Glorius Richard Hannon

つい先日J J The Jet Planeが転厩してくることが発表されたRichard Hannon調教師ですが、今年の2歳戦を席巻しています。Glorious Goodwoodで重賞2勝と活躍でした。競りで手頃な馬を手に入れて活躍させるのがRichard Hannon師のスタイルですが、それをまとめた記事がありましたのでご紹介。
Richard Hannon adopts the perfect sales pitch - Telegraph
Molecomb Sを勝ったMonsieur Chevalierはまだ2歳ながらここまで7戦6勝で、175,000ポンドの賞金を稼いでいます。競りでは17,000ギニーで落札されています。Richmond SではDick Turpinが勝って3戦全勝。こちらは競りで26,000ユーロで落札された馬です。AscotのCoventry Sを圧勝したCanford CliffsもHannon師の管理馬で、50,000ギニーでの落札。
落札額からも想像がつくとおりこれらの馬は血統が優れているといった特徴はありません。
Monsieur Chevalierは父がChevalier。DanehillにLegend Makerという血統で半妹Virginia Watersなど血統は優れていますが自身の実績はCriterium Internationalを2着のみです。母系も有り体に言えば貧弱で、近親での活躍馬を引いて出てくるのがせいぜいGIII入着のRockets'N Rollersといった状況。
Dick Turpinは父がArakan。Nureyev産駒の7Fを得意としたスプリンターでGIII勝ちまで。アイルランドのBallyhane Studで3000ユーロという種付け料。母はMerrilyでその父はSharrood。母系からはZeddaanやAshkalaniが出ているが派手な母系というわけではなく、やや古いとも言える。
Canford Cliffsは父Tagula。現役時は2歳で6戦3勝し、Prix Mornyを勝っている。Tax Freeなどを出している種牡馬だが、これまでGI馬を出した事はなく、直ぐにでもCanford Cliffsが代表産駒として名を知られるようになるのではないか。母系はマイナーな分岐ながら9-f族で5代母まで遡るとMakybe Divaらの出ているKatsuraに接続できるくらい。代々使われている種牡馬はこの3頭の中では最も良いが、結果に結びついたのはようやくCanford Cliffsが出た今といったところだろうか。
3頭に共通しているのは、種付け料がChevalier(3500ユーロ)、Arakan(3000ユーロ)、Tagula(4000ユーロ)とそこそこながら、2歳戦での実績があり、スピードのある種牡馬を選んでいるということでしょう。母も目立った実績がないため、セールでも高騰せず、適当な落札額に落ち着いています。
今後の予定としてMonsieur Chevalierは距離を6Fに延ばしてEborでGimcrack Sという予定。Nunthorpe Sを走るよりは良いだろうという判断のよう。Canford CliffsはDeauvilleでPrix Morny。
ところで誤爆して久しぶりにIE6でレーポのアドレスを叩いてしまったのだが、普通に表示されたよ。いつの間に対応してたんですかね。でも、IE6がさっさと無くなってしまえば、そういった対応に力を割かなくて良くはなるんだろうねえ。