Breeders' Cup Preview Part 2

牝馬が出るレースはちゃんと見ないとね。

Classic

Zenyatta参戦のClassic。しかしこのレースでZenyattaが勝負しなければならないのは3歳のタイトルホルダーMine That Bird、Summer Birdたちですらない。このレースにおいてZenyattaが追うのはRachel Alexandraの幻影である。既に13戦無敗のキャリアを手に入れPersonal Ensignには並ぶ事が出来たからこその牡馬挑戦であるとは感じるし、一方でRachel Alexandraが牡馬相手にGIを勝利している情勢で直接対決をせずに上回るためにはこの大一番の勝利を必要としている事情もあるのかと。10Fの距離と牡馬相手になるが問題はなさそうか。
Zenyattaに対抗する3歳としてモーニングライン上ではRip Van WinkleSummer Birdが支持される形である。しかしRip Van Winkleはここに来てまた新しい脚の問題が出たということ報じられていたが、そこはクリアになったようではあり。昨年の結果を考えればマイルでGI実績のあるRip Van Winkleを投入する判断は正しいのだろう。ただMastercraftsmanをDirt Mileに使い分けるのは陣営の慢心と見える。Mine That Birdにやや安定感が無いためSummer BirdZenyattaにどの程度の差があるのかを注目しておきたい。
古馬ではColonel John、Richard's Kid、Gio Ponti、Einsteinと並ぶならば十分と思われる。
これらを相手にZenyattaがこのBC Classicで完勝してみせたときに、Eclipse AwardでRachel AlexandraZenyattaのどちらがHorse of the Yearに選ばれるかが興味深いので是非そうなって欲しい。

Turf

SariskaやStacelitaが派手に活躍しても強いのはDar Re Miである。凱旋門賞はそれを示したレースであったように思われる。直線の伸びはあるが一瞬の決め手がない馬でもあるので、勝ちきるところまでとなると不安はあったり。
北米芝は東の活躍馬が揃ってCanadian Internationalを走って満足してしまい不在。こうなってはPrecious Passionのバカ逃げに期待するくらいしかなく、連覇を狙うConduitとフランスだと勝てるSpanish Moonが有力視されている。

Mile

Goldikovaは昨年程の状態にはないのではないかと思われる。大外枠をもらってしまったのがやや気になるが、包まれることは無さそうだし、展開としては楽になるのかね。
二番人気はDelegatorという時点で間違っている感が満載である。
北米勢ではCourt VisionとCowboy Calか。

Sprint

GayegoがZensationalを捕まえられるかどうかのレースか。Zensationalは最内スタートからそのまま逃げ切りたいところだが、隣が速いCost Of Freedomなのが少し嫌か。

Juvenile

O'Brien師がAlfred NobelとBeethovenの二頭出しというのが何とも言えない。北米のタイトルがそんなに欲しいのかねえ。その辺はCoolmoreの思惑もあるんだろう。
コース経験などを考えるとLookin At Luckyを巡る勝負。

Dirt Mile

MastercraftsmanはなんでDirt Mile出走なのかが本当に理解しにくい。Classicに出走させないなら芝のマイルじゃないのとは思うわけで。でも人気は6-5とぶち抜けている。なんなのだろうね、これ。

Turf Sprint

Diamondrellaがいたり、Square Eddieがいたり、Lord Shanakillがいたりとそのカオスっぷりは今年のBCでも群を抜いている。

Juvenile Turf

GIIIを2勝しているInteractifにO'BrienのViscount Nelson、GodolphinBuzzword、GosdenのPouncedといった欧州馬がいどむレースになりそうか。

Marathon

St. Legerを勝ったMasteryが参戦。昨年の結果を受けてか今年は欧州の芝馬がメイントラックに乗り込んでくるパターンが目立つ気はする。