このレース3勝目を狙うRebel's Romanceは7歳になっても衰えを見せない。このところはドイツで前哨戦をこなしてから直接BC Turfに遠征していたが、今回は北米で1戦をこなしての参戦となった。このJoe Hirsch Turf Classicからの転戦パターンも過去に経験しており特に問題はないだろう。
今年も欧州馬の優位は疑いなく、Coolmoreは3歳牝馬Minnie Haukを出走させる予定である。また、GoliathがドイツのBadenで勝って遠征しており、こちらも軽視できない。この3強のレースになると思われるが、前走のIrish St. Legerで2着だったAmilocも12F戦を主戦場としており注目である。
劣勢の北米勢では東西の芝G2路線からGold PhoenixとTawny Portが出走する。3歳馬では三冠路線から芝に戻った形になるHill Roadが控えており、このHill RoadをNashville Derbyで下したWimbledon Hawkeyeも出走する。
Rebel's Romance: Dubawi - Minidress by Street Cry
Charlie Appleby厩舎、William Buick騎乗。
29戦20勝の7歳馬。Godolphinのエースを務めるクラシックディスタンスランナーで、各地に遠征している。
BC Turfは2勝。去年はドイツのG1 Preis Von Europaをステップとして出走したが、今年は一つ早くG1 Grosser Preis Von Berlin勝ちの後にアメリカに入り、前走はJoe Hirsch Turf Classic勝ち。この馬の出走体制としては万全といったところ。
BCで3勝ならGoldikovaとBeholderに次ぐ快挙。同一レースならGoldikovaのBC Mile3連覇があるのみである。
Goliath: Adlerflug - Gouache by Shamardal
Francis-Henri Graffard厩舎、Mickael Barzalona騎乗。
16戦8勝の5歳馬。去年はKing Georgeを勝って名が知られ、ジャパンカップにも出走した。
今年は香港のG1 Queen Elizabeth II Cupから始動し、前走でドイツのG1 Grosser Preis Von Badenを勝っている。今年もジャパンカップに出走する意向が伝えられているが、BC Turfにも登録してきた。
Amiloc: Postponed - Colima by Authorized
Ralph M. Beckett厩舎、Rossa Ryan騎乗。
6戦5勝、イギリスの3歳馬。
小規模なオーナーブリーダーのAykroid夫妻の生産だが、この世代ではDerbyに出走したPride Of Arrasも彼らの生産馬である。
Amilocは2歳で2勝。今年はDerby路線に乗らずデビューからの連勝を4に伸ばしてRoyal AscotのG2 Kingedward VII Sを勝って5連勝。続けてG1 Irish St. Legerで2着と着実に結果を残している。
Redistricting: Kingman - Cascata by Montjeu
Chad C. Brown厩舎、Flavien Prat騎乗。
11戦4勝の5歳馬。
G2 United Nations Sを勝ち、前走はG1 Joe Hirsch Turf Classicで2着と上り調子の5歳馬だが、Rebel's Romanceには軽くあしらわれている。
Rebel Red: Frankel - Without You Babe by Lemon Drop Kid
Cherie DeVaux厩舎、Irad Ortiz Jr.騎乗。
15戦4勝の5歳馬。
今年重賞戦線で活躍しており、G1 Sword Dancer Sで2着に入っている。前走のG1 Joe Hirsch Turf Classicは5着で最下位に終わった。
Wimbledon Hawkeye: Kameko - Eva Maria by Sea The Stars
James Owen厩舎、Lanfranco Dettori騎乗。
12戦3勝の3歳馬。
イギリス調教馬で2歳から活躍し、G1 Futurity Sで3着。今年は2000 Guineasに出走して5着だった。そこから距離を延ばし、G2 Dante Sを3着、G2 King Edward Sを4着、G2 Princess Of Wales's Sを2着としている。GoodwoodのG3 Gordon Sを2着の後、アメリカに遠征してKentucky DownsのG3 Nashville Derbyを勝った。
Silawi: Dubawi - Silasol by Monsun
Hamad Al Jehani厩舎、James Doyle騎乗。
26戦4勝の5歳馬。
Wertheimerのオーナーブリードだったが、3歳のシーズンが終わるとWathnan Racingにトレードされた。その後はカタールやドバイでも出走したが、結果は出ずフランスでは南部の競馬場にも出向く状況だった。今年になってWindsorのG3 Winter Hill Sを勝つとカナダに遠征してCanadian InternationalでNations Prideなどを下す勝利。隔年開催担っているCanadian Internationalのレベルは疑問で、Nations Prideも同陣営のRebel's Romanceとは対照的に年々成績を落としているのが実情である。
