Obaiya Arabian Classic: PA-G1 Riyadh Dirt 2000m

毎回Purebred Arabianの情報を集めるのは苦労する。血統は公式関係とAll Breed Pedigree Queryをメインとして確認するものの、不明なところは残る。サウジアラビア調教馬はJockey Club of Saudi Arabiaでデータを集めた。オマーン調教馬が出てきて面食らったが、Horse Racing Club(rhrc.om)が見つかったので戦績の確認ができた。またアメリカ産馬はEquibaseで、フランス産馬はFrance Galopで情報を取れるだけといったところ。

サウジアラビア国内のレーティングではトップとなる128を持ち去年の勝ち馬でもあるTilal Al Khalediahは前日の芝G1 Al Mneefah Cupに回っており、同陣営のAsfan Al Khalediahがレート127で大将格となる。レートは別として現時点の充実度ではAsfan Al Khalediahが上回ると評価されているのではなかろうか。続いてレート126がNajeeb Alzaman、123がVizhirとなっているが、Asfan Al Khalediahがちょっと抜けているのではないか。AlkhalediahはAsfanに加えて、QaswaratとSaloumの3頭体制でレースに挑む。

斤量61kgの定量戦で、4歳馬は56kg、牝馬には2kgのアローワンス。

公式のレースカードが出ましたが、アラビア文字からアルファベットへの転写でブレがでてるのかな。

Al Mufham S B: Big Easy - Tabarak Al Rahman by Biribi

オマーン産馬、オマーン調教。レート110、B. Alhajri厩舎、M. Al Balushi騎乗。

7歳馬で、2021年にAl Rahba競馬場で開催された2000mのOman Derby勝ちという実績がある。なお、Oman Derbyは国内産馬に対して2kgのアローワンスが設定されており、斤量56kgでの出走だった。58kgを背負う外国産馬には厳しい条件のようである。

近走成績はいまいちで今シーズンはAl RahbaのShatti Al Jissah Hで2着しているが、前走のIbriでのBeit Almarah Fortは7着となっている。

Asfan Al Khalediah: Laith Al Khalediah - Mistahilat Al Khalidiah by Dormane

サウジアラビア産馬、サウジアラビア調教。レート127、N. Mutlk厩舎、A. Alawfi騎乗。

13戦13勝の5歳馬。去年のSaudi Cupイベントでは芝G2 Al Mneefah Cup勝ちの実績もあるが基本はダートでの出走である。前走は1400mのGulf Cup Arabian Horsesだが、8馬身半差で圧勝。2000mではTaif Arabian Horses Derbyを6馬身1/4差ととにかく強い。今年は陣営のエース格だったTilal AL Khalediahを芝に追いやってメインを張ることになった。

Dergham Athbah: Af Albahar - Mandragore Al Maury by Dormane

UAE産馬、サウジアラビア調教。レート118、L. Gaitan厩舎、A. Moreno騎乗。

7歳馬。前哨戦となるAl-Dareyah Cupの勝ち馬。

Hiab al Zaman: Hilal Al Zaman - My Shelby Cobra by Kaolino

アメリカ産馬、バーレーン調教。レート114、F. Nass厩舎、A De Vries騎乗。

ノースカロライナ産の7歳馬。バーレーンのFawzi Nass厩舎の所属になっているものの、Bahrain Turf Clubではヒットせず当地での出走実績は確認できない。2021年にSam HoustonのG3 Texas Arabian Derbyを勝ち、Lone StarのG3 Texas Arabian Stallion Sも勝った。翌2022年にPimlicoのG1 UAE President Cup Sを勝ったのがアメリカでの最後のレースで、次のキャリアは2023年のMeydan G1 Al Maktoum Challenge Round 2であった。これを4着して昨年のObaiya Arabian Classicで8着というのがEquibaseで追跡できる限りのキャリアである。

