RMB 2013: Northern Dancer part2 - Deputy Minister and Danzig

Deputy Minister

種付け総数1572頭、種牡馬頭数79頭。
100頭を超えているのはSpring At LastとGhostzapperのみ。大きな勢力を保っているのはそれぞれ後継を有するSilver DeputyとAwesome Againの二本でそれ以外は小粒化しています。

Silver Deputy

Spring At Lastは2012年にファーストクロップリーディングで2位に付けたため人気を集めましたが、セカンドクロップリーディングでは10位に落としているので、また100頭を切って落ち着くのではないかと思います。
Posseはニューヨークに行ってしまいましたが、その後継としてKodiak Kowboyがそこそこの繁殖を集めています。

Awesome Again

Adena Springsが全面的に支えるラインになっていますが、Awesome Againがリーディング9位、Ghostzapperが18位とまず合格でしょう。2013年のAwesome Again産駒の獲得賞金額にはGame On Dudeの占める割合が高いのですが、他にもOxbowなどが活躍しました。

10頭以上の種付けを行った種牡馬のみ。

Danzig

種付け総数1461頭、種牡馬数74頭。
直仔ではHard SpunやExchange Rate、U S Ranger、War Frontといった人気種牡馬を抱え、代を経てもThe Factor、Bellamy Roadなどがあって北米のNorthern DancerではStrom Catに次ぐ主流といった印象があります。一方Langfuhr、Boundary、Pine Bluff、Belong To Meといったかつて中堅としてDanzig父系を担ったラインは徐々に消えていくような感じです。Big Brownも大きく数を減らしてしまいました。このあたりはHard Spunなどの後から来た直仔種牡馬に需要を奪われたと言えるでしょう。
北米には後述するDanehillのみならずGreen Desertの直系も見当たらず、まだ若い直仔種牡馬が活躍して、欧州方面と全く違った様相になっています。Danzig自身が高齢になっても種牡馬として北米で健在だった影響が確認できます。

10頭以上の種付けを行った種牡馬のみ。
  • Danzig>Hard Spun, War Front, Exchange Rate, U S Ranger, Langfuhr, Brahms, War Chant, Vronsky, Belong To Me, Outflanker, Rimrod, Etesaal, Partner’s Hero, Game Plan, Sardegna
  • Danzig-Chief's Crown-Concerto>Bellamy Road, Drums Of Thunder
  • Danzig-Boundary>Big Brown, Pomeroy
  • Danzig-Honor Grades>Magna Graduate
  • Danzig-Pine Bluff>Silent Bluff
  • Danzig-Langfuhr>Euroears, Imperialism, Mobil
  • Danzig-Outflanker>Bushwacker
  • Danzig-Military>Tin Can Sailor
  • Danzig-Safely's Mark>Weigelia
  • Danzig-War Chant>Maltese Dog, El Roblar
  • Danzig-War Front>The Factor

Danehill

種付け総数38頭、種牡馬頭数6頭。
北米ではDanehillが全く受けず、二桁に届いたのがオンタリオNorth Lightのみです。North Lightにしても種牡馬入り当初はDanehill直仔の英ダービー馬がケンタッキーで種牡馬入りということでどうなるか注目されましたが、鳴かず飛ばずでAdena Springsオンタリオ支場に移っていました。そこでもこのような有様で結局2014年からはイギリスに拠点を移すことになりましたから、Danehillにとって北米はどうにも厳しい地域というところでしょうか。

10頭以上の種付けを行った種牡馬