect

2015年からはトルコです。今年種付け料を5000ドルに下げても27頭しか繁殖が集まらないのではもう無理ですね。

Quality Road

今年が初年度産駒のデビューでした。HootenannyがBC Juvenile Turfを勝ったこともあり、ファーストクロップリーディングではSuper SaverやLookin At Luckyを押えてトップに付けています。他にもG2を2勝のBlofeldがいるので産駒の大物感はありそうです。
HootenannyはトラブルなくKentucky Derby Trailに乗っていければといったところでしょうか。北米はそこが難しいのですけれども。

Shakespeare

2013年の種付けが6頭、2014年が4頭で、気がついたらStallion RegisterでのステータスがPensionedになっていました。どこかでニュースを見落としているのかと思い、Blood-Horseのアーカイブに検索を掛けてみましたが特にそれらしいものは見当たりませんでした。
今年の産駒獲得賞金はどうも100万ドルに届いていないので察しましょうという側面もあるにはありますが。

Smart Strike

来シーズンの種付け料は10万ドルを維持しましたが、今年の種付け頭数は100頭に届かず81頭にとどまりました。Smart Strikeとしては少ないのですが、そろそろ年齢の側面が考慮されているのかなと。リーディング上位でぶいぶい言わせる感じもなくなりましたしね。

Stephen Got Even

種付け料を5000ドルに下げたものの2014年は42頭と伸びず。下げた分だけ相手のレベルも下がっていそうで苦しい状況に見えます。アベレージが低いくじを引いて大当たりが出るのを待つというのはまあ厳しいでしょう。

The Factor

種牡馬2シーズン目の今年は151頭と初年度より増えました。2013年に父War Frontがリーディング5位に来たことが影響しているのかな。競りはまだ当歳までしか出てきていませんが、堅実に売れているという印象があります。

Twirling Candy

3年目まで毎年種付け料が下がりましたが、2015年はようやく前年の種付け料を維持となる10000ドルです。こちらはイヤリングまでが競りに登場していますが、売れ方はやや弱く見えます。

Union Rags

来年も種付け料は35000ドル。141頭とか集まるのでそれで良いのでしょう。競りでも好調なようです。