Durban July Barrier Draw

Greyvilleのクライマックスはワールドカップ開催のため日程がずれて7月最終日開催となりました。
まずは出走表。

DrawHorseWeightTrainerJockeySireDamBroodmare Sire
17Pocket Power7Bg60M.W. BassB. Fayd'HerbeJet MasterStormsvleiPrince Florimund
19Rudra5Chh59.5M.F. De KockJ. GeroudisParade LeaderTawny RedNorthfields
4Fabiani4Chg56.5G.S. KotzenM. ByleveldModel ManLady MaroofMaroof
6Irish Flame3Bc56M.F. De KockK. SheaDynastyClock The RockFlaming Rock
11Fort Vogue4Chg56M.W. BassA. MarcusFort WoodVogueModel Man
2Bold Silvano3Bc55.5M.F. De KockA. DelpechSilvanoBold SaffronAl Mufti
16Orbison3Bg55.5H.J. BrownR. DanielsonMogokBlue BayouFoveros
7Red Rake5Bg55.5M.F. De KockI. SturgeonRakeenSaudiesSaint Sever
13Ancestral Fore3Grg55M.F. De KockK. NeisiusDynastyForefrontPole Position
9River Jetez6Bm55M.W. BassJ. LloydJet MasterStormsvleiPrince Florimund
10Aslan4Bg54.5S.G. TarryF. CoetzeeSilvanoCry For The LionElliodor
5Love Is In The Air4Bf54.5M.W. BassG. LerenaJet MasterCareful StepJungle Cove
14Happy Valley3Grg54M.F. De KockM. YeniAlphabet SoupPerfect ValleyClackson
15Captain Scott4Grg54A.G. LairdS. RandolphCaptain AlUtah-Hoo-HaBadger Land
20Lizarre3Bc53.5M.F. De KockP. StrydomJet MasterLeading DameJallad
12Russian Sage5Bh53.5J.S. SnaithR. FourieJalladSage BlueBadger Land
18Flying Tristram3B/brg53C. LairdG. HattFlying SpurMy Southern BeleOctagonal
1Service Ace3Chg53M.G. AzzieG. CheyneFort WoodBeltelBush Telegragh
8Vertical Takeoff4Chg53S.G. TarryB. LerenaJet MasterSweetveldtAl Mufti
3Goat4Bf52P.V. LaffertyK. TeetanLabeebHello DollyCaesour
牝馬の挑戦は3頭。当初このレースを目標としていたMother Russiaが参戦してこなかったため、River Jetezに注目が集まります。
Pocket Powerが今年もトップハンデ60kgを背負います。1月のJ&B Metで敗れたときはどうせハンデが重いからこのレースは走らないということも言っていました。代わりの目標とした前走Champions Cupで3着となり、もう引退したらどうかなどと言われる始末。国内においては勝って当たり前、負ければ評価を落とすだけの厳しい立場。来年8歳で今更国外遠征もないでしょうし、そもそもセン馬であるPocket Powerにとっては種牡馬価値を追求する必要もないわけです。そうなるとこれ以上現役に残って走り続ける必要もないよなと。ここまで通算38戦19勝。既に国内獲得賞金総額はぶっちぎりの南アフリカ最高額ですが、ここで3着にでも入れば1000万ランドを超えます。多分。
去年はPocket Powerがぶっちぎって重い斤量を背負わされましたが、今年は59.5kgでRudraが続きます。今年戦列に復帰したRudraは確かに強いですが、これはちょっとオーバーな設定に見えます。案外復帰後苦しんでますしね。通算20戦4勝。彼ら5歳世代は世代戦を勝ったトップホースが次々と国外に行ってしまったため、南アフリカ国内ではSmart Bankerが一人で奮戦していました。そのころRudraはずっとお休みでしたし。Smart Bankerと互角程度の力はあるのですから、Rudraも十分だとは思いますが、どうもこの世代はPocket Power相手だと翳んでしまいますね。Champions Cupは8着。その後Clairwoodの1800mに連闘で出走していますが、Flying Tristram、Fort Vogueに続く3着でした。
