Newmarket July

今年のJuly開催は馬場がかなり硬い状態のようで主催側は連日水を撒いて調整するといった風。初日の馬場状態はGood To Firmの発表。

Falmouth S - Music Show

G1 牝馬限定芝8F。
古馬にはマイルで現役最強を誇るGoldikovaがいますが、彼女はフランスベースなのでこういうところには出てきません。そうなると層の薄さがはっきり見えてしまうってのはあり、ギニー戦線上がりの三歳が人気を集めるという前評判でした。
レースはSpeciousが残り3FからStrawberrydaiquiri突き放しにかかります。Music Showはそのすぐ後に付けて機会を窺う状態。残り1FでRainfallがSpeciousに仕掛けますが、更に外に出したMusic Showがこの2頭をまとめて差しきって勝利しました。
勝ったMusic ShowはNell Gwyn Sを勝って挑んだ英ギニーが6着、そこから愛ギニー3着、Royal Ascotで4着と転戦してきました。G1で3戦上手くいかなかったけど、ここでようやく勝てたと。今後の目標としては9月のMatron Sが上げられていますが、そこからGoldikovaを倒しに行くとも。ただ、牡馬相手に使うつもりは無さそうなので実現するかは微妙ですね。Channon師は来年も現役を続行させて遠征に出たいとし、また距離も10Fまで延ばしていきたい意向。父Noverre、母Dreamboat、その父Mr. Prospector。通算9戦5勝。14-c Square Angelのファミリーで祖母にGorgeous、従姉がSwift Temperという血統。Fantastic Lightも出ているようにRahyとのマッチングが優れているのだろう。

Cherry Hinton S - Memory

G2 2歳牝馬限定芝6F。
Memoryが3連勝で重賞勝ち。残り1Fの時点で行き場が無かったが、外に出して勝ちきった。
Memoryは父Danehill Dancer、母Nausicaa、その父Diesis。3戦全勝。5-d族のカナダ牝系出身。Victoria ParkにNew Providence、Vice Regalという並びは同じくカナダ牝系出身とはいえMusic Showとは趣が異なる。どちらかというとMemoryの方がカナダカナダしてるよなあなどと。Richard Hannon師の管理で、オーナーはHighclere Thoroughbred Racing。前走はAscotのAlbany Sを勝っていた。次は8月のG1 Moyglare Stud Sを予定している。

Princess Of Wales's S - Sans Frontieres

G2 芝12F。
久々にイギリスに姿を見せたSpanish Moonですが、結果は4着。2番人気に支持されたHolbergも5着と案外な結果に終わっています。
Sans Frontieresは父Galileo、母Lila、その父Shirley Heightsの4歳馬。通算7戦2勝。2歳のときのデビュー戦を勝って以来の勝利でした。去年のDante Sで3着に入りましたが、その後怪我でおよそ1年間のブランクが出来てしましました。復帰後もずっと重賞で使われてきましたが、ようやくといったところではないかな。

July C - Starspanggledbanner

G1 芝6F。
Starspangledbannerがクビ差でEquianoを下してG1連勝という勲章を引っ提げて母国に帰る。これを最後に引退しオーストラリアの繁殖シーズンに合わせて種牡馬入り。近親にElvstroemとかいるし、母系事態はそこそこの活力とステイングパワーを有している気はしますが、どうなるやら。この実績があれば父に続いて、北へのシャトルでも人気を獲得できる気がしますが。