Breeders' Cup World Championships First Day

Filly and Mare Sprint - Ventura

Dearest Trickskiがレースをリードし、Indian Blessingが続き、後ろの馬群はDream Rushが引っ張る。直線に向いてIndian Blessingが先頭に立ち、このまま決まるかと思われたが、外から一気に伸びてきたVenturaが差してあっさり4馬身差を付けた。
ラップは22.26-21.76-23.89-11.99とDearest Trickskiがハイペースで引っ張っている事が分かる。Indian Blessingとしてはこれをやや深追いしたともとれるが、後ろから来る馬群に吸収されるのも嫌だったろうし、ちょっと難しいレースではあったか。それにしても直線で一気に勝負を決めたVenturaは強かった。
Venturaはイギリスでデビューして、3歳まで8戦を当地で消化して8Fのリステッド勝ちがある。今年は北米で6戦。芝のレースで実績を残しており、合成馬場ではKeenelandの7F GII Madison Sを勝っていた。合成馬場がIndian Blessingのパフォーマンスに影響したとは思わないが、Venturaにとっての利であったことは否定できないだろう。3着Zaftigも8FのAcorn Sを勝っていて、生粋のスプリンターは苦戦した結果か。

Juvenile Fillies Turf - Maram

Laraghが先手を取り、2番手Rendaに2馬身のリードを取りつつ、22.53-23.29-24.28-12.50-12.55と前半はレースをコントロールした。直線に入って一時は後続馬群との差を広げたが、中団から馬群を抜けて伸びてきたMaramと更に後ろから一気に来たHeart Shapedに捕まって3着。Heart Shapedも最後は少し脚が鈍りMaramがハナ差で残して1着。
Maramは前走がBelmontの芝GIII Miss Grillo Sで何とか北米調教馬としての体面を保った。一方Heart Shapedを連れてきたAidan P. O'Brien師は去年もJuvenile TurfにAchill Islandを連れてきて2着というのがあり、この舞台に持ってくる馬の見極めが優れているのだろう。逆にApril Pride、Beyond Our Reachは11着と12着に沈み明暗が分かれる結果に。

Juvenile Fillies - Stardom Bound

That's the way she goes.
一際白いStardom Boundはスタートで一歩遅れ、いつものように後ろから。これがコーナーで馬群の外を一気に捲ってくると迫力があります。直線の入り口でほぼ先頭に出られたら他馬にはちょっと対抗しようが無い。遅れて追い込んできたDream Empressが2着に入ったが、この2頭の動きの比較は面白い。3コーナーからあれだけの脚で捲ってしまうのがStardom Boundの利点だろう。Sky Divaは後ろから来るStardom Boundを意識したか4番手と前に付けてレースを進めたものの、直線でやや伸びを欠いていた。
ラップは22.77-23.15-23.93-24.79-6.35。Dream Empress、Sky Divaの2頭のGI馬も力は見せているが、Stardom Boundにあんなレースをされてはというところか。

Filly and Mare Turf - Forever Together

Folk Operaが先手。その後ろをHalfway to Heavenが追走し、馬群が続く体勢。この馬群の先頭にWait a Whileはいた。向こう正面の直線で早くもHalfway to HeavenがFolk Operaに並びかけて仕掛け、Wait a Whileもそれに続くが、直線に向いてHalfway to Heavenが後退。Wait a Whileが先頭に立ち、悲願達成がちらつくが、後続が追いすがり、空いた内側をSealy Hillが強襲する。更に外から伸びてきたもう一頭の芦毛Forever Togetherがまとめて差していった。
ラップが25.46-24.56-24.76-23.34-23.46の後半勝負。前半スローペースの割に先行馬が崩れていった印象がある。Halfway to Heavenも良い展開に持ち込んでいもるし、直線の後退は不可解ではある。

Ladies Classic - Zenyatta

Lightening Zenyatta
Juvenile Filliesのリプレイか何かかというくらいに3コーナーから馬群の外を一捲り。こっちは大きく外に振られたが、その程度の距離ロスで負けるような馬ではなかった。2着のCocoa Beachも後ろからの競馬で、馬群が外に膨らんで空いた内を突いた。これで負けたら仕方ないというレース。Music Noteは外から伸びるが、Zenyattaとの差がじりじりと広がった。ただひたすらZenyattaが強いということ。
Bear Nowが作ったラップは23.71-24.37-23.00-24.04-11.73と後ろからの3頭で決まりはしたが、締まったペースのレースを作り出したと言えるのではないか。4着はCarriage Trailで、その後Hystericalady、Ginger Punchと続く。この2頭は合成馬場でダートほどのパフォーマンスを発揮出来なかったということになるのではないかな。