Turffontein Champions Day - The Triple Crown Challenge

今週末は南アフリカTurffonteinのChampions Day開催です。その名の通り200万ランドの総賞金を誇るChampions Challengeがメインイベントで、G1を3戦とG2を5戦開催しますが、今年はPierre Jourdanが三冠を目指して出走してくるSA Derbyに注目が集まっています。とりあえず出馬表でも。

SA Derby

G1 3歳限定Standside芝2450m。総賞金150万ランド。
2450mという距離が問題で、上位勢は軒並み2000m超級の距離経験がありません。出走14頭中9頭がSA Classicに出走していました。

DrawHorseMRWeightJockeyTrainerSire
3PIERRE JOURDAN11257Derreck DavidGary AlexanderParade Leader (USA)
6IRISH FLAME10657Kevin SheaMike de KockDynasty
9IWANNADANCE10557Fanie ChambersRoy MagnerParade Leader (USA)
1SERVICE ACE10457Gavin LerenaMike AzzieFort Wood (USA)
5FLYING TRISTRAM (AUS)10357Johnny GeroudisCharles LairdFlying Spur (AUS)
10SMANJEMANJE10257S'Manga KhumaloTyrone ZackeyKahal (GB)
11NYAKATHO10157Sherman BrownErnie AndersonLabeeb (GB)
13FORT PETERSBURG9857Brandon LerenaDominic ZakiFort Wood (USA)
14CONQUERED DREAM (AUS)9657Anton MarcusCharles LairdCommands (AUS)
2DREAM ISLAND9257Marco V'RensburgStuart PettigrewLizard Island (AUS)
7HAPPY VALLEY (ARG)9157Muzi YeniMike de KockAlphabet Soup (USA)
12ILSANPIETRO (BRZ)8957Anthony DelpechMike de KockMark Of Esteem (IRE)
4DRAW BRIDGE8857Gunter WrogemannRobbie SageFort Wood (USA)
8MIRAGE DRIVE8757Guillermo FigueroaTyrone ZackeyKahal (GB)
Pierre Jourdanはここまで7戦6勝。SA Classicを見ている限り、距離以外のファクターで負けるとは思えないのですけれど、その距離が最大の問題。2000mまでならまだしもこの距離で積極的に支持する材料はなく、素の能力の高さで圧倒してしまうようなレースをするしかないのではと。
二番手格となったIrish Flameは距離に問題がないと言われているものの、微妙。3連勝して挑んだCape Derbyで10着に大敗しています。SA Classicでは3着でしたが、その後古馬一般戦に出走して6着に終わっています。
上がり馬を探してみるとDerby Trialを勝ったConquered Dreamがまず出てきます。今年になってからのデビュー戦を7着に負けるも、その後立て直して3連勝中の通算4戦3勝。オーストラリア産馬で母系はNZで洗練されて来た9-h族、Sky Heightsらを出しているHeightsの一族に連なり、近いところでもViewedを出しています。父がCommandsと微妙な面もあり、Purple的に母系の力で距離をこなしてくるタイプではないかな。デビュー戦から1800mを使うあたり陣営も狙ってきている部分はあるのではなかろうかと。
2400mの距離経験となればVaarのハンデキャップ戦を走ってきたような馬に限られてきます。Dream Island、Happy Valley、Ilsanpietroの3頭がそれ。Happy ValleyはSA Classic後にVaarで出走して4着。トップハンデを背負わされて4着ならそう悪い結果でもないけれども、余計なレースを走らされたとも言えます。アルゼンチン産馬ですが、フランスからブラジルという流れの母系です。Happy Valleyと同じくDe Kock厩舎のブラジル産馬IlsanpietroはVaarの2400m戦でVertical Takeoffの2着になったあと前走Derby Trialで2着。初勝利がClairwoodの2500m、Turffonteinの2450mの経験もあるなど、距離の経験と適性ではこの馬が一番でしょう。De Kock師はIrish Flameも出走させますが、Ilsanpietroが隠し玉的に怖い存在。
Mirage Driveは前走で同じTurffonteinの2450mを走って14馬身の差をつけて勝っています。Maiden Plateでそれがデビュー戦だったという馬。勝ち時計自体は馬場状態も考えると問題ないレベルにあるとは思われます。南アフリカって速い時計は出ないし、TurffonteinでもKenilworthでも。

