Longchamp

Prix Vermeille - Stacelita

1位入線はDar Re MiでしたがSoberaniaへの妨害を取られて5着への降着をくらい、繰り上がってStacelitaの勝利という裁定に。当然納得のいかないDar Re Mi陣営はアピールを出す準備をしているようです。Keenelandのセールのために渡米していたGosden師は当日Longchampにいなかったようですが、レース後にLord Lloyd-Webber夫人がかなり怒ったコメントを出していましたし。
Dar Re Miは降着処分とはいえ、Stacelitaに直接被害を与えているわけでもなく、YorkshireでのSariska撃破に続いてクラシックディスタンスで強い3歳牝馬を連破したことになります。Sariskaにせよ、Stacelitaにせよ昨年のZarkavaGoldikovaの印象を引きずって期待過剰に見られた面は否定できないし、逆にDar Re Miはその昨年にZarkavaあたりにやられて印象を悪くしている巡りの悪さはある。これらのレースから見ると実際にはSariskaもStacelitaも例年の強い牝馬のクラスであって、古馬となった強い牝馬であるDar Re Miにやや頭を抑えられる形になるのも妥当なところと見るべきではないかなとも。というか3歳の2頭とは逆にDar Re Miがちょっと低く見られすぎているようにも思います。
StacelitaはペースメイカーとしてVolverを出走させ、直線で進路を開けさせるということまでさせているわけで、勝ちきらなければいけないレースでした。Dar Re MiはそのStacelitaと同じ進路を取り、外に出て差しきっています。SkyBetなどではDar Re MiとStacelitaの両者を勝ち馬として払い戻しに応じるアナウンスを出しているようです。
レース映像を見てもどこでインターフェアを取られるような動作になったか分かりません。Racing Postの記事では残り300m地点とあり、実際に350から300にかけてのポイントでStacelitaを追うDar Re MiがVolverが空けたスペースに飛び込んでいます。その内でやや遅れて同じ進路を取っているのがSoberaniaですが、特段のアクションを見せているわけでもなく、Dar Re Miを降着処分とする程の影響をレース結果に与えたとは言えないでしょう。Jimmy Fortuneが一度外に出そうかという素振りを見せたところでVolverがStacelitaに対して内を空けたので、Dar Re Miもそこを突かなければならなくなっているわけで、その間隙にSoberaniaに内に潜り込まれたのが不運だったのかも知れないが。
実際にはホームタウンディシジョンを喰らったかなとすら思われるわけで、この一件に関するコメントも裁定に対する批難ばかりという状況になっています。フランス語は読めないのでさわりだけしか見ていませんが、フランスの馬主団体の代表であるPresident du Syndicat des ProprietairesのPhilippe Boucharaも強い調子で主催者を批難するコメントを出しています。

Prix Niel - Cavalryman

GP de Parisの勝ち馬Cavalrymanがクリア。これでLongchampの2400mを連勝しているわけですし、Rail Linkという先達がいるわけでそこそこの人気を集める事にはなるんだろうけど、それほどのメンバーでそれほどの内容かとなると疑問。
2着はBeheshtam。前走は同じくGP de Parisで6着。父Peintre CelebreでAga Khanのオーナーブリード。来年に期待すべき馬かなと。これまでの主戦Soumillonに替わってLemaireが乗りました。

Prix Foy - Spanish Moon

4頭のレースでVision d'Etatが2着に終わる。Spanish Moonもフランスだと強いというか、分からない馬ですね。