フランス人にしてやられてこの有様。

French Breakfast / JANAT*1

ブランド名はこれで「ジャンナッツ」と読むらしき。何故そうなのかは知らぬ。ブランド名初見にてとりあえずフランス系のブランドには警戒してみるわけだが、とりあえずBreakfastなら大丈夫だろうと考え、いくつかあった中からFrench Breakfastを選んだ…大失敗したわけで。朝っぱらからフレイバードかよ、フランス人め。
ということで、ストレートティーのつもりで買ってきた紅茶缶を開けた途端に甘ったるい香りが広がるという悪夢ごとき事態に遭遇しました。最初からフレイバードだと認識していたらこういう事にならないので、Breakfastなどと名乗ったのが悪いといった八つ当たり。フレイバーが嫌いなのではなく、陶磁器のティーポットだとその香りがしばらく残ってしまうから後が困るということではあり。
茶葉はセイロンブレンドのBOPでファニングスも含まれているのでBOPFとか言うかも知れない。その質自体は高く、味は整っていて単体として飲みやすいブレンドに仕上がっていると思われる。時間をおいても雑な味は出てこない。香りは甘く一般的にフルーツの香りに分類されるもの。シトラス系の成分はない。つまりエステル系の香りでテルペン系ではない。葉からお茶への香りの移行はあるもののそれほど気にせずに飲める程度に抑えられている。ベースの良さもあってむしろ飲みやすいブレンドと言えるだろう。
しかしなあ、この香りはたまに会社でも現場で使っている香料と同系統なのがより憂鬱にさせてくれるよなあ。
缶はコロニアルタイプと言われる円筒型のもので蓋の中央が膨らんでいるタイプ。フランスのブランドがよく使っている気がしますね。Mariage Freresも小売店に卸しているのはこのタイプですし。JANATは重ねた時に安定させる為か缶の底がその蓋に合わせてへこんでいるのですね。GODIVAはそんなこと考えて無くて重ねられませんし、イギリスのブランドでそういった蓋のふくらみがあるものに関しても、重ねることを考慮しているものってのは見たことが無いんですよね。どーでもいーけど。
中蓋があるので密閉性は高いですし、使い回しが利くのはありがたいところ。