Takeover Targetついに引退

どうやらJuly Cのレース中に骨折していた模様。
Takeover Target never to race again
管骨の亀裂骨折で手術を受けたと。二ヶ月ほど加療が必要のようですが、命に別状はないようで、それは救いになりますか。Janiak師は"Takeover Target would not race again"と語って現役からの引退を認めました。
5年に及ぶ長い現役生活でオーストラリア、イギリス、日本、シンガポールで出走。この他出走には至りませんでしたが香港とニュージーランドでも出走を前提として遠征していました。GIはSalinger S、Lightning S、Newmarket H、Sprinters S、Doomben 10000、T.J. Smith S、Goodwood Hを勝ちました。イギリスでもGII時代のKing's Stand Sを、シンガポールでもGIII Kris Flyer Sprintをそれぞれ勝っており遠征先でも結果を残しています。
9歳の今シーズンも夏場の開催で復帰し、ニュージーランドのTelegragh Hを目指しましたが、これは現地でスクラッチとなりました。しかしその後Randwick Easter開催のT.J. Smith S、南オーストラリアのGoodwood Hを連勝。キャリアに華を飾りました。シンガポールではKris Flyer Sprintに出走。勝負に絡むことは出来ませんでしたが、Goodwood Hから中一週だったというのは驚嘆するばかり。そして今年もイギリスに渡り、Royal AscotのGolden Jubileeを目指しますが、直前でスクラッチ。先週のJuly Cに出走しましたが、これが最後のレースになってしまいました。
いやでも、本当に凄い馬だった。オーストラリア国内でもニューサウスウェールズ、ヴィクトリア、クイーンズランド、南オーストラリア、西オーストラリアの各州で勝ち星を挙げているように、遠征に強い馬でした。だからあちこちにファンがいるんですよね。レーポの当該記事にはドイツやアイルランドのファンからの書き込みもあると言うし。
稀代のスプリンターの引退としてはやや残念な経緯ではありますが、命を長らえているのですし、今後回復して穏やかな余生を過ごせたらと。映画化したら穏やかに済むかは分かりませんが。