アメリカはアラブ馬の生産においても世界最大規模ですが、その使途はアマチュアのレクリエーション向けやレイニング競技用などであり、競馬開催はPimlicoのG1 UAE President Cup Sを筆頭とし、テキサス州を中心に開催されているようです。

Honey Proof: Nf Proof - Sweet Honey Aa by Burning Sand

アメリカ産馬、アメリカ調教。レート116、R. Tuley厩舎、J Montalvo騎乗。

ミシシッピ産の5歳馬。重賞勝ちはなく、去年のG2 Texas Arabian Stallion Sでの2着が大きな実績といえる。前走はSam Houstonの条件戦を勝っている。

Najeeb Al Zaman:Hilal Al Zaman - Labwah by Asad Saif

フランス産馬、サウジアラビア調教。レート126、A. Almosa厩舎、C. Ospina騎乗。

5歳馬。フランス時代はローマで勝っている記録がある。おそらくCapannelle競馬場だろう。2022年のG1 Qatar Arabian Trophy Des Poulainsで7着になったのを最後に移籍した。去年のTaif Arabian Horses Derbyの2着馬だが、Asfan Al Khalediahとの差は大きい。というかフランス時代はAl Ghadeer、サウジアラビア時代はAsfan Al Khalediahと怪物級に出くわしてしまうのが可哀そうではある。

Nenawa: Dahess - Gharnooga by Al Hasim

フランス産馬、サウジアラビア調教。レート114、A. Almosa厩舎、A. Alfairouz騎乗。

8歳の牝馬。フランス時代は南部のToulouseやアキテーヌDax、La Testeで5戦して未勝利、その後はイタリアやドイツでも出走しているが勝てなかった。サウジアラビアでは1400m戦での勝ちがあるが、中距離では厳しそう。

Qaswarat Al Khalediah: Laith Al Khalediah - Mistahilat Al Khaldiah by Dornmane

サウジアラビア産馬、サウジアラビア調教。レート116、N. Mutlk厩舎、A. Alfouraidi騎乗。

短めの距離に実績を持つ6歳馬だが、2000mにも対応可能。去年のPrince Abdullah Alfaisal CupではAsfan Al Khalediahに2馬身半の2着。

Saloum Al Khalediah: Hatim Al Khalediah - Sapok Al Khalediah

サウジアラビア産馬、サウジアラビア調教。レート112、N. Mutlk厩舎、N. Alanazi騎乗。

6歳馬。今シーズンは未勝利。

Vica Grine: Af Albahar - Darka Du Falgas by Darike

フランス産馬、フランス調教。レート110、J.F. Bernard厩舎、J. Eyquem騎乗。

6歳馬。Bernard厩舎所属のフランス調教馬となっているが、モロッコで出走している。France Galopでキャリアを確認すると前走はカサブランカのG3勝ちとなっており、Anfa競馬場で開催されたMorocco International Meetingのメイン競走であるダート2100mのGrand Prix De Sa Majeste Le Roi Mohammed VIのことかと思われる。

Vizhir: Manark - Cherazade by Dormane

フランス産馬、サウジアラビア調教。レート123、B. Almousa厩舎、M. Aldaham騎乗。

9戦5勝の4歳馬。フランスでの出走はない。半兄にG1 H.H. Sheikh Zbs Al Nahyanで2着のCh’Ezzaがいる。Ch'Ezzaは先週のAmir Swordの出走表に名前があったが、出走していなかった。この辺り情報がつかみきれないのでわからない。

サウジアラビアのThe Final Champion Of The Race Coursesの勝ち馬。Jockey Club of Saudi ArabiaとFrance Galopのデータに齟齬があり、France Galopでは1月5日に1800mのG1を勝ったことになっているのだが、JCSAでは該当するレース結果が存在しない。しかしながらJourdegalopではG1 Prince Sultan Bin Abdulaziz CupにてTilal Al Khalediahを短頸差で下したという記事が確認できる。Youtubeでもレース映像を確認できるのでJCSAのResultsがおかしいのかな。