Riyadh Dirt Sprint: G3 Riyadh Dirt 1200m

アメリカのダートスプリントはElite PowerとGuniteの時代が終わって、次の王者が現れるのを待っている状況。アメリカからサウジアラビア遠征に踏み切ったのがG3勝ちまでのBold JourneyとSkelly程度であれば、他にダートスプリントでまともな戦力を投入できるのは日本馬となるのでRemakeには大きなチャンスである。UAEからTuzが来ているが、こちらも今年ようやくG3を勝った程度の7歳馬。

現地の前哨戦であるDirt Sprint Qualifierは勝ったRebellious Stage、2着Bakeelが揃って出走する。

3歳馬以上に出走資格があり、4歳馬以上は59.5kg、北半球産の3歳馬は52kg、南半球産の3歳馬は58kgの設定が本来だが、北半球産の3歳馬が出走しない場合は4歳馬以上57kg、南半球産の3歳馬55.5kgに変更され、今回はこちらでの出走である。というか南半球産も含めて3歳馬は出走しない。牝馬にはアローワンスが2kgある。

Alfaisaleyah: Rajasinghe - Wotatomboy by Captain Rio

イギリス産馬、サウジアラビア調教。レート109、F. Alfehaid厩舎、A. Alfouraidi騎乗。

4歳の牝馬。1200mと1400mで勝ち鞍があるものの、4勝全てが牝馬限定戦である。前走はDirt Sprint Qualifierに出走して6着。

Bakeel: Sioux Nation - Volute by Rock Of Gibraltar

イギリス産馬、サウジアラビア調教。レート101、T. Aldaihani厩舎、R Ferreira騎乗。

4歳の騙馬。前走Dirt Sprint Qualifierでは2着だが、勝ったRebellious Stageには4馬身差を付けられている。

Bold Journey: Hard Spun - Polly Freeze by Super Saver

アメリカ産馬、アメリカ調教。レート109、B. Mott厩舎、J. Rosario騎乗。

Mott厩舎の5歳牡馬で、去年11月にG3 Fall Heighweightで重賞初勝利とし、12月末にもリステッドのGravesand Sを勝って連勝中。条件戦がほとんどとはいえNYで出走して20戦7勝、2着6回とこのメンバーにあっては上位の実績。

Cairama: Cairo Prince - Sadie Be Good by Big Drama

アメリカ産馬、サウジアラビア調教。レート107、S. Aladhayani厩舎、W. Ramos騎乗。

5歳の牡馬。アメリカ時代に2勝しており、今シーズンからサウジアラビアで出走して2勝を挙げている。G3 Equestrian Authority Cupは3着だった。サウジアラビアでは1400mや1600mに出走しているが、アメリカでの2勝は6.5Fと6Fであった。

Jasper Krone: Frosted - Fancy Kitten by Kitten's Joy

アメリカ産馬、森厩舎ジャスパークローネ。レート110、団野大成騎乗。A. Dannoって誰だよ。

去年はBC Turf SprintからHong Kong Sprintに転戦し、興味深いチャレンジであったが結果にはつながらなかった。ダートは初出走となるのでKing Abdulaziz競馬場のダートトラックが合えば面白いかというところ。

Keiai Dorie: Espoir City - Alvena by Seeking The Gold

日本産馬、村山厩舎ケイアイドリー。レート109、C. Lemaire騎乗。

G3 北海道スプリントカップを勝ったダートスプリンター。

Power Of Beauty: Slade Power - Beautiful Filly by Oasis Dream

アイルランド産馬、サウジアラビア調教。レート102、M. Almulawah厩舎、A. M. Almussa騎乗。

5歳騙馬。昨シーズンからサウジアラビアでダート戦を4勝したが、1400mから1600mで勝っている。前走は距離を考えてかTurf Sprint Qualifierに出走したが6着でDirt Sprintを選択した。ひとつ前のマイル戦King Faisal Cupは2着だが、勝ったCarmel Roadには大きな差をつけられている。そのあたり、更に200m延びるSaudi Cupが無理なのも分かる。

Rebellious Stage: Justify - Spark by Speightstown

アメリカ産馬、サウジアラビア調教。レート109、A. Albadah厩舎、C. Ospina騎乗。

4歳牡馬。アメリカで3歳の5月にデビュー勝ち。その後もう1戦してからサウジアラビアに渡った。今シーズンから出走し3戦3勝。前哨戦のDirt Sprint Qualifierを快勝して地元のエースとして出走する。

Golden Trailの血を引く4-r族で、JustifyにSpeightstownは悪くない構成だろう。

Remake: Lani - Sariel by King Kamehameha

日本産馬、新谷厩舎リメイク。レート114、川田将雅騎乗。

5歳になったリメイク。去年はElite PowerとGuniteには及ばなかったものの3着。ドバイに転戦してGolden Shaheenを5着したあと帰国して、プロキオンSを2着からクラスターカップ勝ち、遠征したKorea Sprintを勝ってJBCスプリントはイグナイターの2着と安定して上位である。出走メンバー中の実績は最上位。

Skelly: Practical Joke - Adande by Bwana Charlie

アメリカ産馬、アメリカ調教。レート112、S. Asmussen厩舎、R. Santana騎乗。

Asmussen厩舎の5歳騙馬。G3 Count Fleet Sprint Hを含め7連勝中でアメリカ馬ならこちらだろう。前走が2月3日のリステッドKing Cotton Sで、そこから1ヶ月もなく遠征して出走はやや慌ただしい。

Sunset Flash: Flashpoint - McKella by Autocracy

アイルランド産馬、サウジアラビア調教。レート111、NA. Almindeel厩舎、A. Moreno騎乗。

サウジアラビアで43戦19勝と長く活躍している8歳牝馬牝馬戦での実績がほとんどとなるが、今でも安定した成績である。

Tuz: Oxbow - Suede Shoe by Pulpit

アメリカ産馬、UAE調教。レート115、B. Seemar厩舎、T. O'Shea騎乗。

7歳騙馬。UAEの重賞戦線のプレイヤー。去年のDubai Golden Shaheenは7着、一昨年は12着と上位戦は厳しさがある。今年はMeydanのG3 Dubawi Sを勝っている。去年のGolden Shaheenの時にも触れたが、ロシアのPyatigorskでデビューするなど経歴が謎すぎる。