Dubai Gold Cup: G2 Meydan Turf 3200m

北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上、総賞金100万ドル。

Red Sea Turf Hからの転戦馬と出走していない欧州芝長距離の面々といったところ。Red Sea Turf Hは欧州馬が上位を占める結果となり、ここにTrawlermanやEldar Eldarovあたりがどう勝負を挑むかというレースになりそう。地元ドバイとしてはSiskanyに期待される。

Trawlerman: Golden Horn - Tidespring by Monsun

アイルランド産馬6歳。

長距離のハンディキャップ戦で台頭してG1 British Champions Long Distance Cupで3着に入ったが、去年の中東遠征はRed Sea Turf Hで8着、Dubai Gold Cupで14着と散々な結果に終わった。その後9月に条件戦でようやく復帰するとそこから3連勝でLong Distance Cupを勝った。

Coltrane: Mastercraftsman - Promise Me by Montjeu

アイルランド産馬7歳。

2マイルオーバーのレースで実績があり、G2 Doncaster Cup、G2 Lonsdale Cup S勝ちの実績がある。

Eldar Eldarov: Dubawi - All At Sea by Sea The Stars

イギリス産馬5歳。

St. Legerの勝ち馬で、去年はG1 Irish St. Legerを勝った。

Giavellotto: Mastercraftsman - Gerika by Galileo

アイルランド産馬5歳。

前走Red Sea Turf Hで3着。2マイルより短いところに実績がある。

Siskany: Dubawi - Halay by Dansili

イギリス産馬6歳。

Godolphinオーナーブリードで去年の2着馬。去年はその後Belmontの芝長距離G2 Belmont Gold Cupを勝っている。今シーズンはMeydanでAl Khail Trophy、G3 Nad Al Sheba Trophyと2800m戦を連勝してきた。G1 Preis Von Europaで3着の実績もある。

Libyan Glass: Kizuna - Dilga by Curlin

日本産馬4歳リビアングラス。

前走はRed Sea Turf Hで10着と敗れた。ハンデ戦で60㎏だった前走より斤量は軽くなるが、それでどうにかなるとは思われない。

Iron Barows: Orfevre - Palace Rumor by Roy

日本産馬7歳アイアンバローズ。

G2ステイヤーズS勝ち馬。前走のRed Sea Turf Hは12着。

Sober: Camelot - Burma Sea by Lope De Vega

フランス産馬5歳。

フランスのステイヤーでG2 Prix Vicomtesse Vigier、G2 Prix Kergorlay勝ち。今年は3月になってChantillyのオールウェザー条件戦Prix Beringに出走して2着で遠征してきた。

Tower Of London: Galileo - Dialafara by Anabaa

アイルランド産馬4歳。

前走のRed Sea Turf Hの勝ち馬。

Al Nayyir: Dubawi - Bright Beacon by Manduro

イギリス産馬6歳。

MeydanのListed Al Khail TrophyでSiskanyの2着からRed Sea Turf Hに出走して4着。

Enemy: Muhaarar - Prudenzia by Dansili

イギリス産馬7歳。

前走のRed Sea Turf Hで2着。

Roberto Escobarr: Galileo - Bewitched by Dansili

アイルランド産馬7歳。

去年G3 St. Leger Italianoを勝っているが、実績はイギリスの条件戦レベル。Red Sea Turf Hでは13着。

Sevenna's Knight: Camelot - Sevenna by Galileo

アイルランド産馬4歳。

Passion And Glory: Cape Cross - Potent Embrace by Street Cry

アイルランド産馬8歳。

Daramethos: Sea The Stars - Dark Orchid by Dansili

アイルランド産馬6歳。

長距離実績はなく、中距離をメインに走っている。UAE調教になってからはJebel Aliでの出走が多いというレベルである。前走はJebel Ali Sを勝って中1週での出走となる。

Sea Stone: Sea The Stars - White Moonstone by Dynaformer

アイルランド産馬5歳。

Godolphin Mile: G2 Meydan Dirt 1600m

北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上、総賞金100万ドル。

Saudi Cup出走馬で2000mが無理目な場合はこちらということもあってSaudi Crownが転戦してきた。当然のことながら相手関係は拍子抜けするレベルで落ちるので一本被りになるだろう。

Isolate: Mark Valeski - Tranquil Song by Unbridled's Song

アメリカ産馬6歳。

去年の勝ち馬で、今シーズンはMeydanのG2 Al Maktoum Mileを勝って、前走はSaudi Cupに出走して6着。Saudi Cupではちょっと負けたものの他は安定しており、本来のこの路線であれば十分な実績と言える。

Saudi Crown: Always Dreaming - New Narration by Tapit

アメリカ産馬4歳。

去年のG1 Pennsylvania Derbyの勝ち馬で、BC Classicは10着に終わった。今年になってG3のLouisiana Sを勝って遠征に出た。

前走のSaudi Cupではあと少しのところでUshba TesoroとSenor Buscadorに差されて3着だが実力を示した。最後は長い直線と距離が厳しかったように思われ、1600mに短縮するここであの再現ができれば文句なしに逃げ切れるのではないだろうか。

Eastern World: Dubawi - Eastern Joy by Dubai Destination

アイルランド産馬7歳。

UAE調教馬で去年はGolden Shaheenに出走して5着。今シーズンも1200mで出走しているが、SharjahでTuzを下したのが目立つくらい。1600mは過去に出走経験があるものの大した実績はない。

