Royal Ascot Day 5

Golden Jubilee - Art Connoisseur

King's Standを勝ったScenic BlastがJuly Cに向けて回避し、直前になってTakeover Targetがスクラッチする事になったのは残念ですが、それでも南アフリカで一時代を築いたJ J The Jet Plane、香港からSacred Kingdom、アメリカからCannonballギリシャからIalysosが参戦とメンバーが揃う。でも、オージーが参戦しないのは久しぶりかな。AUS産馬ならSacred Kingdomが参戦しているわけですが。
J J The Jet Planeが先頭だが、全馬が固まって一団となったレース。最初に行ったのはSacred Kingdomでしたが、J J The Jet Planeの前に出ることは出来ず。後半内外に馬群が広がっていく中を内埒沿いに抜けてきたArt Connoisseurが抜け、Cannonballが迫るもクビ差まで。3着には馬場の真ん中で伸びたLesson In Humanityが入り、J J The Jet Planeが4着、Sacred Kingdomが5着。以下Diabolical、Strike the Dealとは入り、Ialysosは大きく離された12着に終わっている。
Art Connoisseurは3歳、去年のCoventry S以来1年ぶりの勝利となった。去年骨折して以来となった前走はさっぱりだったが、そこからしっかり立て直しているのだから素晴らしい。
Cannonballは惜しい2着。このままイギリスに残ってJuly Cに出走する。アメリカに帰っても目指すレースが無いので、Global Sprint Challengeに引っ張り込むというのはどうだろう。イギリス、オーストラリア、日本、香港とちょっと輸送が厳しいかも知れませんが。
J J The Jet Planeは少しオーバーペースだったということになるかも知れないが、後ろにあれだけ馬がいたらペースを落とすどころの話ではないのだろう。これに仕掛けたSacred Kingdomも香港最強スプリンターとしてそのまま行かせるわけにもといったところで、難しいのだろうね。必ずしも前でやり合わなければならないというわけではないけど、そういうレースの方が見ていておもしろいのは事実。そういう意味では主役はこの2頭でした。アレで最後差されてしまうのは仕方ないよね。

Hardwicke - Bronze Cannon

1着Bronze Cannon、Lemon Drop Kid産駒。2着Campanologist、Kingmambo産駒。アメリカ辺りの芝重賞と間違ってるんじゃないの。
Barshibaがやや大きくリードを取り、2番手Tajaaweed、その後ろにCampanologistがいて、Bronze Cannonは後ろからのレース。Coronation Sでレコードが出たように今年は速いAscotの馬場だが、このレースも速いペースで進んでいる。向こう正面でBarshibaは約10馬身のリードを取るが、4コーナー回ってそのリードはほぼ失っての直線勝負。Campanologistは追い出した瞬間に大きく寄れて、Bronze Cannonの前を一瞬カットするようなシーンがあった。Bronze Cannonの追い出しはそれよりやや後で問題無く、直線最後は2頭の勝負となったが、Bronze Cannonが難なく前に出て勝負あり。
Bronze Cannonはこれで12FのGIIを連勝。3頭でたらたら走ったJockey Club Sはともかくこのレースはそれなりに速いペースを刻んだし、12Fもこなせると言って良いのだろう、多分。3ポンド背負って完勝した形ではあるし。今シーズンの目標はどうやらBadenになるようで、まあGIを勝てればどこでも良いか的な。シーズン終わりにイタリアにでも行けば勝てそうな気はするけど。去年のEpsomのエントリーで見かけたときから無駄に追いかけているので、どこかでGI勝てればうれしいなあ。
2着に入ったCampanologistは去年のKing Edward VIIを勝っている。そのときはBronze Cannonは7着とさっぱりだったが、完全に立場が逆になったようだ。もっともあのレースの出走馬で出世したのはConduitくらいなのが現状だが。ここではBronze Cannonと並んでGII馬という立場であり、ちゃんとそれ以外の馬には差を付けて2着なんだからそう文句も言えないかなと。