Gulfstream

そろそろ本気出す―Quality Road

Donn H - Quality Road

G1 ダート9F。
端を切ったPast The Pointを2番手からQuality Roadが突いてハイペース。そのまま3コーナーからQuality Roadが抜けてきて直線は後続をぶっちぎるだけになって12馬身3/4の圧勝劇。ちゃんと走るならモノが違うというQuality Roadのレースでした。ラップは23.31-22.81-23.85-24.91-12.71とまとまって1:47.49はトラックレコード。かつて自身がFlorida Derbyで記録した1:47.72を更新しました。そのFlorida Derbyのラップは23.49-23.34-23.83-24.42-12.44でしたから今回はそれよりやや前半押したといえますか。9Fのレースで22秒台のラップを刻ませたら厳しいですね。
2着には追い込んだDry Martiniが入って、3着も同じく追い込んできたDelightful Kiss。やや離れてQuality Roadを追走したMambo Meisterが4着に何とか残ったという程度には前が厳しいレースでした。しかもQuality Roadはトップハンデの123ポンド。これに続くのがDry MartiniやKiss The Kid、Mambo Meisterらの117ポンドですでに6ポンド与えていました。無理すぎる。勝てるかよこんなもん。
Quality Roadは父Elusive Quality、母Kobla、その父Strawberry Roadの4歳牡馬。Edward P. EvansのオーナーブリードでPletcher-Velazquezライン。この勝利で通算9戦6勝。Gulfstreamが得意なのは間違いないところでしょうが、それを引いても現時点で北米最強を名乗るに十分な馬と思います。今後少し休んでMet MileからSaratogaで使ってChurchill DownsのBCへという計画。陣営はあまり遠征したくないでしょうしね。

Gulfstream Park Turf H - Court Vision

G1 芝9F。
Never On Sundayいたのか。
Le Grand Cruが逃げて2番手の内にTake The Points。Court Visionは後ろで、Never on Sundayがさらにその後ろからという展開。直線に入ってLe Grand Cruを外から交わしたTake The Pointsだったが、このときに内に切り込んで間に入り込んできたYate's Black Catの進路を支障し、Yate's Black Catが大きく体勢を崩すアクシデント。そのままTake The Pointsが一位入線し、続いてCourt Vision、Never On Sundayと入ったが、Take The Pointsには5着降着の処分が下り、Court Visionが繰り上がりで勝利。
Court Visionとの勝負ならTake The Pointsが上回っていたとは思いますが、あれだけはっきりと体勢を崩させてしまっては当然降着だろうというレースではありました。
Court Visionは父Gulch、母Weekend Storm、その父Storm Birdの5歳牡馬。Todd Pletcher管理、Edgar Prado騎乗でした。通算20戦7勝。
Patrick Biancone厩舎に移籍して初戦となったNever On Sundayは追い込んできて3着。2ポンド貰った形になるCourt Vision相手にクビ差ですからまず北米の芝路線でやっていける目途は付いたかなと。