Scotland Yard: Quality Road - Leslie's Harmony by Curlin

アメリカ産馬5歳。

サウジアラビア調教馬で期待されているが実績はまだついてこない。今シーズンはListedのCustodian Of The Two Holy Mosques Cupで2着からSaudi Cupに出走したが8着。マイルの方が向いているとは思うが、ここは相手のレベルが高い。

Pacholli: Alcorano - Alegre Baby by Yagli

ウルグアイ産馬5歳。

ウルグアイのG1 Gran Premio Ciudad De Montevideoの勝ち馬。

母系はアルゼンチンの名牝系9-g族のAnte Diemに連なり、Emocionを通るもっとも繁栄する分岐に属している。Pacholliに繋がるのはブラジルで代を経たラインで、全兄にウルグアイのG1馬Atletico El Culanoが出ている。

Remorse: Dubawi - Jealous Again by Trippi

アイルランド産馬7歳。

UAE調教でダート中距離のコンテンダー。去年はDubai World Cupに出走して9着。今年はG2 Al Maktoum Classicで7着でマイルに回ってきた形。

Swing Vote: Shamardal - Quality by Fastnet Rock

イギリス産馬4歳。

去年はA. Fabre厩舎所属でフランスでの出走だったが、去勢されCrisford厩舎に移籍している。去年の末からJebel Aliで3連勝し、G3 Jebel Ali Mileを勝った。前走はついにMeydanに出てG3 Burj Nahaarに出走して5着。UAEでの上り馬というポジションだが、Burj Nahaarの結果がやや期待外れ。

Walk Of Stars: Dubawi - Sound Reflection by Street Cry

イギリス産馬5歳馬。

今シーズンはG1 Al Maktoum Challengeで5着。スーパーサタデーのG2 Al Maktoum Classicは2着と仕上げているがGodolphin Mileを選んできた。イギリス時代は12Fを超える距離で走っているが、ダートでは1900mまでという実績。

Two Rivers Over: Tamarkuz - American Cowgirl by Cowboy Cal

アメリカ産馬4歳。

去年の6月に勝ち上がり、11月にNew MexicoのListed Zia Park Derbyを勝っている。前走のG2 San Pasqual Sが初重賞挑戦で4着だった。

Desert Wisdom: Dubawi - Tulips by Pivotal

イギリス産馬6歳。

UAE調教馬で2年前にBurj Nahaar勝ちからGodolphin Mileで2着という実績を持つが、その後は良績がないままとなっている。

Caramel Chip: Midshipman - Nandira by Speightstown

アメリカ産馬6歳。

アメリカの条件戦を舞台に走る馬で前走はTampa BayのListed Pelican Sで4着。

Southern Artist: Munnings - Winnie Dixie by Dixie Union

アメリカ産馬4歳。

UAE調教馬。G3 Firebreak Sで2着だが、前走のBurj Nahaarは12着。

Qareeb: Speightstown - Flip Flop by Zieten

アメリカ産馬6歳。

UAEのハンディキャップ戦をメインに走っているが、G3 Jebel Ali Mileで3着、G3 Burj Nahaarで2着と重賞でも通用している。

Dubai Kahayla Classic: PA-G1 Meydan Dirt 2000m

5歳以上、総賞金100万ドルの純血アラブ戦。

純血アラブのG1で総賞金を比べるならば先月のリヤドは芝G1が総賞金150万ドル、ダートG1が総賞金200万ドル、カタールのH.H. The Amir Swordは総賞金250万ドル、12月に開催されたアブダビのJewel Crownは総賞金500万ディルハム(≒136万ドル)といったところ。欧州のレースだとまあフランスですがArabian World Cupの総賞金100万ユーロが一つ抜けた高さだろうか。

ダートの2000m戦なのでObaiya Arabian Classicが重要な参考レースになるのだが、今回はUAEのエントラントが多く出走馬の共通性は低い。とはいえ、今年はサウジアラビアのAlkhalediah Stablesが芝とダートの覇者を送り込んできたので、この2頭が中心になりそう。

地元ではAl Maktoum Challenge Roundのシリーズが本線で、Round 2を勝ったBarakkaの評価が高い。First Classsが復活するなら面白いが、難しそう。

TILAL AL KHALEDIAH (KSA): Laith Al Khalediah - Aaseyat Al Khalediah by Khalid El Biwaibiya

Saudi Arabia調教Naser Mutlaq厩舎。Emirates Racing Authorityのデータでは10戦9勝、レートは芝もダートも128である。1月のPrince Sultan Bin Abdulaziz Cupは記録に出てこず扱いがよくわからない。

去年はObaiya Arabian Classic、今年はAl Mneefah Cupを勝ったサウジアラビアの双璧の片割れ。ここ2戦が芝戦でこちらでも他馬を寄せ付けない結果を残しているが、元はダートで走っており、MeydanでAsfan Al Khalediahとの勝負をつけるという形か。

ASFAN AL KHALEDIAH (KSA): Laith Al Khalediah - Mistahilat Al Khalidiah by Dormane

Saudi Arabia調教Naser Mutlaq厩舎。14戦14勝でこちらも芝ダートともにレート128を有している。

去年はAl Mneefah Cup、今年はObaiya Arabian Classicを勝ったサウジアラビア最強馬。

とにかく強く、前走のObaiya Arabian Classicでは陣営が去年の勝ち馬Tilal Al Khalediahを芝に回すほどであった。同陣営の2頭の直接対決がここに実現する。

