Belmont:真の勝利者

Belmont S - Summer Bird

1コーナーで馬群が落ち着くとDunkirkが逃げを打ち、Charitable Manがこれを追い、Miner's Escape、Mr. Hot Stuffが絡む体勢。Summer Birdはその集団を見ながらのレースで、Mine That Birdは最後方に控えてレースを進めることになった。Dunkirkは23.41-23.72と距離を考えれば速いペースを刻んで隊列がやや伸びCharitable Manは4番手に下がる。向こう正面でDunkirkが25.30-25.43とペースを落とし、馬群が詰まるとMine That Birdは3コーナーから外を捲って一気に進出していく。このコーナーで23.80とラップが上がり、直線に向いてMine That Birdが先頭、Charitable Manが二番手、Dunkirkが三番手で粘るという状況。このままMine That Birdが駆け抜けるかと思われたが、内のDunkirkが伸びてCharitable Manを交わしてMine That Birdと馬体を併せ、外からはSummer Birdが飛んでくる。Mine That Birdはこれに抵抗できず、Summer Birdに突き抜けられたばかりかDunkirkに差し返されて3着。Charitable Manはやや離れて4着となった。最後のラップは25.88とMine That Birdの脚が止まっていた。乱ペースになった事もあるが、Mine That Birdの仕掛けが早すぎた様に思われる。Charitable Manは外に寄ってきたDunkirkに押されるように外に持って行かれて、Mine That BirdとDunkirkに挟まれる形になったのが不運だけども、その時点で既に遅れ始めていたので、着順には影響しなかったと思われる。Dunkirkは前で勝負したのが良かったかな。
Summer Birdは父Birdstoneで、Kent Desormeaux騎乗。DesormeauxはBelmont S初勝利。これまでReal Quiet、Big Brownと2頭の二冠馬で三冠に挑んで阻止されていましたが、今年はBorelの騎手の三冠を阻止。そしてBirdstone。種付け料1万ドルでMine That BirdとSummer Birdを出しました。今の3歳が初年度産駒ですが、重賞馬はこの2頭のみ。他にはStone LegacyのKentucky Oaks2着がある程度の産駒実績ですが、売り文句には困らないというところですか。
2着DunkirkUnbridled's Song産駒なので今年のBelmont SはUnbridledの完全勝利。そして母父は順にSummer SquallA.P. IndySmart StrikeとLane's Endばかり。今年は母父に引いた事になるがLane's End系種牡馬の影響力たるやというところもありそうか。Charitable ManもLemon Drop Kid産駒だし。

Manhattan H - Gio Ponti

芝の8Fから10FならGio Pontiが良い馬というのはそうか。前後ろに馬が分かれて、前も混戦でCowboy Calが中盤以降でCosmonautやZambezi Sunに絡まれてやや厳しいレースになったか、差し勝負になっているのですが、ちゃっかり3着にいるBetter Talk Nowには痺れました。

Acorn - Gabby's Golden Gal

Doremifasollatidoは実況泣かせ。
Gabby's Golden Galの逃げ切り。直線でリードを確保すると人気のJustwhistlethedixieに差を詰めさせなかった。Justwhistlethedixieはこれが復帰戦だったこともあり次に期待を持って良いのではないかな。

Just a Game - Diamondrella

去年の勝ち馬で、そこから一年間文句の付かない活躍を見せたForever Togetherが人気を被る。ゆっくりと構えていたら直線入り口で前に壁を作ってしまったが、内が空いているのを見ると即座に切り込んで伸びたが、外にいたDiamondrellaに喰われる。

True North - Fabulous Strike

Benny the Bullが123ポンド、Fabulous Strikeが122ポンドでこの2頭の勝負。Fabulous StrikeがBenny the Bullに追い上げられるも危険なところすら見せずに快勝。