そりゃあ今年の産駒成績がこれじゃな…

ブクマもしたのだが、ちゃんと書く。
Coolmore Sires Return to U.S. | bloodhorse.com
ということで、Coolmoreは現在オーストラリアにシャトルされている北米の種牡馬の内、Tale of the CatJohannesburg、Lion Heartを今の内に帰国させる事になりました。同じ敷地の牧場内で感染馬が出た場合、60日の足止めとなり、来年の繁殖シーズンに北米に帰れなくなる可能性があるためです。
今年の種付け頭数はまだ発表されていないので2006年の数字ですが、この3頭の種付け頭数はこのとおり。
Tale of the Cat(37,500ドル):154頭
Johannesburg(65,000ドル):183頭
Lion Heart(25,000ドル):158頭
彼らがいなければAshfordとしては大変な事になります。
一方Fusaichi Peagsus、Dehere、Royal Academyはオーストラリア残留。
Fusaichi Pegasus(75,000ドル):131頭
Royal Academy(15,000ドル):107頭
Dehere(20,000ドル):103頭
で、北米に残っているAshfordの種牡馬はこのとおり。
Chapel Royal(10,000ドル):165頭
Giant's Causeway(Private):191頭
Grand Slam(35,000ドル):120頭
Hold That Tiger(10,000ドル):90頭
Monashee Mountain(7,500ドル):75頭
Mull of Kintyre(10,000ドル):2006年はアイルランド
Powerscourt(10,000ドル):100頭
Thunder Gulch(30,000ドル):140頭
Van Nistelrooy(7,500ドル):86頭
まあGiant's Causewayは別格です。
そして、Ashfordは多頭数種付けに積極的で、手頃な種付け料の種牡馬に繁殖が集中するという事が起こります。Chapel Royalなんかはそんな感じ。尤も数年前に200頭を超えていたHold That Tigerが半減してるように、そのクラスは波が激しいですが。
というあたりで見ると、AshfordとしてはJohannesburgTale of the CatFusaichi Pegasusあたりがいないとやや苦しくなります。
そんな中Fusaichi Pegasusを残留させるのは、一つにはEncosta de Lagoを使えないMakybe Divaのお相手というのもあるのでしょうが、やはりこれだろう。
2007 Leading Sires (Blood-Horse)
2007 General Sire Lists (ThoroughbredTimes)
日本と香港を除く北半球が集計範囲のBlood-Horseのリストでは91位でしかないFusaichi Pegasusは全世界を集計範囲とするThoroughbredTimesのリストでは7位になります。これは稼いでいるのがオーストラリアのHaradasunや香港のFloral Pegasusという事に起因し、特にFloral Pegasusの寄与が大きいのですが、全体でもオーストラリア産馬の活躍が目立ちます。Royal AcademyやDehereも同じようなもので、今の内に連れ帰る馬と残す馬の選別をしっかりやったという感じではあります。
アイルランドからの馬がEastern Creekの検疫で引っ掛かってるから、これでFusaichi Pegasusまで連れ帰るわけにはいかないってのもあるだろうけど。