Clairwood

Golden Slipper - Mahbooba

G1 2歳牝馬限定芝1450m。
Mahboobaは血統的に反則。前走ScottsvilleのG1では癖のある直線スプリントで3着に終わりましたが、距離が延びたらあっさりですよ。
Flaming Aliceが先行争いを制してリード。Fragrant Alが間を開けずに続き、更にBig On BroadwayとLas Ramblasが続いていく。Stormy CoastとHollywoodboulevardがいて、その後がMahbooba。Mahboobaは直線で外に進路を取って追い込み、残り100mで先行勢を抜き去っていった。2着にはFlagrant Alが残り、3着Six Blue Notes。
Mahboobaは父Galileo、母Sogha、その父Red Ransomのオーストラリア産馬。Sheikh Mohammed Bin Khalifa Al Maktoumオーナーブリードで通算4戦3勝とした。Mike De Kock厩舎、Kevin Shea騎乗。GalileoRed RansomDiesisSeattle SlewAlydar、Great Lady Mという目が眩むほどの血統ですな。

Golden Horseshoe - Copper Parade

G1 2歳限定芝1450m。
直線最後はCopper ParadeとKavanaghの競り合いとなり、ハナ差でKavanaghが1位入線となりました。しかしCopper ParadeのPiere Strydomから進路妨害の申し立てがあり、審議によりKavanaghが2着降着となりCopper Paradeの繰り上がり勝利。
Copper Paradeは父Lecture、母Copper Horizon、その父Al Mufti。通算5戦3勝。

Champions Cup - Orbison

G1 芝1800m。
Big City Lifeがスクラッチしてしまったのでレースへの興味としてはやや削がれた形となった。
スタートでDan De Lagoが出遅れ、Galileo's GalaxyがRed Rake、Orbisonをリードする形で進む。Pocket Powerはその前の状況を見る位置に付け、中位集団の先頭にRudra、その中にNoordhoek FlyerやFabiani、Smart Banker、Bold Silvano。直線で逃げ込みを図るGalileo's GalaxyをOrbisonが交わして2馬身半差を付けました。
Pocket PowerはKenilworth以外のコースではやや決め手が足りない印象はあり、Champions Cupは3年連続出走して2着、2着、3着。崩れはしませんが、勝てません。60kgを背負う斤量も堪えているとは思います。勝ったOrbison、2着のGalileo's Galaxyは3歳馬で54kgで出走しています。1600mのGold Challengeは去年勝ちましたが、基本的にはClairwoodでは微妙ってところかなと。まあ、年齢による衰えってのも少しずつではあるけど出てきてそうではあります。それでも今回先着を許したのは斤量差のある3歳馬2頭だけで、古馬エースクラスのRudra、Smart Bankerなんかが揃って沈むレースであったことを考えればさすがPocket Powerとは言えるのです。でも、Pocket Powerがその状態で現役に拘る意味は無いかなとも。無論セン馬なので種牡馬入りという選択が無いというのもありますが、もう現役に残ってもやることがないんですよね。
勝ったOrbisonは父Mogok、母Blue Bayou、その父Foverosの3歳馬で、これまで重賞ではSA Classic6着とChampions Cup Trialでの4着があるだけ。
南アフリカは今の3歳世代は全方面で強さを見せている一方、4歳はBig City Lifeが数を使わないし、5歳はこのところぱっとしないしといった状況で、来シーズンからこの世代が古馬になって圧倒してくる可能性もあるのかなと。

Gold Circle Derby - Irish Flame

G2 3歳限定芝2400m。
距離を勘案したかこちらに回ってきたIrish Flameが完勝。2000m超級だとちょっと抜けているのではないかなと。距離に余裕があるのでDurban Julyも持って行けるんじゃないかな。2着にはHappy Valleyが入っていますが、これには驚いた。距離の問題もあったと思うし、G1で通用していなかったという点から実力にも疑問がありました。

Gold Circle Oaks - Sweetie Pie

G2 3歳牝馬限定芝2400m。
De Kockセンセーのワンツースリーで決着。4頭出してこれかよってのはあるけど、勝ったのはその中で最も下と見積もられていたSweetie Pieという驚き。2着がHere To Winで3着Flirtation。残るEquiparadaも5着に来てるとか鬼だろう。
Sweetie Pieは父Fort Wood、母Baby It's You、その父Exile King。通算8戦3勝。G1 SA Fillies Classicは10着に終わっている。距離が延びてはまったという見立てで良さそう。