やっぱりパート1とか関係無いよなあ

スポニチのこの記事見て思ったわけですよ。
スポニチ Sponichi Annex: 重量急変!!コイウタ不服の米G2最下位
まあ、出走直前になっての変更ってのは主催者まずったなあというのもあるんだが、それ以上に注目はこれ。

レース当日になって米国の調教師が「ヴィクトリアマイル(06年)を勝ったダンスインザムードが昨年は123ポンドで出走したのに同じレースの優勝馬が4ポンドも軽いのはおかしい」と抗議。カリフォルニア州競馬委員会はクレームを受け入れる形で123ポンドに変更した。

はい。そういや、昨年ダンスインザムードは普通にGI馬扱いで、誰もそれを疑問に思ってなかったよなあということですよ。まあ、それで勝ってきてるんだから、その評価が妥当だったと言うことになるわけです。ヴィクトリアマイルがローカルな格付けしか持ってなくて、パート1のGIじゃないのは変わらないわけで、ICSCがパート1だパート2だと言おうが、主催者としてはレースのレベルで判断してるというか、少なくともJRAのグレードに関してはレベルとしてパート1に匹敵すると認められていたってので良いのではないかなと。つか、それで良いという前例をダンスインザムードが作ってたという話。
ということはこういうことになるわけですな。

米国の主催者は日本のグレード制を理解しておらず、日本馬の負担重量にはほかにも矛盾があった。キストゥヘヴンの勝った桜花賞も国際G1には指定されていないにもかかわらず、枠順確定時に重量123ポンドと発表。ディアデラノビアの勝ったフローラSは国際G2に指定されていないが、121ポンドを課された。主催者の勉強不足が招いた“重量トラブル”が後味の悪い結果を残してしまった。

まあ、これ見たらコイウタは123ポンドを背負うべき馬ではあったでしょう。主催者の勉強不足というのはキストゥヘヴンディアデラノビアの斤量設定ではなく、GIからJpnIへの表記変更で、ヴィクトリアマイルの扱いを間違えたという方かなと。ICSCがJRAにいちゃもんつけてGIの表記を止めさせたけど、このJpnIとか書いてあるグレードはGIの事だろうという認識で通ったってのは逆に喜ばしいとさえ言えます。
CashCall Mileの斤量設定のアローワンス表記は以下のとおり。

Non-winners of a Grade 1 allowed 2 lbs. Non-winners of a Grade II allowed 4 lbs.

ノミネーションのところに出ていたまま。1とIIと表記が混在してる理由は知らん。それでこのGrade 1だかがパート1に限定されるとかそういう話は一切無く、そういう意味ではスポニチの記事で国際GIとか、国際グレードを持ち出すのは間違いと言える。
むしろ今年のCashCall Mileでの矛盾はコイウタの119ポンドだったわけで、それが是正されたのは良いんじゃないかな。少なくともCHRBはJpnの格を通常のグレードと同等と見なしたという前例になりますし、これがある以上は他の主催者もそれに倣うという気はします。というか、Jpnなんてグレードじゃないよねという対応をされてしまうほうが、日本の競馬のレベルに対する侮辱という感もあるので。