ニュージーランドのNureyev

Easter Hがニュージーランドで開催されるG1のシーズン最終戦でした。このレースは人気のVeyronが勝ってG1初勝利、3着にはこれが通算140戦目となる9歳馬Sir Slickが入りました。今シーズンはさすがにもう3着にも入れなくなっていたのですけど、最後に健在ぶりをしめしました。来シーズンになれば10歳ですし、もう引退なのかな。シーズンそのものはまだ続くのでまだ走りそうですけど。
今シーズンのニュージーランドではなぜかThorn Park産駒が大活躍しました。ブラックタイプを勝ったのは4頭でそのうち3頭がG1を勝つという事態でいったい何が起こっているのやら。活躍馬筆頭はNZ Derbyを勝ってオーストラリアに遠征し、Rosehill Guineasまで勝ったJimmy Choux。2歳からG2 Wakefield Challengeを勝ち、Auckland Diamond S、Manawatu Sires Produce SとG1で続けて3着になり、Thorn Park産駒から面白い馬が出てきたと期待を持たせてくれていました。3歳になると初戦のWanganui Guienasを2着で復帰し、Hawke's Bay Guineas、NZ 2000 Guineasを連勝しました。Levin Classicでは15着と大敗したものの、そこからGreat Northern Guineas、Wellington S、Waikato Guineas、NZ Derbyと4連勝して国内に敵なしの状態となってオーストラリアへ。AJC Derbyは落としてしまいましたが、これまでのところは十分な結果を残しています。今シーズンのThorn Park産駒の獲得賞金やブラックタイプ勝利数がおかしな数字なのは大体こいつのせい。
The Party StandはNew Zealand Sを勝ちました。今年になってからの上がり馬で、2月のTARC Sが上級戦初出走でした。これを勝つと2週間後にはG1馬になってしまったのですから驚きました。その後Easter Hは4着にまとめています。Easter Hを勝ったVeyronは今シーズンになってから台頭してきた馬で、条件戦を3連勝してRich Hill Mileに出走するも7着、また条件戦に戻って3連勝してEaster Hに出走すると今度は簡単にG1タイトルを手に入れました。
ニュージーランドではStarcraftStravinskyの産駒も活躍しており、Nureyevがえらいことになっております。StarcraftはWe Can Say It NowでG1を2勝しています。
Jimmy Chouxは去勢されていないようで、Thorn Parkの後継種牡馬にはなれたかと。
4月後半になって来シーズンの種付け料が各牧場から発表されてきていますが、Thorn Parkは今期の13,500NZDから200,00NZDに引き上げられました。ニュージーランドでこの種付け料はシャトルを含めても十指に入るレベルです。実績でもJimmy Chouxが総額の半分以上を稼ぎ出しているとはいえ、ANZでの獲得賞金はNZ繋養種牡馬ではZabeel、O'Reillyに次ぐ3番手となっています。以下はPins、Pentireといつもの面々。50位までにはSavabeelも姿を見せます。
StarcraftはオーストラリアのArrowfield Studで、こちらも種付け料は44,000AUSドル(inc. GST)と発表され今期より上げています。セカンドクロップリーディングで3位を確保していますが、後半やや勢いを無くしていたのは気に掛かるところ。
このあたりはまた主要所が出揃ったらちゃんと見たいですね。