Fabianiが4歳のトップで56.5kgを背負います。前走はChampions Cupに出走したものの10着と崩れました。その前のGold Challengeにしても、J&B Metにしても今ひとつ良くない。Pocket PowerにもRudraにも続けて負けていますから、斤量差があるといっても厳しいでしょう。通算17戦3勝です。
おそらく一番人気になるのが3歳のIrish Flameで56kg。TurffonteinのSA DerbyでPierre Jourdanを下すと、Daily News 2000、Gold Circle Derbyと連勝してこの舞台にやってきました。やや長い距離を得意としているのでこの2200mという設定も歓迎でしょう。古馬と上級戦でぶつかるのはここが初めてです。問題はそこだけでしょう。SA ClassicからSA Derbyの間に古馬相手の一般戦に出走して6着という結果がありますが、参考にはなりません。通算10戦6勝。
Fort VogueはJ&B Metの4着馬。シーズン後半はここを最大目標として調製されてきましたが、いまいちトップクラスとの勝負をしていないのが気がかり。通算16戦7勝。
Bold Silvanoはここに来てIrish Flameに次ぐ世代2番手グループを形成しています。Champions Cupを4着で、3着のPocket Powerとの差は半馬身でした。距離は2000mまでで、後200mの延長に耐えられるかどうかという勝負。距離は大丈夫でしょうけどね。通算12戦5勝。
前走Champions Cupを勝ったのがOrbison。これも3歳馬でよく分からないうちに抜け出して勝っていました。ここは斤量が重くなるし、距離も延びるしでちょっとどうかなとは思いますが。通算9戦5勝。
Ancestral Foreは前走Canon Gold Cupを勝ったステイヤーです。それまで中距離までで走っていましたが、Lonsdale Stirrup Cupに出走して勝ち。長距離に活躍の場を見つけたという風です。3歳馬でこれからの馬でもあり、怖い存在なのには間違いありません。通算18戦5勝。
今シーズンで引退繁殖入りが決まっているRiver Jetezは多分これが引退戦となります。前走Gold Braceletを快勝しており、順調です。通算33戦11勝。G1だとちょっと詰めが甘くなります。
AslanはSummer Cupを勝ちましたが、その後はぱっとしません。Betting World 1900ではBold Silvanoに敗れて2着でした。通算13戦4勝。
Love Is In The Airの実績は同着で手に入れたMajorca S勝ち。2200mでも勝ったことがありますが、前走Gold Braceletでは7着に終わっています。トップクラスの、牡馬相手となると厳しいか。通算14戦7勝。
帰ってきたRussian Sageは復帰後3着、3着と無難にまとめては来たが、まだまだ。移籍前でも2000mまでは強かったが、斤量に恵まれていたDurban Julyで7着に終わっていて信頼できない。通算22戦6勝。3歳の頃でもRudraと同じレースを走ったことはないんだよなあ。そのあたり楽しみといえば楽しみですけど。
Vertical Takeoffも2000mを超える距離に向いたスタミナを持つ馬ですが、G1となるとどうにも勝負にならない。Colorado King Sを勝ってるんだからもう少し何とかなるだろうとは思うのですけどね。
この出走メンバーはMike De Kock調教師が7頭、Mike Bass調教師が4頭をエントリーしての真っ向勝負という形です。
De Kockのエースは3歳馬Irish Flameで、これにもう一頭の有力な3歳馬Bold Silvanoがおり、古馬でもRudra、Ancestral Foreを用意する強力な布陣。Sheikh Mohammed bin Khalifa Al Maktoum持ちとなるのがBold Silvano、Ancestral Fore、Happy Valleyの3頭。Happy Valleyあたりにレースを作らせてスタミナ勝負に持ち込み、Irish FlameやAncestral Foreが来る展開が理想ではないだろうか。その場合Bold Silvanoは勝負に絡んできそうだが、Rudraはやや厳しそう。Rudraも弱くはないのだけど、勝ちきるパターンがちょっと想像つかないかな。斤量を背負わされてこの距離では。
Mike BassはPocket Power、River Jetezの兄妹が軸でFort VogueとLove Is In The Airを合わせて4頭。De Kockと比較すると分が悪い。Fort VogueはJ&B Metで4着には入りましたが、その後のことを考えるとやや力不足Mike Bass陣営でレースを作りに行くとしたらこの馬です。Love Is In The Airもここでは見劣りがします。ということで残りがあの最強兄妹。River Jetezは2200mも走れなくもないですが、今年は背負わされているので難しいでしょう。Fort Vogueがサポートに回るでしょうが、ペースを作りに行けるわけでもなさそうで、最後はPocket Powerが地力勝負で現三歳世代に勝てるかどうかになってきそうです。
Sean Tarryも2頭用意しました。AslanとVertical Takeoffで、レート上ではSummer Cupを勝っているAslanが上ですが、近走を考えるとVertical Takeoffに期待する方がまだ可能性があるのではないかと。