BARAKKA (GB): Af Al Buraq - Laqataat by Bengali Dalbret

UAE調教Ahmad Bin Harmash厩舎。10戦3勝。ダートのレーティングは125を持つ強豪。

去年は芝のG1 Jewel Crownに出走しているが11着に終わっている。前走でMeydanのG1 Al Maktoum Challenge Round 2を勝っての参戦である。純血アラブは去年の12月からの各ポイントとなる開催でAl Maktoum Challenge Roundが全てG1としてRound 3まで開催されている。ドバイの路線はこれが本線で、今年はRound 2を快勝したBarakkaの評価がもっとも高い。

RB RICH LYKE ME (USA): Majd Al Arab - Rich Frynd by Th Richie

UAE調教Fawzi Nass厩舎。27戦12勝でレートは119。一昨年から一線級で走っている8歳馬。

今年はChallenge Round 1を勝ち、Round 2をスキップして出走したRound 3では6着。2022年のKahayla Classicに出走しておりFirst Classsの前に13着、2023年はObaiya Classicに出走してTilal Al Khalediahの2着、Kahayla ClassicはHayyanの11着という結果がある。2000mがギリギリっぽくKing AbdulazizではこなしているもののMeydanでは大敗となっている。

RB KINGMAKER (USA): Baseq Al Khalediah - Rb Royale Madame by Majd Al Arab

UAE調教Helal Alalawi厩舎。10戦3勝でレート123だが、去年から芝で走っており、ダートのレートではなさそうな気がする。Abu DhabiのArabian Triple Crownの二冠馬。

Abu Dhabiの芝路線からの挑戦者で前走はG1 H.H. The President Cup勝ち。G1 Jewel Crownは6着だった。

去年はChantillyに遠征し、G1 Qatar Derby Des Pur-Sang Arabes De 4 Ansに出走して4着。このレースは上位がAl Ghadeer、Al Doha、Al Riffaaと強者揃いで彼らに次ぐ4着はまずまずの結果。

AF ALWAJEL (UAE): Af Al Buraq - Samira De Carrere by Djouras Tu

UAE調教Ernst Oertel厩舎。18戦7勝でレート121。9歳馬で2021年のKahayla Classic2着馬。

前走のChallenge Round 3で2着に入って健在を示している。

SUNY DU LOUP (FR): Af Albahar - Sirene Du Loup by Al Sakbe

UAE調教Hamad Ali Almarar厩舎。20戦7勝でレートは121。

ポーランドでデビューしてWarsawで4戦2勝を上げてフランスに渡ったが、フランスでは勝てず、UAEに移籍している。Abu Dhabiの芝をメインに出走して2022年のUAE Arabian Derbyを勝った。ダート戦は去年Challenge Round 2に出走したがこなせず芝に戻っており、Al Ainのダート戦を勝ったことがある程度だったが、今年のChallenge Round 3に出走するとここを勝った。メンバーが薄いところに人気薄で勝ち時計も目立ったものではないというあたりで持ちレート121までよく付いたというところ。

ALARQAM (FR): Jaafer Asf - Nelka by Tidjani

UAE調教Musabbeh Almheiri厩舎。4戦2勝でレート118。

5歳馬だがキャリアを見るに今シーズンがデビューシーズン。Al Ainで2連勝してChallenge Round 2に出走すると2着に入った。前走は芝のG1 H.H. The President Cupで5着。

FIRST CLASSS (USA): Dahess - Topoftheclass by Genuine Monarch

UAE調教Doug Watson厩舎。28戦7勝、レート116。

デビューはアメリカで2020年にLone StarのG3 Texas Lone Star Juvenile Sを勝っている。その後カタールに移籍し、芝で走ると2021年にG2 Qatar International Derbyを勝った。2022年にはサウジアラビアで当時ListedのAl Mneefah Cupを勝つとKahayla Classicに出走してここも勝つなど全盛期を迎え、夏場には欧州遠征を敢行してLongchampのG1 Prix Dragonを2着し、Arabian World Cupで5着に入った。さらに年末にはAbu DhabiでG1 Jewel Crownを勝っており充実しきりである。

2023年は一変して不振に陥り、DohaのH.H. The Amir Swordを4着、Kahayla Classicを3着から欧州に渡り、GoodwoodのG1 Qatar International SでAl Ghadeerに遭遇してしまう。ここは2着だったが、続くLongchampのArabian World Cupでは10着と最下位に終わり、中東シーズンが開幕するとJewel Crownで5着、Challenge Round 2で4着、H.H. The President Cupで6着という臨戦になった。芝ダート問わずに走るが、今シーズンのレースはいずれも着差を開かれており厳しい状況である。

DERGHAM ATHBAH (GB): Af Albahar - Mandragore Al Maury by Dormane

Saudi Arabia調教Lucas Francisco Gaitan厩舎。25戦5勝、レート116。

イギリスでデビューしてUAEへ。去年からはサウジアラビアで出走している。Al-Dareyah Cup勝ちからObaiya Arabian Classicに出走したが、完走できずに終わっている。