Minnie Hauk: Frankel - Multilingual by Dansili
Aidan P. O'Brien厩舎、Christophe Soumillon騎乗。
Coolmoreの3歳牝馬で7戦5勝。
今年Cheshire OaksをステップにOaks、Irish Oaks、Yorkshire OaksとG1を3連勝。前走の凱旋門賞でも惜しい2着となり、欧州12F路線の最強クラス。
12F特化というキャリアで、レースの格を考えても今更FM Turfもなかろうしといった最強のチャレンジャー。Coolmoreの牝馬はFoundが勝って、Magicalが2着になっているようにBC Turfとは相性が良い。
Gold Phoenix: Belardo - Magnifica by Mizzen Mast
Philip D'Amato厩舎、Umberto Rispoli騎乗。
28戦10勝の7歳馬。
アイルランドでは3歳のデビュー戦勝ちのみで北米に移籍し、4歳から北米芝路線のプレイヤーとして活躍している。西海岸で出走し、マイルから12Fまでの距離をこなす。G1は5歳時のFrank E. Kilroe Mileのみだが、西海岸の10Fから12Fの芝G2を制圧していて、G2 Del Mar Hを4連覇している。BC Turfには2022年から出走しており、Keenelandでは10着に終わったが、Santa AnitaとDel Marでは4着と西海岸を得意としている様子が見て取れる。
7歳になったが11FのDel Mar Hをトップハンデで勝利し、前走の12FのG2 John Henry Turf Classicでも別定戦で1頭だけ126ポンドを背負ったが快勝しており、西海岸芝路線のトップホースである。
El Cordobes: Frankel - Bold Lass by Sea The Stars
Charlie Appleby厩舎、Billy Lounghnane騎乗。
11戦4勝、Godolphinの4歳馬。
3歳ではほぼ実績がなく、今年から重賞に出走し始めた。NewmarketのG2 Princess Of Wales's Sを勝つと北米に渡り、G1 Sword Dancer Sを勝っている。前走はJoe Hirsch Turf Classicを3着。Rebel'S Romanceには敵わないがGodolphinの二番手として出走する。
Rashabar: Holy Roman Emperor - Amazonka by Camelot
Brian Meehan厩舎、Joe Leavy騎乗。
11戦1勝の3歳馬。
2歳のG2 Coventry Sが唯一の勝ち鞍で、その後は上位入着しているが勝てない。Irish 2000 GuineasとSt. James Palace Sで4着。距離を延ばしてG2 Prix Guillaume D'Ornanoを2着で前走のG2 Prix Dollarは4着。
Tawny Port: Pioneerof The Nile - Livi Makenzie by Macho Uno
Miguel Clement厩舎、Manuel Franco騎乗。
29戦5勝の6歳馬。
東海岸やケンタッキー州で活躍する芝馬。3歳ではダートのG3 Lexington SやG3 Ohio Derbyを勝っているが4歳からは芝に出走している。勝ちきれず芝での重賞勝ちはないものの、G2 McDiamida SやG2 Kentucky Turf Cupなどでの2着があり、前走はG2 Canadian Internationalを2着。
Hill Road: Quality Road - Exotic Notion by Lemon Drop Kid
Chad C. Brown厩舎、David Egan騎乗。
9戦2勝の3歳馬。
アイルランドでデビューし、Maiden勝ちとCurraghのG1 National Sで7着の結果がある。その後アメリカに戻ってBC Juvenileに出走して3着に入り、ダートへの適性を見せた。Kentucky Derby路線ではG3 Tampa Bay Derbyで3着になるが、間隔を空けてG3 Peter Pan SからBelmont Sという路線を歩んだ。Peter Pan Sは勝ったものの、Belmont Sでは5着。G2 Jim Dandy Sで3着になると、芝に替わってG3 Nashville Derby3着からG2 Jockey Club Derbyを3着。芝とダートの両方をこなし、ダートでG3になっているとはいえ重要なレースであるPeter Pan Sを勝てる能力がある。
City Of Lightの甥になる血統で父がQuality Roadのため、かなり近い構成となっている。
Ethical Diamond: Awtaad - Pearl Diamond by Areion
Willie Mullins厩舎、Dylan Browne McMonagle騎乗。
14戦4勝の5歳馬。重賞への出走実績はなく、ハンデキャップ戦がメイン。平地競馬のシーズンオフにはハードル戦にも出走している。