RUSSIAN CARAVAN / 216 THE STRAND

STRANDはTWININGSのブランド名です。日本では片岡物産がフォートナムメイソンとの関係が無くなった後に展開させています。TWININGSが初めて紅茶専門店ゴールデンライオンを構えた(そして今も現存している)場所がブランド名の由来。日本以外で展開しているのかとかは知らない。
紅茶の世界でロシアといえばロシアンティーが日本では名の知れた存在となるわけですが、実際にロシアで一般的とされているのがサモワールを使って淹れた紅茶です。私もあまり詳しくは知らないのですが、とりあえずこれ参照のこと。
サモワール - Wikipedia
日本においてロシアの紅茶にありがちな誤解としては、ジャムを入れて飲むというものがあるのですが、紅茶にジャムとかハチミツとかを入れてはいけません。場合によってはタンニンが難溶性の塩を生じて沈殿し、風味を損ないます。特にハチミツは鉄分があるので禁止。ジャムは何のジャムかにもよるけど、よろしくありません。ロシアでは紅茶で身体を温めてジャムでカロリーを摂るということで、紅茶を飲みながらジャムを食べるのです。
さて、RUSSIAN CARAVANですが、この前フォートナムメイソンにも置いてあるのを見かけました。最近のはやりなんでしょうかね。茶葉のグレードはOP。缶を開けると独特のスモーキーフレーバーがして祁門をベースにしたブレンドのようです。ロシアや中東方面ではスモーキーな紅茶が好んで飲まれるという話ですが、それはRuhunaあたりのセイロンローグロウンだったかと思われ、祁門なのはイギリスのブランドだからということになるのだろうか。私はRuhunaなんかをベースにしたブレンドかと思っていて、茶葉原産国が中国と表記されていたのでおや?と思ったものです。TWININGは祁門ベースのブレンドとしてPrince of Walesを持ってるから、そのあたりの関係もあるのかなとも。
祁門ベースのブレンドなので、祁門として飲むにはやや特徴が弱く感じられます。Prince of Walesの祁門を強くしたブレンドという印象です。一般的な紅茶のイメージからはかけ離れたものではあるのですが。