AJS JAMRAN (BEL): Af Albahar - July Du Falgas by Munjiz

Qatar調教Mohammed Hamad Khalifa Al Attiyah厩舎。10戦5勝、レート115。

ベルギー産馬だが、これまでは全てカタールのDohaで出走している。G1 Qatar International Cupを勝った5歳馬。

FALAAH (FR): Af Albahar - Zeina by Munjiz

Oman調教Ahmed Ibrahim Al Balushi厩舎。10戦5勝、レート114。

フランスでデビューし、カタールに移籍した後、オマーンに移籍した。オマーンのAl Rahbaで3戦3勝とするとMeydanに遠征してChallenge Round 1を2着して通用するところを見せた。オマーンに戻りIbriのIbri Fort Raceを快勝してきた。

HADI DE CARRERE (FR): Nieshan - Viki De Carrere by Dormane

France調教Thomas Fourcy厩舎。15戦4勝、レート114。

2022年にはObaiya Arabian ClassicではTilal Al Khalediahを下して勝利し、転戦したKahayla ClassicはFirst Classsの3着と健闘した。その後は大きなタイトルはなく、去年のArabian World Cupは6着。前走はモロッコのAnfa競馬場でG3 Grand Prix De Sa Majeste Le Roi Mohammed VIでVica Grineの2着になっている。

BAHWAN (UAE): Jalnar Al Khalediah - Meeyur by Mared Al Sahra

UAE調教Saeed Alshamsi厩舎。11戦4勝、レート113。

ポーランドでデビューし3戦3勝、WarsawのG3を勝っている。DoncasterのG1 President Of The UAE Cupで5着の後UAEに移籍している。前走は芝2200mのG1 Emirates Championshipで2着。

Saudi Cup: G1 Riyadh Dirt 1800m

Saudi CupとしてはBC Classicの1,2着馬、Pegasus World Cupの1,2着馬に加えて、去年のDubai World Cup勝ち馬と日本のダートチャンピオンまで出走してくるのだから大成功である。もう少し現役を続けざるを得ず今年になってサウジアラビアのファイサル殿下がオーナーに加わったWhite Abarrioの状況であったり北米明け4歳の台頭、また引退の遅い日本のダート馬が上位に多いというところは幸運もあるのだが、2月のRiyadh、3月のMeydanはとても都合のいい位置にあるといえる。

また、サラブレッド競馬ではG1格がSaudi Cupにしかないので、芝がメインのDohaがSaudi Cupの直前で大規模開催を打とうとするのもまあ分かる。H.H. The Amir Trophyがパート1のG1格を取れれば、ダート馬はサウジ、芝馬はカタールからUAEに転戦という流れが大きくなるのかもしれない。

こういった情勢の影響をまともに受けているのが日本競馬。賞金額を考えると仕方のない部分は大きいが、川崎記念は開催時期が変更され、フェブラリーSはここを選外となった馬が回ってくるレースになってしまった。これまで川崎記念フェブラリーSが担っていたDubai World Cupへの準備レースとしての役割はSaudi Cupに持っていかれたと言え、去年の勝ち馬Ushba TesoroとLemon Popはいずれもこのレースに遠征している。加えてSaudi Cupの出走ボーダーはアメリカからの遠征馬がどれほど来るかで変わってくるし、名称に縛られて開催時期を動かしにくいフェブラリーSには悩ましいところだろう。

こういった状況も国際化の一側面ではあり、アメリカでもちょっと?賞金の増えたDonn HであるところのPegasus World Cupはまだギリギリだが、Santa Anita Hはいろいろとヤバいか。

さて、アメリカからは去年のBC Classicを勝って古馬トップに上り詰めたWhite Abarrio、直前のPegasus World Cupを勝ってきたNational Treasureと同2着のSenor Buscador、4歳で路線の有力馬とみなされているSaudi Crownが揃った。またBC Classicで2着のDerma Sotogakeもエントリーしており、去年とは一変した様相を見せている。もっとも去年はアメリ古馬戦線がのっけから酷すぎただけであって、通例ならアメリカからこれくらいの遠征馬を出すことはできるというのが今年のフィールドのように思える。

昨年とは打って変わってLuxembourgの回避があってもScotland Yardが補欠一番手で出走枠に入れないメンバーとなった。Lemon Drop Kid産駒とMineshaft産駒がいまさらこんなところで激突するの面白すぎるんだが。

斤量57kgの定量戦で、南半球産の3歳馬は53.5kg、牝馬には2kgのアローワンス。

Carmel Road: Quality Road - Inspired by Unbridled's Song

アメリカ産馬、サウジアラビア調教。レート114、A. Albadah厩舎、C. Ospina騎乗。

4歳馬。前走はリステッドのKing Faisal Cupに出走して1着。2歳時、G1 Breeders' Futurityに出走して13着、G2のLos Alamitos Futurityで2着という実績がある。今シーズンからサウジアラビアに移籍した。サウジアラビアの国内調教馬としては上位だが、遠征馬を相手にするには厳しい。

Crown Pride: Reach The Crown - Emmy's Pride by King Kamehameha

日本産馬、新谷厩舎クラウンプライド。レート117、J. Moreira騎乗。

G1を勝てないまま5歳になった。G2 UAE Derby勝ちの後は上位にいるものの勝てないレースが続き、去年はSaudi CupもDubai World Cupもともに5着だった。Korea Cupで久しぶりの勝利を手にしたが、続くチャンピオンズカップは大敗している。

Defunded: Dialed In - Wind Caper by Touch Gold

アメリカ産馬、サウジアラビア調教。レート116、A.K. Mashref厩舎、L. Saez騎乗。

6歳馬。去年のG1 Awesome Again Sで2着した後にオーナーが変わりサウジアラビアに移籍となっている。現地では出走しておらず、Saudi Cupがデビュー戦となる。

