RMB 2013: Turn-to - Halo and Roberto

北米ではHail To Reasonの父系が発展しましたが、現在は集約されてHaloとRobertoが残ります。この2頭に次いで有力だったStop The MusicはCure The Bluesを得たのですが、その後が続かずCountdown to Extinctionですね。Incurable Optimistがアルゼンチンにいますからそこでまだ残りますが。
Sir Gaylordアイルランドに渡ったHabitatのラインが消えつつあるのに対して、オセアニアに逃れたSir Tristramの末裔からLonhroが北米にシャトルで戻り繁殖を集めています。
さすがにTurn-toを通らないRoyal Chargerの直系はもういませんが、Turn-toからHail To ReasonSir Gaylordに行かないBest Turnらのラインはわずかに生き残っています。Brite Eyed N LuckyはHigh Briteの唯一の後継としてアリゾナ種牡馬入りしています。

10頭以上の種付けを行った種牡馬

Halo

種付け総数723頭、種牡馬頭数46頭。
Hat Trickが124頭、More Than Readyが113頭の種付けをこなしています。Hat TrickはMore Than Readyと比較すると種付け料が手頃なので、その影響で頭数が上回っています。
大きくはSouthern Haloのライン、Sunday Silence直仔、Saint Ballado直仔に分けられますが、それ以外の細かなラインもまだ残しています。
ケンタッキーで種付けを行ったのはHat Trick、More Than Ready、Ready's Image、Devil His Dueであり、Saint Balladoの直系などはすでにケンタッキーにいない状況です。

Sunday Silence

北米で活動するSunday Silence直仔種牡馬はケンタッキーのHat TrickオンタリオのSilent Name、ニューメキシコのFusaichi Zenonの3頭ですが、それぞれ124頭、86頭、25頭と頭数を確保しています。
Hat Trickは一時種付け頭数が50頭を割り込んでいましたが、Gaineswayに移った2012年が134頭とHat Trickとしては最多の種付けをこなすと、2013年も124頭と復調しました。フランスでDabirsimが活躍した影響を認められます。また初年度産駒からはKing Davidも出ていますし、シャトル先のアルゼンチンでもG1勝ち馬が出ています。
Silent Nameも一時10頭台まで落ち込んだところから一気に戻して種付け初年度の106頭に次ぐ数字になりました。産駒はG1を勝つまでには至っていませんが、好走するレースがいくつかありました。

More Than Ready

More Than Readyはオーストラリアで産駒の活躍が目立っていますが、2013年は北米で3歳にVerrazanoを出しています。Verrazanoは種牡馬入りをやめて欧州でレースに使うという話になっていて種牡馬価値を上げたいということなんですが、その判断は微妙なところでしょう。つか北米のメインストリームで使ってた馬をそう簡単に欧州の芝向きにできるものですかね。
More Than Ready産駒で種牡馬入りしたのは北米のReady's Image、オーストラリアのSebringがいます。

Saint Ballado

Saint Liamを失っているSaint Balladoの後継種牡馬は小粒な印象が強く、北米では衰退してきそうです。域外ではチリにOcean Terraceが後継種牡馬として有力です。

Devil's Bag

Devil His Dueは2013年の種付けが7頭にとどまっています。総帥はRoses In Mayをなんとかしれ。

10頭以上の種付けを行った種牡馬まで。
  • Halo-Southern Halo>More Than Ready
  • Halo-Southern Halo-More Than Ready>Custom For Carlos, Ready's Image
  • Halo-Sunday Silence>Hat Trick, Silent Name, Fusaichi Zenon
  • Halo-Saint Ballado>Run Production, Ballado's Gold, Popular, Saintly Look, Captain Bodgit
  • Halo-Halo's Image>Southern Image
  • Halo-Halo's Image-Southern Image>Calibrachoa

Roberto

種付け総数724頭、種牡馬頭数28頭。
多いのは分けるとKris S.からArchに流れるラインとDynaformerの後継種牡馬です。
Archとその仔Archarcharch、Blameが繁殖牝馬を集めており、Dynaformerも複数の後継種牡馬が数を確保しています。反面Red Ransomはほとんど見られず、その他Silver HawkLear Fanといったあたりは壊滅。

Kris S.

Archが99頭、Archarcharchが187頭、Blameが108頭と繁殖を集めました。この3頭だけでRobertoの半数以上を占めています。Archarcharchは全体でもInto Mischiefに次いでHarlan's Holidayと並ぶ2位の数字です。種付け料が安く設定されているので繁殖を集めやすいようです。ArchとBlameはArcharcharchと比べるとやや高いので。

Dynaformer

Dynaformerは後継はまだこれから評価が決まっていく段階の種牡馬が多くなっています。ケンタッキーにはTemple City、Americain、Brilliant Speedがおり、2014年はPoint Of EntryがAdena Springsで種付け料25000ドルでスタートとなります。いずれもまだ産駒のデビューまで至っておらず、2014年にTemple Cityが初年度産駒のデビューを迎えます。

10頭以上の種付けを行った種牡馬まで。
  • Roberto-Kris S.>Arch, Action This Day, Kissin Kris
  • Roberto-Kris S.-Arch>Archarcharch, Blame
  • Roberto-Dynaformer>Temple City, Americain, Brilliant Speed, Nicanor, Costa Vera
  • Roberto-Red Ransom>Caracal