Returning of the Star Sprinter

土曜に開催される恒例のScottsvilleのスプリントG1 4レース。
Scottsvilleの1200mは直線コースで、スタート後は坂を駆け下り、途中からゴールに向けて登る形態で、やや癖が強いです。芝は短く、割とキックバックで土が飛んでいるっぽいです。

Golden Horse Casino Sprint

ここでPocket Powerが1200mの公開調教を敢行するという話もありましたが、1400mに変更され、場所と日程も変わっておりまた模様。軽く勝ってるからGold Challengeに向けて万全ってところか。
さて、本題。Warm White Nightが追加登録で参戦し、少し前に復帰していたMytical Flightに加えてJ J The Jet Planeまで復帰してきて楽しそうです。
前走Drill Hall Sを圧勝したTropical EmpireがMR118のトップレート。1200mでも勝ち星はありますが下級戦で、最近は1400mから長い距離を走っています。その辺りで距離がどうなのかという疑問があるくらいでしょう。中距離が向いているのか短い方が良いのかさっぱり分からない馬になってきましたか。
J J The Jet Planeは無茶苦茶強かった3歳のあのレベルに今もあるかどうかだけ。あの頃のJ J The Jet Planeはどうやっても勝てないくらい強かったですしね。
J J The Jet Planeが国外に去ったあとのスプリント路線はやや低調で昨シーズンはRebel Kingがチャンピオンスプリンターとなり、引退種牡馬入りに華を添えました。一方シーズン最後にはPrivate JetやWarm White Nightが台頭しつつあって、Private Jetはさっぱりになってしまいましたが、Warm White NightはKenilworthでG1を勝ってこの路線でトップクラスとは言えるでしょう。前走のComputaform Sprintでは最下位に終わっていますが、コンディションを言い訳とすることは可能でしょう。Scottsvilleには2歳のGold Reef Resorts Medallionを勝ったとき以来の登場となりました。
Mythical Flightはもうこれで復帰3戦をこなしていて、良いところまではくるもののという結果を繰り返しています。Computaform Sprintから1戦更に叩いての中1週になりますが、それが結果に結びつくと良いですな。2007年のGolden Horse Casino Sprintで2着に入っています。
実績上位で決まりそうではあるが、ひっくり返せそうな1頭をあげるならばMoroccan。Senor Senta以来のレースと少し間隔が空きましたが、その時にはNoble Heirを下しています。レートが低いため52.0kgで出走出来るのは魅力的でしょう。

South African Fillies Sprint

牝馬限定。
ゼッケン1番はTurffonteinのCamellia Sを勝ったCaptain's Gal、2番が得意のスプリントで何とか復活したいLady Winderemereとなった。今のLady Winderemereはだめじゃろとは思う。
無敗の3歳馬が2頭挑戦してきます。2戦目にしてKRA Fillies Guineasを勝ったGibraltar Blueはアイルランドからの輸入馬ですから、他の3歳馬と比較しも半年遅く産まれたことになります。そしてここは古馬混合戦。斤量は57.5kgで、古馬の60kg、他の3歳馬の58.5kgと比較してさほど有利とは思えません。ここで通用するなら面白いことは間違いありません。距離短縮で1200mは初出走。もう一頭は5戦全勝のVal De Ra。前走でようやくリステッドまでたどり着いて、重賞初挑戦がここ。父Varで、ここまで如何にもスプリンターという使われ方をしています。

Allan Robertson Championship

2歳牝馬限定。
基本的にはTurffonteinのFillies Nurseryを走った組とScottsvilleの同条件Debutante Sを走った組の勝負。
TurffonteinのG2 Fillies Nurseryを2馬身差で勝ったWaywest Goddessが中心か。Scottsvilleの出走経験はありません。Ibrox ParkはFillies Nurseryで前半飛ばしすぎて差されての2着。馬場が2度の延期を経てもVery Softとなっていたのも敗因と考えても良いでしょう。父Camden Park。早世したCamden Parkのラストクロップとなります。
前走同条件のG2 Debutante Sを勝ったMahboobaはSheilh Mohammed bin Khalifa al Maktoumがオーストラリアから連れてきたGalileo産馬。母の父がRed Ransamと南アフリカではオーバースペックというかチートクラスというか。母系を遡るとGreat Lady Mなので近親にBelieveとかLady's Secretと香ばしすぎます。前走はオーバーペースで進んでも勝ちきりました。スプリンターの器ではないでしょうが。
Scottsvilleの1200m戦を2戦2勝のRomantic Moon。前走はJuvenile Plateだが3馬身差で圧勝しています。勝ち時計もDebutante Sを上回る優れた結果で、このG1でも十分通用するはずです。父Silvano、母系を遡るとSunday Eveningに行き当たります。母の半兄にAll Will Be Well。

Gold Reef Resorts Medallion

2歳限定。
牝馬戦ほどステップが偏っていない。
まずTurffonteinのG2 The Nurseryは同レースがデビュー戦のKavanaghが2.5馬身差で勝っています。馬場に恵まれた面はあり、二つ目をいけるかとなるとやや疑問。de Kock師はこの馬を含めて3頭出しとなっていますが、注目はJet Legendが引き受けることになるでしょう。J J The Jet Planeの全弟でGreyvilleのデビュー戦を勝っての挑戦。
Scottsvilleの同条件Unkhomazi Sを勝ったのはCountless Time、2着がCopper Parade。
2戦全勝でGodolphin Barb Sを勝ってきたのがTuscan Sky。ここではCountless Timeを下しており、スピードではこちらが上か。2戦ともScottsvilleの1000m戦なので、200mの延長がポイント。