Champions Challenge

G1 Standside芝2000m。総賞金200万ランド。
Mother Russia他がいないのでここはRudraとSmart Bankerの二強対決。そこに古豪っつかネタキャラ的なBuy And Sellあたりが絡んでくるという見立て。

DrawHorseMRWeightJockeyTrainerSire
1RUDRA11658Kevin SheaMike de KockParade Leader (USA)
5SMART BANKER11658Anton MarcusCharles LairdStrike Smartly (CAN)
12BUY AND SELL11158Piere StrydomSean TarryNational Emblem
9BOUQUET-GARNI10158Bernard Fayd'HerbeGavin van ZylStrike Smartly (CAN)
7ORACY (NZ)11356.5Guillermo FigueroaCharles LairdZabeel (NZ)
2VERTICAL TAKEOFF10156.5Anthony DelpechSean TarryJet Master
13STRATEGIC NEWS (AUS)10955.5Willie UysDylan CunhaStrategic (AUS)
11CAPTAIN SCOTT10555.5Brett SmithAlec LairdCaptain Al
6LION'S BLOOD10155.5Raymond DanielsonHerman BrownDominion Royale (GB)
3CATMANDU10055.5Gunter WrogemannBarend BotesMakaarem (USA)
10REGAL RANSOM9955.5Brandon LerenaSean TarryCaesour (USA)
4KILLARIDGE9755.5Gavin LerenaWeiho MarwingKitalpha (USA)
8QUEEN'S BAY9953Corne OrfferMike AzzieFort Wood (USA)
Rudraは前走Horse Chestnut SでSmart Bankerらに敗れる3着に終わっていますが、やはりRudraの舞台としてはTurffonteinの2000mとは思えて、このレースこそが、彼が復活を宣言すべきG1なのではと。鞍上にKevin Sheaも戻ってきましたし、Durban Julyを狙うからというMother Russiaを引っ込めてRudra1頭でDe Kock先生が本気です。
このレース連覇を狙うSmart BankerはSummer CupでRudraに敗れたこともあり、ここをしっかり勝っておきたいところ。距離的には2000mがギリギリですが、Turffonteinの2000mは十分な条件でRudraと決着を付ける舞台として申し分ない。
Buy And Sellは最近Turffonteinでようやく戦績が安定してきましたが、これでは勝つところまでは難しいでしょう。Turffonteinの2000mは酷い結果ばかり並べている距離でもありますし。
いまいち目立たない4歳の牡馬勢はBouquet-Garni、Oracyに加えてVertical Takeoffも参戦してきます。OracyはG1になると飛ぶという嫌な馬で、通算10戦7勝の負け3つがSummer Cup、J&B Met、Horse Chestnut Sと全てG1。ここでは入着も出来ない有様です。2000mはそのG1の2戦でしか経験していないので距離の問題もあるのでしょうけど、厳しいレースになると崩れてしまう面もあるよなと。連勝中でG2 Colorado Sを勝っての参戦になるVertical Takeoffはここで通用すると今後相当面白いです。2000mから上の距離といった風なのでDurban Julyへの期待が広がることになります。
かつてのSummer Cup勝ち馬Strategic Newsはそれ以降2年以上勝ち無し。復活の糸口も見えない。久しぶりにTurffonteinで出走するがどう出るか。

Computaform Sprint

G1 Standside芝1000m。総賞金100万ランド。
メンドイので出馬表は無し。
Mythical Flightが戻ってきました。南アフリカ復帰戦は一般戦でWarm White Nightの2着と軽くまとめてこの本番。今年のこのレースはその3/12の一般戦上位3頭、Warm White Night、Mythical Flight、Private Jetの再戦の色合いが強く、このレースでは怖い3歳馬も今年の2頭は上位3頭の脅威にはなり得ないかなと。

SA Oaks

G2 3歳牝馬限定Standside芝2450m。
Turffonteinの三冠戦はGauteng Guineasが牡牝ともG2、SA Classicが牡牝ともG1、そして最後のDerbyはG1なもののOaksはG2というグレード構成。
SA Fillies Classicのタイトルを分け合ったHere To WinとSpiced GoldはHere To Winだけがこちらに出走します。勝ったとはいえHere To Winもそこまで強いといったわけでなく、混戦を一つ勝っただけ。これからの馬であるとは言えます。そのHere To Winと差のない結果を残したAlderryも出走してきており油断がなりません。
一方Oaks Trial組は勝ったSalutationを筆頭にTigress、Arcolaと上位が揃って参戦してきました。距離経験のあるSalutationの能力が足りていればというレベルではあります。