いろいろ忙しくてネット巡回すらサボってるうちに大変なニュースが出ていましたのな。
El Gran Senor死んじゃったよとか、Indian Ridgeも死んじゃったよとか、Unbridled's Songの種付け料が20万ドルかよとか、Darsiの引退が決まったり、北米のReport of Mares Bredが出ていたり。
ああ、ディープインパクトのことですか?
頭の中がお花畑な人たちの陰謀論はほっといて、あれはDWCでBrass Hatがやられたのと同じっちゃ同じでしょう。日本では動物用としては流通していない薬ということですが、そのあたりは許可関係の話になっちゃうので、日本で同じ目的に使用する薬が現地で手に入らなかったために同じ作用のものを使用したという辺りではなかろうかね。サラブレッドに対する使用実績がないようなものを使うわけもありませんので。で、問題になるのはレースに出走する段階で体内に残ってはいけないという規定です。そういった薬は使用に際してガイドラインが定められてはいるわけですし、それに沿って処方されていれば通例問題は起こさないですが、薬物動態の個体差なんかもありますし(それを考慮したマージンが取られているとはいえ完璧にはなりえない)、誰の判断でどの段階で投与されたのか、またそれはガイドラインに沿ったものだったのかどうかというのが今後の問題にはなるんだろうと思われ、その辺の話がちょっと微妙。基本的にこの手の話は公式に発表されて確定しないとどうにもなあと思いますので、フランスギャロが調査結果を発表するまでなんとも言えないかなと。
そんなわけで自明のことながら一応言っとくと、日本で一般的に言う「ドーピング」とは話が違います。その辺は日本と欧州との間の禁止薬物に関する考え方の差異をしっかり抑えたら分かる話ではあるがな。薬物が検出されたことは問題になるのだけれども、その薬物を使用したこと自体は問題ではありませんよ。
Sporting Lifeの記事タイトルにあるようにFailureなだけ。