Dubai Turf: Turf 1800m Group 1 出走馬紹介

Overview

北米ダートだと9F戦は多いし全く違和感のない距離だけど、芝だと1800mは中途半端なイメージがどうしても出てくる。どっちにしろチャンピオンの距離ではないというイメージではあるのだけど、まあ1600mか2000mかという分け方は芝の方がより強く意識する。

そんなわけで、マイラーと中距離馬のどっちに向いたレースになるかが注目点。日本馬でいうとドウデュース向きになるかセリフォス向きになるかといったところで。

北米3歳芝路線を勝ってきたNations Prideにも注目しておく。

Real World: Dark Angel - Nafura by Dubawi

UAE調教6歳馬。G1勝ちはないものの、Baaeedの2着に入ったQueen Anne Sがあってレートは高い。Godolphinのマイルエースになれそうなところにいる。一方マイルより長いとさっぱりで前走はJebel Hattaで10着。ここも同じく200m長い。

Serifos: Daiwa Major - Sea Front by Le Havre

日本調教4歳馬セリフォス。マイルチャンピオンシップを勝ってG1馬となった。それ以前にも朝日杯フューチュリティステークスで2着、NHKマイル4着、3歳で安田記念にも出走して4着という実績を誇る。一方でこれまでの出走は全て1600m戦であり、1800mとなるここでも同じレースができるかがポイントとなっている。

Do Deuce: Heart's Cry - Dust And Diamonds by Vindication

日本調教4歳馬ドウデュース。去年のダービー馬で、その後凱旋門賞に遠征したが見どころなく敗れてしまった。今年の京都記念で復帰しての遠征となる。1600m戦は朝日杯でも勝っている距離ではあるが、2000m以上あった方がよくないかなとは思う。

Danon Beluga: Heart's Cry - Coasted by Tizway

日本調教4歳馬ダノンベルーガ。去年のダービーでは最終的に一番人気になったが4着、秋は古馬相手のレース選択となって天皇賞秋3着、ジャパンカップ5着。弱くはないが、どうにも突き抜けるところがないというイメージ。

Lord North: Dubawi - Najoum by Giant's Causeway

イギリス調教7歳馬。去年はPanthalassaと同着で、一昨年はVin De Gardeを下しており、今年勝てば三連覇となる。去年はイギリスにもどってからさっぱりだったが、去年同様LingfieldのWinter Derbyで一叩きしてからの遠征となった。なぜかいたAlenquerに食われた去年とは異なり、今年はしっかり勝っての参戦である。

Nations Pride: Teofilo - Important Time by Oasis Dream

UAE調教4歳馬。3歳時はEpsomのDerbyで8着のあと、ニューヨークの北米芝路線に向かってSaratogaとAqueductを勝ちBelmontで2着とまとめている。BC Turfは5着だったもののGodolphin古馬エースをねらう存在である。前走はDubai Millennium Sを勝っての参戦となった。

Junko: Intello - Lady Zuzu by Dynaformer

フランス調教4歳馬。フランスで7戦4勝。G2では勝ちきれずG3 Prix Noailles勝ち程度の実績でG1出走は今回が初めて。Chantillyのポリトラックで1戦しての遠征である。

Vin De Garde: Deep Impact - Skia by Motivator

日本調教7歳馬。本レースには3回目の出走で、一昨年が2着、去年が3着である。Lord Northに勝てないとも言う。前走のSaudi Cupは11着に終わっているがダートということで度外視できる。一方去年は安田記念15着以降出走していない。コースとの相性は文句なしで、前走がよい調整になっていればという期待をかけるくらいしかできない。

Shirl's Speight: Speightstown - Perfect Shirl by Perfect Soul

カナダ調教6歳馬。フェブラリーSに遠征してきた北米馬で、予定通りDubai Turfに転戦した。芝の8Fから9Fが真骨頂となるので、フェブラリーSの結果は忘れても良いだろう。

Master Of The Seas: Dubawi - Firth Of Lorne by Danehill

UAE調教5歳馬。2000 Guineasで2着の実績を持っているが、やや頼りない。Zabeel Mile勝ちから挑んだ前走のJebel Hattaは3着。

Order Of Australia: Australia - Senta's Dream by Danehill

アイルランド調教6歳馬。O'Brien厩舎で3歳でBC Mileを勝ったほどの馬なのにどうにもパッとしない。欧州マイルの常連で名前を見ると安心するのだが、トップクラスとなると厳しいし、この時期から遠征に駆り出されているというあたり、地位が落ちているようにも見える。前走はドーハのマイルG2を勝っている。

2000mのHong Kong Cupは11着に大敗しており、距離をこなせない。8Fまでの実績しか持っていないため、1800mのここも疑問視される。

Sir Busker: Sir Prancealot - Street Kitty by Tiger Hill

イギリス調教7歳馬。前走はNeom Turf Cupで9着。去年はドバイ遠征で最後はDubai Turfで5着だった。ここは敷居が高い。

Alfareeq: Dark Angel - Urjuwaan by Cape Cross

UAE調教6歳馬。Jebel Hattaを連覇したUAEマイラー。去年のDubai Turfは7着だった。上り馬の勢いで挑戦した去年とは異なり、今年は1800mに合わせてきている。

Glorious Dragon: Teofilo - Tipperary Honor by Highest Honor

香港調教8歳馬。1800mのG3 Centenary Vase勝ちがあるものの、近走はさっぱりである。

El Drama: Lope De Vega - Victoire Finale by Peintre Celebre

イギリス調教5歳馬。前走Jebel Hattaで2着に入っている。

Shelir: Dark Angel - Shelina by Dalakhani

イギリス調教7歳馬。Zabeel Mileの2着馬だが、その後はSingspiel Sで4着、Jebel Hattaは7着と見劣りがする。