愕然とする事態

先日、Lane's Endが2009年の種付け料を全面的に見直したのに続いて、昨日にはWinStarがDistorted Humorの種付け料を引き下げる発表を行いました。もともと強気の設定を見直したLane's Endとは違い、Distorted Humorは今年の300,000ドルから既に25%減となる225,000ドルに引き下げられていました。それを更に25%引き下げて今年の半額となる150,000ドルがDistorted Humorの来年の種付け料です。
このA.P. IndyDistorted Humorの値下げ発表を受けてTaylor MadeがUnbridled's Songを150,000ドルから125,000ドルに値下げする発表を行いました。また、Taylor Madeは全体の種付け料支払い条件も見直し、提示価格はStand and Nurse条件としてLive Foal条件では1割引いた112,5000ドルをUnbridled's Songの種付け料として提示しています。
現在Distorted HumorはBlood-Horseの集計でリーディング5位の種牡馬です。確かに今年はCommentatorとHystericaladyしか活躍していないとも言えますが、層の厚さは変わっていません。Unbridled's Songは毎年賞金額でリーディングを突っ走るタイプではなく今年も10位という位置ですが、活躍馬はMidshipman、Eight Belles、Thorn Song、Firse Defenseと文句のつけられないレベルです。Distorted Humorが来年の種付け料を多少減額されるのは仕方がないかもしれませんが、半額にまで引き下げられるのは大変な事態であると認識させられますし、Unbirdled's Songが実質25%減となってしまうのはこれまでとは世界が変わったという印象を受けてしまいます。
Lane's Endの発表から連鎖的に話が出てきているので、今後は他に大物を抱えるDarley、Ashfordといったスタッドの出方に注目。