今年のG1 Jebel Hattaは衝撃的なレースであった。大逃げを打ったMeasured TempoをRomantic Warriorは直線で一気に交わし去った。Measured Tempoは直線半ばで予後不良となる怪我を負ってしまったためその影響があったかもしれないが、トラックレコードを更新したRomantic Warriorのパフォーマンスが陰るものではなく、芝中距離では現役最強といえる。
二番手は混戦ながら、芝に戻るFacteur Chevalに日本のSoul RushとLiberty Island、G3 Singspiel勝ちでGodolphinのNation's Prideが上位。
Facteur Cheval: Ribchester - Jawlaat by Shamardal
フランス調教の6歳馬。J. Ryenier厩舎。Maxime Guyon騎乗。
マイラーで去年の勝者である。今年は中東に来てダート挑戦し、G1 Al Maktoum Challengeで3着、G1 Saudi Cupが7着だった。Romantic Warriorの様にはいかぬといったところだが、Meydanでは本領の芝に向けたら、これまた芝こそのRomantic Warriorとの再戦となってしまい絶望感がひどい。
Ghostwriter: Invincible Spirit - Moorside by Champs Elysees
イギリスの4歳馬。C. Cox厩舎。Rossa Ryan騎乗。
G1 Eclipse SとG1 International Sで3着の実績があり、中距離に自信を持つ。
Goemon: Dark Angel - Spangled by Starspangledbanner
バーレーンの6歳馬。H.E. Shaheen厩舎。Alberto Sanna騎乗。
今シーズンになってバーレーンのトップになり、G2 1351 Turf Sprintでは3着に入る健闘を見せた。その後バーレーンでマイル戦を勝ってから参戦する。マイル戦が中心で下級条件では10Fまでの実績があるものの、G2 Bahrain International Trophyでは9着で距離に不安が残る。
Holloway Boy: Ulysses - Sultry by Pivotal
イギリスの5歳馬。K. Burke厩舎。Daniel Tudhope騎乗。
G3 Superior Mileの勝ち馬で、今年はMeydanでG2 Zabeel Mileを2着、G1 Jebel Hattaを3着、G2 Singspiel Sを2着と安定感はあるが物足りない。
Maljoom: Caravaggio - Nictate by Teofilo
イギリスの6歳馬。W. Haggas厩舎。Tom Marquand騎乗。
ドイツで2000 Guineas格のG2 Mehl-Mulhens-Rennenを勝ったが、以後は勝ち星がない。マイラーでG1 Queen Anne Sを3着、G1 Sussex Sを2着と実績を残すが、G1 International Sは8着と距離をこなせない。
Meisho Tabaru: Gold Ship - Meisho Tsubaruko by French Deputy
日本の4歳馬。メイショウタバル。石橋厩舎。武豊騎乗。
G3 毎日杯を勝ってG1 皐月賞が17着、G2 神戸新聞杯を勝ってG1菊花賞が16着とG1では跳ね返されている。
Nation's Pride: Teofilo - Important Time by Oasis Dream
Godolphinの6歳馬。C. Appleby厩舎。William Buick騎乗。
アメリカの芝戦で実績を残しており、去年はG1 Arlington Millionを勝って、G1 Manhattan Sを2着。今年はG1 Pegasus World Cup Turfで9着と不安な結果だったが、ドバイに来て、G2 Singspiel Sを勝った。
Romantic Warrior: Acclamation - Folk Melody by Galileo
香港の7歳馬。C.S. Shum厩舎。James McDonald騎乗。
香港の最強馬で、G1 Queen Elizabeth II CupとG1 Hong Kong Cupは三連覇、他にオーストラリアや日本に遠征してG1勝ちを積み上げて10勝。Meydanの同条件戦G1 Jebel Hattaも勝っており不安は見当たらない。前走はダート挑戦したG1 Saudi Cupで4コーナーから捲って直線入り口で先頭に立つとそのまま後続を突き放すかと思われたが、Forever Youngに差し返されて2着だった。この2頭で3着以下を大きく離しており、ダート戦でも問題なくこなせることを示していた。その結果からDubai World Cupへの参戦も期待されたが、芝戦を選択した。
Soul Rush: Rulership - Eternal Bouquet by Manhattan Cafe
日本の7歳馬。ソウルラッシュ。池江厩舎。Cristian Demuro騎乗。
去年はG1 マイルチャンピオンシップで悲願のG1制覇を達成すると、G1 Hong Kong Mileで2着と充実した後半を過ごした。G2 中山記念3着からの遠征となった。
Brede Weg: Lord Kanaloa - Inner Urge by Deep Impact
日本の5歳馬。ブレイディヴェーグ。宮田厩舎。Christophe Lemaire騎乗。
3歳でG1 エリザベス女王杯を勝ったが、去年は前半に出走できずいまいちだった。
Liberty Island: Duramente - Yankee Rose by All American
日本の5歳馬。リバティアイランド。中内田厩舎。川田将雅騎乗。
2023年の日本の牝馬三冠。その後もG1 ジャパンカップで2着なって、明け4歳でG1 Dubai Sheema Classicも3着と極めて有望だったが、靭帯炎が判明して休養を余儀なくされた。復帰戦のG1 天皇賞秋で13着と大敗したものの、G1 Hong Kong Cupで2着に入って復活した。ただ、Romantic Warriorにはあしらわれたという印象で、ここでもRomantic Warriorを上回るのは難しそう。