4歳から本格化し、Hollywood Gold Cupを2着、Awesome Again Sを1着の実績を挙げた。2023年の古馬路線を支えた1頭で、この年もG1勝ちはHollywood Gold Cupの1勝のみだったが、Pegasus World Cupを2着、Santa Anita Hを3着、Awesome Again Sを2着とG1路線で上位の実力を示し続けた。Awesome Again SではNational TreasureやSenor Buscadorに先着している。

Derma Sotogake: Mind Your Biscuits - Amour Poesie by Neo Universe

日本産馬、音無厩舎デルマソトガケ。レート120、C. Lemaire騎乗。

4歳馬。去年はSaudi Derbyを3着からUAE Derbyを勝ち、Kentucky Derbyを6着のあと間隔が空いて直行したBC Classicを2着という戦績。Kentucky Derbyの出走馬が総崩れとなっている状況でぶっつけだったとはいえBC Classicで2着は十分な結果だった。

King Abdulaziz競馬場のダートが今年はどのような傾向を示すか分からないものの、BC ClassicでWhite Abarrioと勝負できていたDerma Sotogakeが最も期待できそうと考えている。

Hoist the Gold: Mineshaft - Tacit Approval by Tapit

アメリカ産馬、アメリカ調教。レート116、D. Stewart厩舎、J. Velasquez騎乗。

5歳馬。走りづめですでに27戦のキャリアを持っている。去年はPhoenix SとCigar Mile HでG2を2勝した。やや短距離志向があるものの、前走はPegasus World Cupを4着で、9F戦もこなして見せた。

Lemon Pop: Lemon Drop Kid - Unreachable by Giant's Causeway

アメリカ産馬、田中厩舎レモンポップ。レート120、坂井瑠星騎乗。

6歳馬。去年はフェブラリーSでG1初勝利を挙げると、南部杯チャンピオンズカップも勝って3勝。フェブラリーS時点では1600mでも長いのではと考えられていたが、1800mまでクリアしている。Dubai Golden Shaheenへの遠征では全く合わず10着とキャリアで唯一連対を外す結果となっている。

Lemon Drop Kid産駒でG1を3勝といえばオールウェザーのRichard's Kid、芝のBeach PatrolとダートでのLemon Popとなった。今年活躍を積み増せば、晴れてLemon Drop Kidの最強産駒としてGodolphinの庇護を受けての種牡馬入りという夢が見えてくるのでそうなるべき。

Meisho Hario: Pyro - Meisho Ohi by Manhattan Cafe

日本産馬、岡田厩舎メイショウハリオ。レート117、浜中俊騎乗。

7歳馬。帝王賞連覇とかしわ記念でG1を3勝。去年はJRAのG1でどちらもレモンポップに追い付けないという状態だったので、このレースでもレモンポップを捕えられるかから始まるのではないだろうか。

出走取り消しが発表された。

National Treasure: Quality Road - Treasure by Medaglia D'Oro

アメリカ産馬、アメリカ調教。レート121、B. Baffert厩舎、F. Prat騎乗。

4歳馬。去年はSanta Anita Derby4着でKentucky Derbyの出走ラインに届かず直行したPreakness Sを勝った。その後はBelmont S、Travers Sとパッとしないままで、Awesome Again Sは4着からの出走となったBC Dirt Mileで2着に入って復活した。今年の初戦でPegasus World Cupを勝っての遠征で格好がついた。

Power In Numbers: Girvin - Gold Edge by Eddington

アメリカ産馬、サウジアラビア調教。レート110、A. Mohamoud厩舎、A. Alfouraidi騎乗。

4歳馬。元はアメリ東海岸の馬で3連勝でブラックタイプに出世したところでサウジアラビアに移籍となっており、今シーズンは5戦3勝。G2 Prince Naif Bin Abdulaziz CupとSaudi Cup Qualifierの位置でリステッドになったCustodian of the Two Holy Mosques Cupを勝ってきた。レートではDefundedやCarmel Roadが上回っているが、地元を代表する立場ならこちらだろう。

Saudi Crown: Always Dreaming - New Narration by Tapit

アメリカ産馬、アメリカ調教。レート116、B. Cox厩舎、F. Geroux騎乗。

4歳馬。去年のG1 Pennsylvsnia Derby勝ち。今年はG3 Louisiana Sを軽く勝って、アメリカを出発した。

Senor Buscador: Mineshaft - Rose's Desert by Desert God

アメリカ産馬、アメリカ調教。レート117、T. Fincher厩舎、J. Alvarado騎乗。

6歳馬。古馬になってから台頭し、G1勝ちはまだないが、前走のPegasus World CupではNational Treasureを追い詰めクビ差の2着まで来ている。

Ushba Tesoro: Orfevre - Millefeui Attach by King Kamehameha

日本産馬、高木厩舎ウシュバテソーロ。レート122、川田将雅騎乗。

7歳馬。2022年の末から東京大賞典川崎記念Dubai World Cupという並びでG1を3連勝した。BC Classicでは5着だったが帰国して東京大賞典で4つ目のG1タイトルを手にした。

