Beyer120超えだって…なんだ、ただのCommentatorか

いや、最近のBeyer120オーバーと言われるとCommentatorしか思い出せない。

なるほど、確かにGulfstreamの9Fで私は奴に勝てないだろう。
だが、今年の決着はChurchill Downsの10Fで付ける。
私は完全に復活する。
そして最強を証明するのだ。
そう…
ダートが俺に、もっと輝けと囁いている。
ちゅうにびょうごっこ(著者:夏鳥

さて話を戻しましょうか。
Elusive Quality産駒ではSmarty JonesRaven's Passという大物が種牡馬入りしていますが、既に産駒がデビューしたSmarty Jonesははかばかしくなく、Raven's Passはアイルランドにいるしというあたりで、今ならおとなしくQuality Roadが種牡馬入りするのを待てという状況かねえ。
ま、Quality Roadに関してはGulfstreamの9Fで強いのは分かったから、10Fでもそれに相応する能力を見せてくれればってところで。
ってことで、去年のKentucky Derbyの前に書いたが、そのままお蔵入りしていたブツでも投下しておく。Quality Roadの血統はその頃にも軽く触れているのだけれども。
Quality Roadは北米の名族13-cに属します。
13-cはイギリスのStray Shotに始まり、その娘にShotoverが出ます。このShotoverの系統が現代の13-c族の大部を占め、この他Shotoverの全妹Penitentの系統がわずかに存在しています。
Shotoverは英クラシックレースを牝馬が独占したとして知られる1982年クラシック世代であり、1000 Guineasに敗れると、未勝利のまま2000 Guineasに出走してこれを勝利し、更にDerbyも勝っての二冠を達成します。秋にはクラシック三冠の掛かるSt. Legerに出走しましたが、Dutch Oven、Geheimnissに敗れて3着に終わりました。その後繁殖入りしたShotoverは孫にOnduleeを得ます。
Onduleeは繁殖としてMartagonを受胎中にアメリカに渡ります。そして現地で産んだのがMarathonで、MarathonKentucky Derby馬Behave YourselfやPreakness S馬Jack Hare Jr.の父となりました。Onduleeがアメリカで配された相手はHamburgであり、HamburgによってLexingtonらの影響を強く受けた牝馬Frizetteが誕生します。
Frizetteはアメリカで馬券発売が禁止されたといった事情からフランスに遷って繁殖入りしました。
最初に出した娘BansheeはMarcel Boussacの基幹牝馬となり、Boussacの生産のその初期から最終期まで支え続けます。Bansheeの孫にTourbillonを出すなど大いに貢献し、最後の活躍馬Acamasもこのファミリーから出ています。そのBansheeの末裔からはPartholonが出ますし、Boussacの遺産を引き取ったAga KhanによってDarhsaanやSinndarが世に送り出されました。
Frizeurはアメリカに戻って競争生活を送り、そのまま繁殖入りしました。娘にMyrtlewoodが出て、そのファミリーからSeattle SlewMr. Prospectorなどが出て繁栄しています。Quality RoadはこのMyrtlewoodの牝系に属し、Duraznaを経由します。Duraznaの系統はManzanaとQueridaの大きく二つの系統に分かれて発展していて、ManzanaからはSiberian Expressや日本のプリティキャストが出ています。QueridaからはAjinaやQualiry Roadが出ています。Frizeurの全妹Ondulationからは後にDahliaや近年のRail Linkが出ています。
Frizetteからの分岐としてもう一つ大きな勢力を持つのがPrincess Palatineで、その孫に出たVagrancyの系統が発展しています。Natasha、Natashkaと続くラインの末裔にヘヴンリーロマンスやElusive Qualityが出ています。
Penitentの系統はフランスでWordenやLe Fabuluexを出し、アルゼンチンに輸出されたCithereの末裔からはCity WestやCandy Rideが現れています。
13-c族から出たKentucky Derby馬はJet Pilot、Seattle Slew、Ferdinandの3頭。Preakness SとBelmont SはSeattle Slewのみ。牡馬の世代限定戦だとこの程度か。一方牝馬だとKentucky OaksがMiss Dogwood、Silent Beauty、Alabama SがVagrancy、Vienna、Sicily、Natashkaというあたりで牝馬の方に強い馬が出やすいのはありそうか。BC勝ち馬を見るとまずClassicのFerdinand、DistaffにAjinaとEscena、TurfのChief Bearhart、MileのArtie Schiller、JuvenileのAnees、JFのCash Runとなります。Ajina、Escenaと出るあたり印象に残るのは牝馬かな。
このあたりちゃんと調べれば良いネタになりそうだが、そこまでする気力が湧かないのですよ。