Champion's Sprint Prize: Sha Tin Group 1 Turf 1200m

レベルの高い香港のスプリント路線は健在で、今はLucky Swaynesseがその頂点に立っている。遠征馬はイギリスのFlaming Ribと日本のAguriの2頭。Flaming Ribは中東遠征からの転戦となっている。決してトップとは言えないSight SuccessとDuke WaiがAl Quoz Sprintで4着5着に入っていることを考えると、地元でその上位にいるLucky SwaynesseとWellingtonをどうにかするのは難しいだろう。

Lucky Sweynesse: Sweynesse - Madonna Mia by Red Clubs

金鑽貴人

15戦11勝で今シーズンは香港スプリント戦線を制圧しているが、肝心のHong Kong Sprintでは内枠で包まれたまま大きな不利を受けて6着に終わった。今年はCentenary SprintとQueen's Silver JubileeでG1を2勝し、前哨戦となるSprint Cupも快勝して順調である。

ニュージーランドのトレーニングセール出身で、現地ではCatchweightへの出走のみとなり、香港輸入後にデビューした。

父SweynesseはLonhroの産駒でシドニーのマイル戦を中心に活躍してニュージーランド種牡馬入りした。Lucky Sweynesseはその2年目の産駒にあたる。全姉Signora Neraもブラックタイプに出世しており相性が良いようだ。

Wellington: All Too Hard - Mihiri by More Than Ready

福逸

22戦12勝。オーストラリアのイヤリングセールで取引され、3歳で香港に渡ってデビューした。香港スプリント路線の上位馬であるが、今年はLucky Sweynesseに3連敗となって勝負付けされてしまった印象である。

父All Too HardはオーストラリアのDanehill系のうち、Flying Spur直系の最新型である。デンマークオークス馬Love Songがオーストラリアに渡った母系で自身がG1を4勝しているほか、半姉にBlack Cavierを持っている。また、Magnusとは同系で父と母がどちらも一世代進んでいる。スプリントからマイルにかけて活躍馬を出しており、オーストラリアではAlligator Bloodが長期にわたって活躍している。

Sight Success: Magnus - Tarp by Bletchley Park

好眼光

25戦8勝。前走はドバイのAl Quoz Sprintに出走し4着。香港ではLucky SweynesseやWellingtonの次に位置する実力馬である。

オーストラリアではSendintheclownとして登録されたが、バリアトライアルのみでレースへの出走はないまま香港に輸出された。

Courier Wonder: Sacred Falls - Fabulist by Savabeel

速遞奇兵

17戦5勝。香港のスプリント路線に定着しているが、上位とは差がある。ニュージーランドのイヤリングセール出身馬である。

全姉はG1 Empire Rose Sを勝ったIcebathである。

Duke Wai: Per Incanto - Swan Lake by Green Perfume

韋小寶

43戦9勝。前走はドバイのAl Quoz Sprintで5着。香港のスプリント路線では重賞になると厳しいレベルで、今シーズンはG1にも出走したがHong Kong Sprintが11着、Centenary Sprintが7着とさっぱりである。ニュージーランドでは2歳のCatchweightに出走しただけで香港に輸出された。

Flaming Rib: Ribchester - Suddenly by Excelebration

赤焰駒

18戦7勝。今年はドーハとドバイに遠征してドーハのDukhan Sprintを勝って、ドバイのAl Quoz Sprintは11着と惨敗した。この2戦はOisin Murphyが手綱を取ったが、香港ではTom Marquandになる模様。

Aguri: Caravaggio - Old Time Waltz by War Front

愛勁利

10戦5勝。4連勝で阪急杯を勝って臨んだ高松宮記念では7着に終わった。遠征でCristian Demuroに乗ってもらえるなら悪くないのかもしれない。

Master Eight: Oamaru Force - Curzon Dancer by Danehill Dancer

八仟師

16戦5勝。香港でデビューから5連勝してG3のBauhinia Sprint Trophyを勝ったものの、その後は鳴かず飛ばずとなってしまった。オーストラリアではAwamoaとしてバリアトライアルに出走したのみ。