White Abarrio: Race Day - Catching Diamonds by Into Mischief

アメリカ産馬、アメリカ調教。レート124、R. Dutrow厩舎、I. Ortiz騎乗。

5歳馬。3歳ではFlorida Derby勝ちからKentucky Derbyに臨んだが、特に目立ったところがないまま16着に終わっている。4歳でもさほど有力とは思われていなかったが、10年間の資格停止処分が明けて再開されたDutrow厩舎に移籍してから上向き、Metropolitan Hを3着からWhitney Sを圧勝したことで注目され、BC Classicでは一番人気を背負って先行策からDerma Sotogakeを押さえ切って勝利。

Whitney S勝ちから一気にBC Classicを取ったとはいえ、それまでのキャリアは胸を張れるレベルではなく、血統面でのアピールもないため種牡馬入りには至らず5歳でも現役が続行された。1月にはサウジアラビアのFaisal殿下が所有権の一部を購入したことが明らかにされるとともにSaudi CupからDubai World Cupに転戦する予定であることが示された。

Isolate: Mark Valeski - Tranquil Song by Unbridled's Song

アメリカ産馬、UAE調教。レート115、D. Watson厩舎、J. Rosario騎乗。

6歳馬。去年からドバイに移籍しており、短距離のAl Shindagha SprintとMahab Al Shimaalをともに2着からGodolphin Mile勝ちでシーズンを終えた。今シーズンはG2 Al Maktoum Mileを勝っている。アメリカ時代はAqueductのG3 Nashua Sで8F経験があったが、ほぼ短距離で使われていた馬である。Godolphin MileAl Maktoum Mileの結果から後200mは行けそうに見える。

Scotland Yard: Quality Road - Leslie's Harmoney by Curlin

アメリカ産馬、サウジアラビア調教、レート113、M. Almulawah厩舎、L. Morales騎乗。

メイショウハリオの出走取り消しにより繰り上がりで出走。

5歳馬。アメリカで4戦して未勝利でサウジアラビアに移籍し、現地の未勝利戦、ローカルG1のKing Faisal Cup、リステッドになったかつての国内最高峰レースCustodian Of The Two Holy Mosques Cupまで3連勝して挑戦した去年のSaudi Cupでは期待を集めたが13着と惨敗した。今年も去年と同じ臨戦で来るのだが、King Faisal Cupは6着、Custodian Of The Two Holy Mosques Cupが2着と結果が付いてきていない。

祖母がLeslie's Ladyで母のきょうだいにはMendelssohn、Beholder、Into Mischiefが名を連ねるとびっきりの良血馬。

Red Sea Turf H: G3 Riyadh Turf 3000m

ハンデ戦なので負担重量の順である。斤量は54~62kgの範囲で設定されるので、全体として負担重量は重めである。日本のハンデ設定より2kg重く、基本が60kgに来るようなイメージがある。

Giavellotto: Mastercraftsman - Gerika by Galileo

アイルランド産馬、イギリス調教、斤量62kg。レート114、M. Botti厩舎、O.Murphy騎乗。

St. Legerで3着、G2 Yorkshire Cup勝ちで実績上位。DoncasterやYorkとイギリスではフラットな競馬場での実績を有する。

Breakup: Novellist - Little Jun by Kurofune

日本調教、森田厩舎ブレークアップ、斤量61.5kg。レート113、J. Moreira騎乗。

G2アルゼンチン共和国杯の勝ち馬で、去年はメルボルンに遠征していた。

Iron Barows: Orfevre - Palace Rumor by Royal Anthem

日本産馬、上村厩舎アイアンバローズ、斤量61kg。レート112、C. Demuro騎乗。

G2ステイヤーズSの勝ち馬。

Echt: Rulership - Hela by Deep Impact

日本産馬、森厩舎エヒト、斤量60.5kg。レート111、川田将雅騎乗。

去年もこのレースに遠征しており7着。帰国後にG3小倉記念を勝った。

Al Nayyir: Dubawi - Bright Beacon by Manduro

イギリス産馬、フランス調教、斤量60kg。レート110、G. Doleuze厩舎、C. Soumillon騎乗。

フランスのステイヤーでG2 Grand Prix De DeauvilleはJack Darcyの2着。前走はMeydanの2810m Al Khail TropyでSiskanyの2着。

