予定調和その2
Vanity - Zenyatta
そのZenyattaは129ポンドというハンデを背負いながらも勝ちきる。ハンデの次点がDawn After DawnとHot n' Dustyの116ポンドですから、どれだけ図抜けたハンデなのか知れようというもの。ハンデ戦はこれがあるのでZenyattaは気が抜けないんですけど、このレースでも外に付けて余裕のレース運びから3コーナーで捲る安全策。
これでZenyattaは11戦11勝。Personal Ensignの持つ13戦全勝の記録にあと二つとなりました。手綱をとるMike E. Smithはパドックに入る直前にRachel AlexandraがMother Goose Sを勝つ映像を見ていたようで、Zenyattaで勝負したいという気持ちは当然あるようです。競馬にとっても素晴らしいことと述べています。オーナーの一人Jerry MossもBCじゃなくても良いからどこかでRachel Alexandraと勝負したいとは言っています。一方オーナーはPersonal EnsignがChurchill DownsのBC DistaffでWinning Colorsを差しきったところを現地で見ていたらしく、その記録への意識が強くあるようです。それもチャレンジではあるでしょう。Personal EnsignはGIを8勝していますが、Zenyattaは現在5勝。残りを全てGIとして14勝目でGIの勝利数でも並ぶ事になります。去年と同じ程度のレース間隔なら3戦目がBCになりますが、それだとDel Marに牝馬用のGIが無いのがややネックですかね。西海岸ばかりという批判は東海岸と言えばPersonal Ensignに跳ね返っていくので、その辺はまあ良いかなと。
