RMB2104: St. Simon

St. Simon

種牡馬頭数29頭、種付け総数270頭。
北米におけるSt. Simon直系はRibotの末裔が最大勢力で、その他にMeadowlakeを出したPrincequilloの直系が勢力を残しています。
傍流としてはBois Rousselの直系であるDamon Warlock及びWild Riskの末となるExpressfreedomが種付けを行ったと報告されています。
Expressfreedomは2006年の産まれなんですが、St. Simonへの代数が明らかにおかしなことになっていて素敵です。Le FabuleuxからBabes Fablesを経てBumbiに至る間隔が12年と9年という風に短い他は基本20年を超えるのですよね。結果的にRialtoやRustom PashaがRivermanLyphardと同じ代に現れる血統表になります。1915年のPrince Chimayから1984年のDemon's Begoneまで10年前後で刻んできたDemon Warlockとは対照的です。フロリダで8頭の種付けが報告されていますが、Stallion Registerに出てこないので詳細が全く分かりません。

Princequillo

種牡馬頭数7頭、種付け総数62頭。(-11)
一番多いのはケンタッキーで24頭に種付けを行ったK One Kingです。2015年の種付けシーズンは同じケンタッキーですが、Silver Spring Farmに移ることが発表されています。これまでにステークス勝ち馬が4頭というレベルで、最も賞金を稼いだ産駒でもその獲得賞金が30万ドルに届かないのですが、自身の血統表にNorthern DancerMr. Prospectorも持たない上、北米で唯一のRound Table直系ということで一定の需要を確保しているのでしょう。
Meadowlakeの後継ではインディアナのDeer Lakeが14頭で最多です。Deer Lakeに限らずこのクラスのマイナーな種牡馬は受胎率が低く、産駒登録に至るのは半分以下ということの方が普通なのです。加えていうと毎年種付けがあるかどうかも不安定で何年ぶりかの種付けということもまま見られます。一応Deer Lakeの2015年の種付け料は1000ドルと発表されています。

  • Princequillo-Prince John-Speak John-Hold Your Peace-Meadowlake>Deer Lake (14), Luftikus (9), Yellow Meadow (8), Hey Poquita (4)
  • Princequillo-Prince John-Speak John-Hold Your Peace-Meadowlake-Drakensberg>Endless Talk (1)
  • Princequillo-Prince John-Speak John-Hold Your Peace-Meadowlake-Millennium Allstar>Fury’s Allstar (1)
  • Princequillo-Prince John-Speak John-Hold Your Peace-Meadowlake-Snowbound>Rr Snowbound Beret (1)
  • Princequillo-Round Table-Apalachee>K One King (24)

Ribot

種牡馬頭数19頭、種付け総数199頭。
中核を成すのはHis Majestyのラインとなり、その他としてArts And LettersGraustarkTom Rolfe、Maribeauの直系が残されています。14頭の種付けがあるPrecocity以外はいずれも厳しいです。

His Majesty

種牡馬頭数11頭、種付け総数171頭。(-68)
His MajestyはPleasant Colonyの系統がTiagoの13頭が最大と苦戦しており、Albert The Greatの後継種牡馬勢もかなり頭数を減らしています。2014年にケンタッキーで種付けを行ったのはAlbertus Maximus、Nobiz Like Shobiz、Tiago、Pleasantly Perfectの4頭です。
Pleasantly Perfectがトルコに行ってしまったのでPleasant Colonyの直系は厳しいです。Tiagoは初年度産駒が古馬になる今年で上向かなければ厳しいでしょう。
Albertus Maximusは今年初年度産駒のデビューを迎えます。デビュー前に種付け頭数が47頭にまで落ち込んで初年度からするとほぼ半減というレベルなのでこの先巻き返せるかどうかですね。一方産駒がデビュー済みのNobiz Like Shobizは初年度産駒が4歳のシーズンを終えてステークス勝ちが3頭のレベルにとどまっています。