Big Call: Animal Kingdom - Prettypriceygirl by Scat Daddy

アメリカ産馬、フランス調教、斤量60kg。レート110、C. Ferland厩舎、W. Buick騎乗。

去年の4着馬。帰国後にLongchampのG3 Prix De Barbevilleを勝った。

Libyan Glass: Kizuna - Dilga by Curlin

日本産馬、矢作厩舎リビアングラス、斤量60kg。レート113、坂井瑠星騎乗。

重賞では京都新聞杯の3着までで勝ちはなし。菊花賞4着馬。

Skazino: Kendargent - Skallet by Muhaymin

フランス産馬、フランス調教、斤量60kg。レート110、P. Cottier厩舎、M. Barzalona騎乗。

8歳馬。フランスで長く活躍するステイヤー。Skalletiの全弟で兄より長い距離を得意とする。

Enemy: Muhaarar - Prudenzia by Dansili

イギリス産馬、イギリス調教、斤量59.5kg。レート109、I. Williams厩舎、R. Kingscote騎乗。

重賞では勝負にならずハンデキャップ戦を主戦場とするステイヤー。前走はSouthwellのオールウェザーでWinter Derby Trial勝ち。

Roberto Escobarr: Galileo - Bewitched by Dansili

アイルランド産馬、イギリス調教、斤量59.5kg。レート109、M. Appleby厩舎、M. Ghiani騎乗。

イギリスでG3勝ちがあるステイヤー

Tower of London: Galileo - Dialafara by Anabaa

アイルランド産馬、アイルランド調教、斤量59.5kg。レート112、A. O'Brien厩舎、R. Moore騎乗。

O'Brien厩舎所属でSt. Legerの4着馬。

Diva Donna: Cima De Triomphe - Grande Synthe by Dunkerque

フランス産馬、フランス調教、斤量58kg。レート106、J. Carayon、J. Moutard騎乗。

G1 Prix De Royallieuで2着の実績がある6歳牝馬

First Minister: Galileo - Naples Bay by Giant's Causeway

アイルランド産馬、サウジアラビア調教、斤量57.5kg。レート108、J. Jerkens厩舎、L. Saez騎乗。

G1 Grand Prix De Parisの4着馬。その後サウジアラビアに移籍し、前走はNeom Turf Cup Qualifierで6着。

Pin Your Hopes: Rock Of GIbraltar - Izola by Beat Hollow

アイルランド産馬、サウジアラビア調教、斤量57kg。レート104、Na. Almindeel厩舎、A. Moreno騎乗。

Neom Turf Cup: G2 Riyadh Turf 2100m

短距離がDark Angelの舞台なら、中距離以降はSadler's Wellsの支配下である。ちょっと笑ってしまうくらいに欧州系の出走馬の血統が変わる。

ここにLuxembourg出すのは反則よ。

斤量57kgの定量戦で、南半球産の3歳馬は53kg、牝馬には2kgのアローワンス。

Alooqaal: Zoffany - Natural Bloom by Galileo

アイルランド産馬、サウジアラビア調教。レート107、F. Alabdmonim厩舎、L. Morales騎乗。

5歳馬。Neom Turf Cup Qualifierの2着馬。

Astro King: Kingman - Astroglia by Montjeu

アイルランド産馬、イギリス調教。レート112、Daniel & C. Kubler厩舎、R. Kingscote騎乗。

7歳馬。

Bolthole: Free Eagle - Weekend Getaway by Acclamation

アイルランド産馬、カタール調教。レート111、A. De Mieulle厩舎、M Barzalona騎乗。

5歳馬。去年はフランスのG3で2着がある程度の実績。

Calif: Areion - Cherry Danon by Rock Of Gibraltar

ドイツ産馬、バーレーン調教。レート112、F. Nass厩舎、A. De Vries騎乗。

5歳馬。BadenでG3 Badener Mile、G2 Oettingen Rennenとマイル重賞を2勝している。2000mでの実績はない。

Grocer Jack: Oasis Dream - Good Donna by Doyen

ドイツ産馬、サウジアラビア調教。レート108、J. Jerkens厩舎、J. Velasquez騎乗。

7歳馬。ドイツ、イタリアで重賞を勝っている活躍馬で、2022年シーズンはWilliam Haggas厩舎に移籍しているが結果を残せなかった。今シーズンからサウジアラビアで出走し、Neom Turf Cup Qualifierを勝っての参戦。2022年にNeom Turf Cupに遠征してきたときは5着。

Hearts Concerto: Heart's Cry - Nasuno Sibelius by Unbridled's Song

日本産馬、武井厩舎ハーツコンチェルト。レート114、J. Moreira騎乗。

ダービー3着の4歳馬。

Jack Darcy: Gleneagles - Pretty Face by Rainbow Quest

アイルランド産馬、イギリス調教。レート115、John & T. Gosden厩舎、K. Shoemark騎乗。

G2 Grand Prix De Deauvilleを勝っている5歳馬。クラシックディスタンスあたりでの出走が多いもののG2 Prix Dollarの2着もある。

Killer Ability: Deep Impact - Killer Graces by Congaree

日本産馬、斎藤厩舎キラーアビリティ。レート112、C. Demuro騎乗。

2年前のG1 ホープフルSを勝って以降は期待外れな結果が続いているが、G3中日新聞杯の勝ちがある。

Luxembourg: Camelot - Attire by Danehill Dancer

アイルランド産馬、アイルランド調教。レート123、A. O'Brien厩舎、R. Moore騎乗。

なんでこんなとこにまで走りに来るんだ。Saudi Cupとのダブルエントリーになっていたが、こちらを選んだ。欧州中距離のトップコンテンダーでこれまでにG1を3勝している。前走のG1 Hong Kong CupではRomantic Warriorと僅差の2着。普通に走ったら負けはないくらいに差があると思う。

Spirit Dancer: Frankel - Queen's Dream by Oasis Dream

イギリス産馬、イギリス調教。レート118、R. Fahey厩舎、O. Orr騎乗。

7歳馬。ハンデキャップホースだったが、YorkのG3 Strensall Sを勝った。去年のシーズン後にはバーレーンのG2 Bahrain International Trophyも勝っている。前走はG1 Jebel Hattaで4着。

