Fallonへのヒアリング

Prix Morny後の禁止薬物検出によるFallonへのヒアリングは水曜にパリのFrance-Galop本部で行われましたが、結論が出ませんでした。

“The officials are in the process of making their decision, which has not yet been conveyed to the parties concerned.”

If suggestions are correct that Fallon's B-sample revealed the presence of pure cocaine, rather than the metabolites that would normally be expected in such a finding, Fallon's lawyers may opt to mount a legal challenge.
Racing Post: Officials in process of making decision on Fallon hearing

で、ちょっと引っかかるのが後半なんですが、通常検体からコカインが検出されたという場合はコカインの代謝産物*1が検出されたということを意味します。ところが今回のB検体から検出されたのはコカインそのものではないかという話があるようで、この扱いが微妙な問題を孕んでいる可能性があるというところでしょうか。100%代謝されるわけでもないのでコカインそのものが検出されてもおかしいとは思いませんが、その場合代謝産物が同時に見えていないと変ではあります。Fallonの弁護人団はもしそうならこの一件の決着を法廷に持ち込む構えです。

*1:ベンゾイルエクゴニン。物が物だけに検出限界がとんでもなく低い検査方法が開発されていて、ELISAだとpptオーダーで見える。