DEEP PURPLE IN CONCERT with the LONDON SYMPHONY ORCHESTRA

ちょっと話の種にDEEP PURPLEとか出したら思い出して聴きたくなったので、引っ張り出してきたCD。
DEEP PURPLEは1969年にジョン・ロードの主導でIN CONCERTというアルバム(この時はロイヤルフィルとの共演)をリリースしていて、その30周年を記念して様々なゲストを呼んで行われたライブアルバムです。
で、私はこれを聴いて、DEEP PURPLEって役割を終えたなあと思ったんですよね。
これに収録されているSmoke on the Waterのヴォーカルがホントにこれがイアン・ギランかと思うくらいにダメになっていて衝撃を受けたんですよ。
おそらくこの企画を成し遂げた時点でジョン・ロードはバンドに執着する意味を失ったでしょうし、事実彼は2002年になって脱退しています。連中はよりにもよってドン・エイリーを後任としてバンドを続けますが、リッチー・ブラックモアジョン・ロードというDEEP PURPLEを創めた二人が居なくなっても尚、DEEP PURPLEと名乗りつづけていて、諦めの悪い人たちだなあと思ってしまうわけですよ。
さて、話をCDに戻すとこれは2枚組になっていて、前半がメンバーの個人プロジェクトからというような形になるのですが、この中にあるジョン・ロードのPictured Withinやロジャー・グローヴァーのSitting in a Dreamなどは良い曲で、特にSitting in a Dreamでのロニー・ジェイムズ・ディオのヴォーカルは素晴らしいんですよね。タイプの違うギランとロニーを比べても仕方ないんですけど、Sitting in a Dreamを聴いた後にこのアルバムのSmoke on the Waterを聴くと厳しいです。
本題のIN CONCERTの再演も良い出来ですよ。
そういったわけで個人的にはDEEP PURPLE最後の作品的な感覚があります。