Thorpedo AnnaがSpinster S後に骨挫傷が発見され引退したことで一番人気が不在となったイメージのレース。3歳のKentucky Oaks馬Good Cheerも出走せず大物不在の混戦模様である。
古馬では西海岸で連勝中のSeismic BeautyとDorth Vader、3歳馬はダート転向してきたNitrogenが有力であろう。
日本から参戦する去年の4着馬Alice Verite、アルゼンチンのBC ChallengeであるGP Criadoresを勝ったSarawak Rimにもチャンスがありそう。
Nitrogen: Medaglia D'Oro - Tiffany Case by Uncle Mo
Mark E. Casse厩舎、Jose L. Otriz騎乗。
11戦6勝の3歳馬。
去年カナダの芝G1 Natalma Sを勝ってBC Juvenile Fillies Turfで3着。今年はG3 Florida Oaks、G3 Appalachian S、G2 Edgewood Sと3歳芝牝馬路線の重賞を総なめにする勢いでWonder Again Sにエントリーし、ダート変更で3頭のみが出走となったこのG3で圧勝した。続いてG1 Belmont Oaksにも圧倒的な人気で出走したがFionnに差されて2着に終わる。
Wonder Again Sでダートへの手応えを得たためか、G1 Alabama Sに出走してくるとGood Cheerを下して勝利。にわかにダート路線の有力馬となり、G1 Spinster Sの2着からBC Distaffへの出走となった。
Sarawak Rim: Remote - Sarawak Top by Giant's Causeway
Ignacio Correas IV厩舎、Irad Ortiz Jr.騎乗。
アルゼンチン産の4歳馬で5戦4勝。
アルゼンチンのG1 Gran Premio Criadoresを勝ってBC Distaffの出走権を手に入れると、アルゼンチン人調教師のIgnacio Correas IV厩舎に移籍しBC Distaff一本で調整して来た。
Ignacio Correas IVはこれまでにもアルゼンチン産馬を多く担当し、BC Distaff勝ちのBlue PrizeやDidiaを管理した。今年で引退してアルゼンチンに戻ることが報じられており、Sarawak Rimが最後のBC出走となる。
Clicquot: Quality Road - Royal Obsession by Tapit
Brendan P. Walsh厩舎、Flavien Prat騎乗。
5戦4勝の3歳馬。
台頭が遅く、今年4月に初勝利を挙げると4連勝でG3 Indiana Oaks、G1 Cotillion Sを勝ってきた。連勝中で勢いのある上り馬だが古馬戦の経験がなく、ここが大一番である。
Scylla: Tapit - Close Hatches by First Defence
William I. Mott厩舎、Junior Alvarado騎乗。
15戦5勝の5歳馬。
去年から重賞で上位だが勝ちきれず、G1 Ballerina Sを2着、G1 Spinster Sを3着からの参戦となった。安定感はあるものの、そこまでである。
Scottish Lassie: McKinzie - Bodebabe by Bodemeister
Jorge R. Abreu厩舎、Joel Rosario騎乗。
7戦2勝の3歳馬。
2歳のG1 Frizette Sと今年G1 Coaching Club American Oaksを勝ってG1を2勝。Good Cheer不在の3歳牝馬ではトップ級だが、前走のG1 Cotillion Sでは4着に終わっている。
Alice Verite: Kizuna - Lumiere Verite by Cozzene
Kazuya Nakatake厩舎、Kyle Frey騎乗。
25戦4勝、日本調教の5歳馬。
去年もBC Distaffに出走して4着。北米のダート牝馬路線は去年の出走馬がAlice Verite以外誰も出走してこないという入れ替わりの激しい路線となった。
日本では芝のレースに出走しており、今年はG1 ヴィクトリアマイルの5着やG3 福島牝馬Sでの4着が目につく程度で、去年と違い重賞路線になっているとはいえ戦績は見劣りする。Del Marのダートコースは去年走ったので問題にはしないだろう。
Gin Gin: Hightail - Before You Know It by Hard Spun
Brendan P. Walsh厩舎、Luis Saez騎乗。
13戦4勝の4歳馬。
Calumetのオーナーブリード。去年はKentucky Oaksで12着の後出走せず。今年KeenelandのG3 Doubledogdaire Sを勝ち、前走のG1 Spinster Sは人気薄ながらThorpedo Annaが伸びを欠く中でNitrogenとの競り合いを粘り切って勝利。
Seismic Beauty: Uncle Mo - Knarsdale by Medaglia D'Oro
Bob Baffert厩舎、Juan J. Hernandez騎乗。
7戦4勝の4歳馬。メリーランド産馬である。
去年は2戦して勝ち上がりのみ。今年も当初はアローワンス戦だったが、2勝目を挙げるとそこからG2 Santa Margarita S、G1 Clement L. Hirsh Sを連勝して一躍西海岸のダート路線を制しての参戦となった。
Majestic Oops: Majestic Harbor - Miss Oops by Olmodavor
Dan Ward厩舎、Umberto Rispoli騎乗。
32戦7勝の5歳馬。カリフォルニア産馬。
カリフォルニアでデビューし、サンフランシスコエリアでGolden Gate Fieldsをメインにアローワンスやクレーミング競走に出走していた。Golden Gate Fieldsが閉鎖された去年はカナダのアルバータ州にあるCentury Downsで出走していた。
今年になってDan Ward厩舎の所属となるとOaklawnで出走するようになり、ブラックタイプ戦とリステッド戦を連勝して重賞挑戦となる。重賞勝ちはないものの、G3 Molly Pitcher Sで2着に入るとG1 Ballerina Sでも3着と結果を残し、前走のG3 Delaware Hを4着からBCに挑むことになった。
Gun Song: Gun Runner - Nicole H by Mr. Greeley
Mark A. Hennig厩舎、Tyler Gaffalione騎乗。
18戦5勝の4歳馬。
東海岸の前哨戦であるG2 Beldame Sの勝ち馬。
Dry Powder: Gun Runner - Tell All by Broken Vow
Chad Summers厩舎、Antonio Fresu騎乗。
6戦2勝の3歳馬。
G1 Coaching Club American Oaksを3着、G1 Cotillion Sを2着と3歳G1戦で実績を残している。
Dorth Vader: Girvin - Hardcore Candy by Yonaguska
George Weaver厩舎、John R. Velazquez騎乗。
17戦5勝の5歳馬。フロリダ産馬である。
3歳でKentucky Oaksを4着、G1 Acorn Sで2着などの実績を残していたが、去年はG1 La Troienne Sで4着の1戦のみだった。今年復帰するとG1 Ogden Phipps Sを勝ち、前走ではG1 Personal Ensign Sで2着。Thorpedo Annaにハナ差まで迫る接戦を演じ期待を抱かせた。
Regaled: Mohaymen - Ascot Walk by Daaher
D.Whitworth Beckman厩舎、Joseph D. Ramos騎乗。
17戦4勝の4歳馬。
出走はメリーランド州のLaurel Parkが多く、上級戦に出走するために近隣に遠征しているというキャリア。今年、G2 Locust Grove Sで3着から、G3 Delaware Hを勝って重賞馬に出世した。