Starcat: Lope De Vega - Purr Along by Mount Nelson

イギリス産馬、サウジアラビア調教。レート103、Sa. Nawaf厩舎、A. Alfouraidi騎乗。

7歳馬。

Studley: Harbinger - Win Floraison by Fuji Kiseki

日本産馬、奥村厩舎スタッドリー。レート114、W. Buick騎乗。

6歳馬。重賞で上位の実績は持っていない。W. Buick余ってるとか何それ感。

The Foxes: Churchill - Tanaghum by Darshaan

アイルランド産馬、イギリス調教。レート113、A. Balding厩舎、O. Murphy騎乗。

G2 Dante S勝ちの4歳馬。

1351 Turf Sprint: G2 Riyadh Turf 1351m

欧州は短距離、中距離、長距離の各戦線で乖離が激しく、殊に短距離はDark Angelの天下にMuhaararらが挑む別世界になりつつある。G1馬Art Powerが参戦するものの、現状の欧州短距離はあまり信用が置けない。アメリカからは今年もCasa Creedがスタンバイしていたが、直前回避となってしまった。

斤量57kgの定量戦で、南半球産の3歳馬は54.5kg、牝馬には2kgのアローワンス。

Aguri: Caravaggio - Old Time Waltz by War Front

日本産馬、安田厩舎アグリ。レート111、C. Lemaire騎乗。

連勝してG3阪急杯を勝ったものの、その後は勝ちきれなくなっている。G1ではちょっと結果を落とすことを考えると高松宮記念ではなくこちらを狙うのはありなのかもしれない。

Annaf: Muhaarar - Shimah by Storm Cat

アイルランド産馬、イギリス調教。レート110、M. Appleby厩舎、R. Ryan騎乗。

6FのG3 Bengough Sを勝った5歳馬。G1 King's Stand Sで3着の実績も持っている。

Art Power: Dark Angel - Evening Time by Keltos

アイルランド産馬、イギリス調教。レート117、T. Easterby厩舎、D. Allan騎乗。

G1 British Champions Sprint勝ちのある7歳馬。実績は一番だが、安定しているようには見えない。

Bathrat Leon: Kizuna - Bathrat Amal by New Approach

日本産馬、矢作厩舎バスラットレオン。レート116、坂井瑠星騎乗。

去年の勝ち馬で遠征経験が豊富だが、去年の後半はKorea Sprintが3着程度しか結果を残していない。Casa Creedが回避したことで連覇濃厚と見ることはできるが、若干不安なところもある。

Byline: Muhaarar - Lauren Louise by Tagula

イギリス産馬、バーレーン調教。レート109、A. Smith厩舎、G. Mosse騎乗。

7歳馬。去年はNeom Turf Cupに出走して8着で、バーレーンに戻ってマイル戦で4連勝中である。イギリス時代は6F戦で走っていたので短距離の経験はあるがその頃のレベルは高くないので、このレースに対応できる保証にはならないだろう。

Cold Front: Lope De Vega - Cloud Line by Danehill Dancer

イギリス産馬、サウジアラビア調教。レート106、S. Al Harabi厩舎、R. Ferreira騎乗。

7歳馬で、2022年にこのレースに出走して8着、去年はTurf Sprint Qualifierで3着で本戦に出走しなかった。今年はQualifierを勝って参戦してくる。

Dr Zempf: Dark Angel - Souvenir Delondres by Siyouni

イギリス産馬、サウジアラビア調教。レート107、B. Alsubaie厩舎、L. Saez騎乗。

5歳馬。イギリスでデビューし、去年はアメリカのChad Brown厩舎に移籍してアメリカで走っていた。前走がサウジアラビア移籍初戦で一般戦を3着だった。

Jumby: New Bay - Sound Of Guns by Acclamation

アイルランド産馬、イギリス調教。レート109、E. Houghton厩舎、C. Soumillon騎乗。

6歳馬。G2 Hungerford Sの勝ち馬で、去年はHeydockのG3 John Of Gaunt Sを勝った。7F得意といえるが、夏以降の結果が散々である。

King Gold: Anodin - Miss Gandelia by Kingsalsa

フランス産馬、フランス調教。レート111、N. Caullery厩舎、S. Pasquier騎乗。

フランスの7歳馬で去年はG1 Maurice De Gheestを勝った。前走はMeydanのG2 Al Fahidi Fortで8着。去年からドバイでの結果は良くない。

La La Christine: Mikki Isle - Super Madame by Tanino Gimlet

日本産馬、斎藤厩舎ララクリスティーヌ。レート111、C. Demuro騎乗。

6歳牝馬。1400mがベストっぽいのでこのレースを選ぶのは悪くないか。

Matilda Picotte: Sioux Nation - Hallie's Comet by One Cool Cat

アイルランド産馬、アイルランド調教。

4歳馬。DoncasterのG3 Sceptre Fillies' Sの勝ち馬。短距離で走るSioux Nation初年度産駒の筆頭格である。

Mysterious Night: Dark Angel - Mistrusting by Shamardal

アイルランド産馬、UAE調教。レート111、C. Appleby厩舎、W. Buick騎乗。

4歳馬。カナダの2歳芝G1 Summer Sの勝ち馬で前走はMeydan G2 Al Fahidi Fortを勝って来た。Godolphin所属。

Raaed: Dark Angel - Ambassadrice by Oasis Dream

アイルランド産馬、サウジアラビア調教。レート112、H. Al Rasheed厩舎、J. Rosario騎乗。

7歳馬。去年3着で、Al Quoz Sprintは12着だった。その後は一般戦を走って12着が1回あるだけである。

Win Greatest: Screen Hero - Great Catty by Sakura Yutaka O

日本産馬、畠山厩舎ウイングレイテスト。レート112、松岡正海騎乗。

G2スワンS勝ちの7歳馬。